夜空の日記
『夜空の日記』といっても天体観測をする日記ではありません。 漫画や小説(ラノベ)やアニメについて色々書いたり書かなかったり。
ハッチー&バサ姉の皆聴 #6
「ハッチー&バサ姉の皆聴ぇ~!」





(オープニング曲)





ハッチー「はい! 今週もやって参りました! 『ハッチー&バサ姉の皆聴』! お相手は、ハッチーこと八九寺真宵と」

バサ姉「バサ姉こと、羽川翼でお送りします」

ハッチー「あぁ、リスナーさんの声が聞こえますね。『そんな前置きはどうだっていいんだよ!』という」

バサ姉「ひどい!?」

ハッチー「まあまあ。ところでバサ姉、私たちは今、どのような格好をしていますか?」

バサ姉「……み、水着だね」

ハッチー「そうなんです! 現在我々は、スタジオの室温を真夏並みにして、水着姿でオン・エアー! なのデス!」

バサ姉「やっぱり意味が分からないよ」

ハッチー「意味なんてありません」

バサ姉「無いの!?」

ハッチー「敢えて言うなら……エロスです」

バサ姉「下心しかない!?」

ハッチー「さあさあバサ姉? 我々が今、どのような格好をしているのか、はっきりくっきりかっきりたっぷり克明に描写しちゃってくださいよ~!」

バサ姉「ええっと……ハッチーはいわゆるスクール水着っていうやつだよね。ちゃんと胸に『八九寺』ってゼッケンまで付けて……よく手に入ったね」

ハッチー「小学生ですから」

バサ姉「そうか」

ハッチー「そういうバサ姉は貝殻ビキニですね」

バサ姉「違うよ!? リスナーさんが誤解しちゃうから! 普通にビキニですから! 黄色のありふれたビキニです!」

ハッチー「……」

バサ姉「あれ、どうしたの?」

ハッチー「どうしたらそんなけしからん体になるんですかね?」

バサ姉「なんてことを聞くの!?」

ハッチー「くぅぅ! 私も小学生にしては発育が良い方だと、主に阿良々木さんから言われてきましたが」

バサ姉「小学生相手になんてセクハラ……」

ハッチー「どうしたらそんなけしからん体になるんですかね?」

バサ姉「ループしてる!」

ハッチー「ちょっともうあまりの体格差に絶望気味ですが、樹を取り直しまして参りましょう。『本棚から皆聴』のコーナーです」

バサ姉「このコーナーは、リスナーからのリクエストに応えて、私たちがオススメの小説を紹介していくコーナーです」

ハッチー「ええと、いばらぎ県にお住まいの」

バサ姉「いばら“き”県、ね」

ハッチー「……失礼、噛みました」

バサ姉「わざと噛んだことにしようとしてるけど、単純に間違えたんだよね?」

ハッチー「……茨城県にお住まいの、ラジオネーム ピンからキリの“から”の方 さんからのお便りです」

バサ姉「“ピン”“キリ” じゃなくて、“から”なんだ!?」

ハッチー「『ハッチー、バサ姉、コンバトラー!』」

バサ姉「コンバトラー」

ハッチー「『いつもラジオ楽しく聴かせてもらってます』」

バサ姉「あ、ありがとうございます」

ハッチー「『どういたしまして』」

バサ姉「こっちの返答が読まれている!?」

ハッチー「『僕はいろいろな作品を読むのですが、特にミステリーが大好きです』」

バサ姉「なるほど」

ハッチー「『と、友人が言っていました』」

バサ姉「又聞き!?」

ハッチー「『そんな彼はもうすぐ誕生日を迎えます。ミステリーが好きだという彼にミステリー小説をプレゼントしたいのですが、オススメを教えてもらえませんか?』」

バサ姉「なるほど」

ハッチー「『ちなみにその友人の誕生日は、2月28日です』と」

バサ姉「過ぎてる!?」

ハッチー「このお便りを投稿した時点では、『もうすぐ』だったのでしょうね」

バサ姉「あはは……うっかりさんだね。というわけで、今回はミステリがテーマだね? ハッチーは何を紹介するの?」

ハッチー「はい。私が紹介しますミステリー小説は、米澤穂信さんの『春期限定いちごタルト事件』です」

バサ姉「米澤さんといえば、日常系ミステリが有名だよね。古典部シリーズとか」

ハッチー「はい。『春期限定いちごタルト事件』は、“小市民シリーズ”と呼ばれるシリーズ作品の、第一作目になります」

バサ姉「どんなお話なの?」

ハッチー「はい。この物語のメインキャラクターは小鳩常悟朗くん、そして彼と互恵関係にある小佐内ゆきさんの2人です。この2人は安穏とした日々を送り、常に『小市民』であるべくことを目標に掲げているのです」

バサ姉「ふむふむ。近頃の若い人にしては、珍しいタイプの人間だよね。……まぁ、古典部シリーズにしてもそうなんだけど」

ハッチー「小鳩くんと小佐内さんにはちょっとした過去の事情がありまして、そのため、目立たない『小市民』であろうとしているのですよ」

バサ姉「ふうん。その過去の事情っていうのも気になるね」

ハッチー「彼らは互いに互いを利用して『小市民』として生きることに精を出していました。……しかし彼らは時として、その本性を抑えきれなくなってしまいます」

バサ姉「本性?」

ハッチー「ええ。小鳩くんは実は賢しい少年でして、ちょっとした謎を前にすると、その謎を解決したくなってしまうのですよ。過去の事情から、そういう狐のような面を抑えて小市民として暮らしていましたが……『春期限定いちごタルト事件』では、小鳩くんの狐の面が抑えきれずに、またあるいは必要に迫られて、謎解きに挑むことになるのです」

