夜空の日記
『夜空の日記』といっても天体観測をする日記ではありません。 漫画や小説(ラノベ)やアニメについて色々書いたり書かなかったり。
ハッチー&バサ姉の皆聴 #8
「ハッチー&バサ姉の、皆聴ぇ~!」





(オープニング曲)





ハッチー「はい。今週もやってまいりましたハッチー&バサ姉の皆聴。お相手はハッチーこと八九寺真宵と」

バサ姉「バサ姉こと羽川翼でお送りします」

ハッチー「……と、いつものように明るく始めてはみましたが」

バサ姉「うん。地震、大変だったね」

ハッチー「この度は東北地方太平洋沖地震の影響で、日本中が大パニックに陥っていますよね」

バサ姉「そうだね。地震そのもののショックに加えて、津波や原発の問題もあって、大混乱だよ」

ハッチー「被災地以外でも、募金であるとか、ヤシマ作戦であるとか、輪番停電であるとか、いろいろな支援や対策が始まっていますからね」

バサ姉「被災地の方々には、なんとか堪えて生き延びてもらいたいね……」

ハッチー「おまけに昨日は静岡県でも震度6強の大地震……。日本はどうなってしまうのでしょうか」

バサ姉「悲観的になるのが一番ダメ。無事だった人たちが、がんばって日本を良くしていくんだよ」

ハッチー「と、まぁ。そんな未曾有の大事態である現在、通常通りの放送をするのもどうなのかなあ~、とスタッフ一同思いはしたのですが」

バサ姉「基本おふざけ番組だからね」

ハッチー「ですが、聴取率の恐ろしく低い番組ですので、どうせ誰も聴いちゃいねえだろ、ということで放送に踏み切りました」

バサ姉「悲しい理由だね……」

ハッチー「というのは建前でして。本音としては、この放送を聴くことで一人でも笑顔にすることができたらいいな、という想いで放送してます」

バサ姉「普通、本音と建前が逆だよね。この番組らしいけど」

ハッチー「がんばれ日本!」

バサ姉「え、急にどうしたの?」

ハッチー「日本を元気にするための合言葉です。私がこれを叫んだら、バサ姉も続いて叫んでくださいね」

バサ姉「え」

ハッチー「がんばれ日本!」

バサ姉「ええと……が、がんばれ日本!」

ハッチー「そうそう。できるじゃないですか」

バサ姉「日本にはがんばってもらいたいもの」

ハッチー「ええ。日本の底力は、我々の想像以上ですからね。……ではさっそく『本棚から皆聴』のコーナーです」

バサ姉「リスナーの方からのご要望に応える小説を紹介するコーナーだね」

ハッチー「奈良県にお住まいの、竜騎士70さんからのお便りです」

バサ姉「嘘だ」

ハッチー「『ハッチー、バサ姉、コソバ卜ラー!』」

バサ姉「こそばぼくらー!? ンとトが、ソと卜(ぼく)になってる!?」

ハッチー「『ハッチー、バサ姉。魔法少女まどか☆マギカというアニメはご存知ですか?』」

バサ姉「あぁ、今大人気だよね」

ハッチー「『僕はこの作品を観て、魔法少女という一見ありふれたテーマの、新たな可能性に触れることができました』」

バサ姉「確かに、一般的に魔法少女といえば、サリーちゃんとかおジャ魔女どれみなんかが思い浮かぶけど、まどかマギカは雰囲気がぜんぜん違うよね」

ハッチー「『それで僕は今、魔法少女がマイブームです』」

バサ姉「うん、なるほど」

ハッチー「『なのでそんな僕に、オススメの魔法少女が出てくるライトノベルを教えてください』と」

バサ姉「ふむふむ。魔法少女が出てくる作品、ね。ちょっとした形で魔法少女が出てくることはよくあるけど、それが全面に押し出された『魔法少女モノ』っていうのは案外少ないんだよね」

ハッチー「そうですね。私も選ぶのが大変でしたよ。それで、バサ姉は一体どんな作品をチョイスしたのですか?」

バサ姉「うん。私がオススメします作品は、桜坂洋さんの『よくわかる現代魔法』です」

ハッチー「おっ、それはアニメ化もされましたか?」

バサ姉「うん。されたよ。アニメのエンディング曲『Made in WONDER』は元気が出る名曲だから、地震でナーバスになってしまった人たちには是非聴いてもらいたいな」

ハッチー「では、この作品はどういうお話なのでしょう?」

バサ姉「うん。じゃあまずストーリーの説明の前に、この世界における“魔法”の定義を説明するね」

ハッチー「お? ということは、いわゆる普通の魔女っ子の『呪文を唱えて魔法を使う』みたいなパターンではないのですか?」

バサ姉「まぁ、パターンは一緒なんだけど。この作品では、“魔法”というものの定義が、しっかりと説明されているんだ。ハッチーの言うところの“呪文”は“コード”と呼ばれているの。それで、“魔法”というものは、コードを組むことにより、この世界の物理法則と異世界の物理法則の間にある障壁をもろくして、その異世界にある物理法則をこの世界に持ち込むことをさします。魔法は、自分の筋肉に通電するコードを用いたものは“古典魔法”、シリコン基盤……つまりコンピュータを通電するコードを用いたものは“現代魔法”という風に二分化しているの。ちなみに魔法そのものは世間一般には認知されていない……っていうのは、よくある設定だよね」