バサ姉「へえ。米澤さんといえば、人の死なない、日常系ミステリが有名だよね。これもそうなの?」

ハッチー「ええと、タイプとしましては、血の流れない平穏なミステリです。ですがこのシリーズは、時として犯罪者を相手取って謎解きを行うことも多いため、純粋な『日常系ミステリ』とは言えないかもです」

バサ姉「へえ」

ハッチー「まぁ、流血沙汰は苦手だとか、たとえ作品の中でも人が死ぬのは苦手です、という方にはオススメのミステリですね」

バサ姉「なるほど」

ハッチー「バサ姉はどんな作品を?」

バサ姉「うん。私がオススメします作品は、アガサ・クリスティーの名作、『オリエント急行の殺人』」

ハッチー「ほほう、王道ですね」

バサ姉「王道だけど、実はひねくれた作品でもあるんだよ?」

ハッチー「と、言いますと?」

バサ姉「それはまだ内緒。とりあえず、順を追って説明するね。『オリエント急行の殺人』、原題・『Murder on the Orient Express』は、1934年に『エルキュール・ポアロ シリーズ』の8作目として発表された作品なの。ハッチー、ポアロは知ってる?」

ハッチー「ええ、まぁ。名探偵さんですよね。灰色の脳細胞」

バサ姉「そうそう。まぁ、『灰色の脳細胞』っていうのは原語とはちょっとニュアンスが違うんだけど……これはまた別のお話ね。この作品のシリーズは、ご存知の方も多いと思うけど、名探偵・エルキュール・ポアロが様々な難事件を見事な推理で解決する推理小説なの」

ハッチー「ポアロはシャロと同じくらい有名ですからね」

バサ姉「……シャーロック、ね。“シャロ”だと、『探偵オペラ ミルキィホームズ』になっちゃうから」

ハッチー「失礼、噛みました」

バサ姉「気を付けてね。……それで、そのエルキュール・ポアロシリーズの中でも屈指の名作と言われているのが、『オリエント急行の殺人』なのね。オリエント急行っていうのは実際に西ヨーロッパを走っていた列車なんだけど、2009年12月12日のストラスブール着の列車を最後に、廃止されちゃったんだよね」

ハッチー「わりと最近まであったんですね」

バサ姉「それでこの作品は、その名の通り、オリエント急行で発生した殺人事件を描いているんだけど……その結末が、思いもよらないものなのよ」

ハッチー「思いもよらない、ですか」

バサ姉「そう。これはミステリ作品を読んでいればいるほど、アガサ・クリスティーに騙される作品。むしろミステリにあまり関心の無かった人のほうが、その仕掛けを見破ってしまうんじゃないか、という感じのものなんだよ」

ハッチー「ほほう、ミステリ好きには是非読んでもらいたい作品ですね」

バサ姉「そう。これを読まずして、ミステリ好きは自称できないよ。で、逆にミステリに興味が無いって人は……そうだね、先に別のポアロ作品や、さっきの『春期限定いちごタルト事件』を読んで、ミステリのなんたるかを学んでから読んでもらえるといいかも。別に小説じゃなくてもいいから、漫画『名探偵コナン』とかドラマ『時効警察』とかでもいいね」

ハッチー「ははあ、これはぜひとも読みたい一冊ですね!」

バサ姉「そう。じっくり自分でも考えて、ポアロよりも先に謎が解けたなら……もしかすると、名探偵の素質があるかも?」

ハッチー「……というわけで、『春期限定いちごタルト事件』そして『オリエント急行の殺人』。是非是非、読んでみてくださいね~」



ハッチー「エンディングでーす」

バサ姉「今回もなんとか乗りきったね~」

ハッチー「ええ。機器に囲まれたスタジオの中で、水着姿で本を紹介する女二人組。シュールな画ですね~」

バサ姉「そう思うなら、こんな水着企画やらなきゃいいのに……」

ハッチー「どうします? 次は、どうせ見えないし、裸でオン・エアー! してみます?」

バサ姉「いくらなんでもそれは嫌だよ! スタッフさんには見えちゃうし!」

(ぼよん)

バサ姉「痛。……なんで急に私の胸を叩いたの?」

ハッチー「リスナーの皆さん、聴きましたか? 今の音? バサ姉の胸を叩いた音、『ぽよん』ではなく『ぼよん』でしたよ? ……どれだけ重量感あふれたら気が済むのですか!?」

バサ姉「落ち着いて!?」

ハッチー「はあ……もはや怒る気力すら残ってませんよ……そろそろ放送時間も終わりですから、このままお開きにしましょうか」

バサ姉「そうだね。あ、リスナーの皆さまからは、引き続き『ふつおた』及び『本棚から皆聴』のお便りを募集します。お所、ラジオネーム、本文を添えて、コメント欄にご投稿願います」

ハッチー「それでは来週またお会いしましょう。お相手は、ハッチーこと八九寺真宵と」

バサ姉「バサ姉こと、羽川翼でお送りしました」





(エンディングテーマ)





ハッチー「マネージャー。至急、イソノボンボンを買ってきてください」

バサ姉「……イソフラボン?」

ハッチー「失礼、噛みました」

バサ姉「確かにイソフラボンを摂ると胸が大きくなるとはいうけど……」

ハッチー「バサ姉の胸はなぜあんなに大きいのか? これこそミステリですよ! 教えてくださいポアロさま!」
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