ハッチー「ははあ……なんだか複雑ですねえ」

バサ姉「そうなんだよね。でもこの“魔法”の複雑さが理解できないと物語の理解も難しくなるから……小難しいお話が苦手な人には、オススメできないかもね」

ハッチー「それで、肝心のストーリーはといいますと?」

バサ姉「うん。この物語の主人公の森下こよみは、とってもドジな女の子」

ハッチー「ありがちですね」

バサ姉「ありがちだね。で、このドジな女の子がどうにか自分を変えようとして、たまたま見つけたチラシを元に、現代魔法の第一人者である姉原美鎖さんに弟子入りする……というのが物語の始まり」

ハッチー「まぁ、ありがちですね」

バサ姉「まぁ、ありがちだね。それでなんとか魔法を教えてもらうこよみちゃんなんだけど……彼女はどんなコードでも金だらい召喚のコードに変換してしまうという特異体質だったのです」

ハッチー「あぁ、ありがちですね」

バサ姉「これはありがちじゃないと思うけど……。それで、そんな魔法初心者こよみちゃんと現代魔法の第一人者美鎖さんたちが、魔法を使った陰謀に巻き込まれてしまう……っていうお話」

ハッチー「ふむ。魔法少女、としてはアリともナシとも言えませんね」

バサ姉「けれどお話としてはキレイにまとまっているから、複雑な設定を理解して読める人には、けっこうオススメな作品だと思われ」

ハッチー「あれ、なんですその口調?」

バサ姉「『よくわかる現代魔法』に出てくるキャラクターの口調の真似だよ」

ハッチー「ははあん」

バサ姉「じゃあ、ハッチーのオススメ魔法少女は?」

ハッチー「はい。私がオススメします魔法少女は、成田良悟さんの『世界の中心、針山さん』に収録されています短編『魔法少女893号』です」

バサ姉「ふむふむ。短編なんだ?」

ハッチー「ええとですね。そもそもの『世界の中心、針山さん』という本そのものが、『電撃hp』に掲載されました成田良悟さんの短編を集めた、短編集なんです」

バサ姉「ライトノベルで、既存シリーズの番外編以外の短編集って、わりと珍しいよね?」

ハッチー「そうですね。それで、『魔法少女893号』は、『電撃hp』33号に掲載された短編なのですが……主人公の女の子は、魔法少女。リリカルにマジカル。ファンシーにファンタジー」

バサ姉「おお。魔法少女っぽい!」

ハッチー「そして魔法少女は、囚人」

バサ姉「……え?」

ハッチー「そして脱獄囚」

バサ姉「ええ!?」

ハッチー「そんなある種典型的ともいえる魔法少女は、『魔法の国』に住んでおり、魔法の才能に恵まれており……そしてかなりの妄想癖があって、自分のことを特別な存在だと思い込んでいるんですね。それで彼女はたびたび人間界を訪れては問題を起こし、囚人となってしまったのです」

バサ姉「なんか、魔法少女……っぽくはないよね」

ハッチー「そしてそんな魔法少女の彼女は、脱獄中に、……いわゆる“その筋の人”たちの元に身を寄せることとなるのです」

バサ姉「へえー」

ハッチー「そうして彼らと交流していくうちに生まれる人情を描いた作品が、『魔法少女893号』という作品なんです」

バサ姉「なるほど。おもしろそうだね」

ハッチー「しかもそれだけじゃありません。『世界の中心、針山さん』という短編集は、“針山真吉”という男性を中心にして、最終的にバラバラだった短編集が一つに収束するんです。元はまったくの別物同士の作品だったものが、一つの作品にまとまる驚きは、是非実際に読んで体感してもらいたいですね。そこでの魔法少女の彼女の彼女の活躍も、素晴らしいんです」

バサ姉「なるほどねえ。成田良悟さんって、そういう要素と要素との繋ぎあわせがうまいからね~」

ハッチー「はい。素晴らしいと思います。ちなみに魔法少女の彼女は、『世界の中心、針山さん』シリーズの中でもレギュラーキャラクターに定着したため、2巻3巻でも時々出てくる、皆に愛されるキャラクターになったんです」

バサ姉「やっぱり魔法少女というものは、いつでも愛されているんだね。というわけで、今回ご紹介しました、魔法少女小説『よくわかる現代魔法』、そして『世界の中心、針山さん』収録の『魔法少女893号』。是非是非読んでみてくださいね」

ハッチー「がんばれ日本!」

バサ姉「がんばれ日本!」





ハッチー「エンディングでーす」

バサ姉「ちなみに今回のテーマは“魔法少女”だったんだけど、今週の『魔法少女まどか☆マギカ』の放送は、CBC、MBS、TBS、全て休止となりました」

ハッチー「早く落ち着いて、またアニメや小説を楽しめる時間が戻ってくるといいですね」

バサ姉「そうだね」

ハッチー「がんばれ日本!」

バサ姉「がんばれ日本!」

ハッチー「引き続きリスナーの皆様からは『本棚から皆聴』と『ふつおた』のお便りを募集します。投稿するコーナー名、お所、ラジオネーム、本文をお書きの上、コメント欄にご投稿ください」

バサ姉「お待ちしてます」

ハッチー「それでは地震に負けずに、また1週間がんばっていきましょう! お相手はハッチーこと八九寺真宵と」

バサ姉「バサ姉こと羽川翼でお送りしました。がんばれ日本!」

ハッチー「がんばれ日本!」





(エンディング曲)





ハッチー「何もすることのできない私たちは、せめていつも通りでいることを心がけるしかないんですよ」

バサ姉「ううん。それはきっと、良いことだと思うよ。人は皆、役割は違うんだから」
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