夜空の日記
『夜空の日記』といっても天体観測をする日記ではありません。 漫画や小説(ラノベ)やアニメについて色々書いたり書かなかったり。
ハッチー&バサ姉の皆聴 #9
「ハッチー&バサ姉の、皆聴ぇ~!」





(オープニング曲)





ハッチー「はい。今週もやってまいりましたハッチー&バサ姉の皆聴。お相手はハッチーこと八九寺真宵と」

バサ姉「バサ姉こと羽川翼でお送りします」

ハッチー「東日本大震災後二回目の放送となりましたが、皆さんはいかがお過ごしですか?」

バサ姉「震災直後に比べると、幾分かは落ち着いてきたよね。それでも日本中が混乱の中にいることは変わらないんだけど」

ハッチー「問題は山積みですが、我々はどうすべきなんでしょうね?」

バサ姉「とりあえず無事だった北海道や西日本、四国九州の方たちには経済活動を中心にがんばってほしいね。できる程度の募金以外には、直接的に被災地のためにできることなんて無いからね。お金の動きが止まったら、日本が終わっちゃうよ」

ハッチー「しかし今は何をするにも、“不謹慎”と言われますよ?」

バサ姉「不謹慎不謹慎って言う人の思ってるものなんて、不謹慎の内に入らないよ。不謹慎っていうのは、被災地の悪口を言ったり、今回の震災でがんばってくれている人たちを貶めるようなことだよ。遊ぶくらいなら全然不謹慎じゃないよ」

ハッチー「そうですね。がんばれ日本!」

バサ姉「がんばれ日本!」

ハッチー「それでは、早速参りましょう! 『本棚から皆聴』ぇ~!」

バサ姉「このコーナーは、リスナーの皆様からお寄せいただいたリクエストに応えて小説をご紹介しますコーナーです!」

ハッチー「お便り読みます。東京都にお住まいの、ラジオネーム・ポポポポ~ン さんからのお便りです」

バサ姉「公共広告機構!?」

ハッチー「『ハッチー、バサ姉、コンバトラー!』」

バサ姉「コンバトラー」

ハッチー「『大震災からしばらく経ちますが、未だに世間は慌ただしいですよね』」

バサ姉「まぁ、まだ原発の問題が残っているからね」

ハッチー「『毎日毎日不安の種が尽きなくて、心理的に辛い日々を送っています』」

バサ姉「そうだね。気の休まる暇がないよね」

ハッチー「『そこでハッチーとバサ姉には、読むと明るくなれる、楽しい作品を教えてもらいたいです』と」

バサ姉「なるほど」

ハッチー「明るく楽しくなれる作品、ですか。私たちの紹介する作品によって、日本に笑顔が増えるといいですね」

バサ姉「そうだね。今回はどっちから紹介する?」

ハッチー「あ、はい。では私から」

バサ姉「じゃあ、ハッチーから」

ハッチー「はい。私がご紹介します作品は、乙一さんの『小生物語』です」

バサ姉「乙一さんって、有名な作家さんだよね」

ハッチー「そうですね。『GOTH』とか『失踪HOLIDAY』とかもいいんですが……明るく楽しくなれる、というとコレかなと」

バサ姉「これはどういう作品なの?」

ハッチー「これはですね、作家・乙一さんの日記です」

バサ姉「日記?」

ハッチー「はい、日記です。元々は乙一さんのホームページや、幻冬舎のwebページに掲載していたエッセイなのですが。それがおもしろいと好評だっために、書籍として出版されたわけなんです」

バサ姉「へえ。ということは、ひたすら乙一さんの日常が書いてある、というわけだ?」

ハッチー「それがちょっと違います」

バサ姉「え。に、日記なのに?」

ハッチー「ええ、日記なんですが……実はこの日記の中身は、嘘八百なんです」

バサ姉「ええ!? 嘘日記なの!?」

ハッチー「まぁ、一応は日記なので事実らしいことも書いてはあるのですが……その事実に乙一さんの妄想がプラスされてしまっているのです。例えば……13日の金曜日の日の日記には、『町でジェイソンさんをよく見かけた』とか書いてあります」

バサ姉「はあ」

ハッチー「日記というよりも、ネタ帳ですよね」

バサ姉「乙一ファンの方にはたまらないだろうね」

ハッチー「でしょうね。乙一さんの思考の一端に触れられますから。それから内容もさることながら、この日記は語り口がいいんです!」

バサ姉「語り口?」

ハッチー「小生、感激。小生、納得。小生、反省。小生、驚愕! ……という感じで、乙一さんは自身を“小生”と呼称します。小生の独特の語り口には、ハマります」

バサ姉「ふうん。気になるなあ」

ハッチー「乙一さんの妄想がたっぷり詰まった嘘日記。乙一ファンの方はもちろん、乙一を知らない方にも是非。日記っていうだけあって、一回一回も短いので、お時間がない方にも」

バサ姉「なるほど」

ハッチー「では、バサ姉は何を?」

バサ姉「はい。私がご紹介します作品は、奥田英朗さんの『イン・ザ・プール』です」

ハッチー「それはどういった作品なんですか?」

バサ姉「この作品はね、精神科医・伊良部一郎が、様々な精神病の患者の方々を相手に“治療”を行うという作品です」

ハッチー「精神科医……ですか?」

バサ姉「あぁ、そういうふうに身構えちゃう気持ちは分かるよね。でも、安心して。この作品はね、とにかく底抜けに明るいから」

ハッチー「あ、明るいんですか……?」

バサ姉「そう。伊良部先生は“心の病気なんて、笑って吹き飛ばしちゃおうよ!”みたいなスタンスのお医者さんでね。とにかくハチャメチャな方法で患者を治療しようとするんだよ」

ハッチー「それはそれは……」

バサ姉「“そんなことで悩まなくたっていいんだよ!”っていう感じでね。笑って楽しんで、読んだ後にはすっきりできる名著なんだよ。短編集で、プール依存症、陰茎強直症、自意識過剰、ケータイ依存症、強迫神経症、の患者さんが出てくるの。精神病に興味があってもなくても楽しむことはできるから、オススメ」

ハッチー「なるほど、おもしろそうではありますね」

バサ姉「ちなみに精神科医伊良部一郎作品はシリーズ化されていて、シリーズ第2作目『空中ブランコ』は直木賞を受賞しているんだよ」

ハッチー「それはすごいですね!」

バサ姉「一昨年にはノイタミナ枠でアニメ化もされたし、それ以前にも何度か舞台化やドラマ化もされているね。あ、そういえば今は徳重聡さんが主演で『Dr.伊良部一郎』っていうドラマもやってるよ」

ハッチー「ははあー、予想外に人気が高い作品みたいですね~」

バサ姉「うん。とってもおもしろいよ。伊良部先生のハチャメチャっぷりを見て、患者さんと一緒にヒヤヒヤしつつ、最後は明るく笑って読み終えられる。是非震災でナーバスになってしまった人たちに読んでもらって、元気を取り戻してもらいたいな」

ハッチー「……それでは今回ご紹介しました、『小生物語』、そして『イン・ザ・プール』。是非読んでみてくださいね~」

バサ姉「がんばれ日本!」

ハッチー「あ、取られた! がんばれ日本!」





ハッチー「エンディングでーす」

バサ姉「暗くなりがちな今の日本にあっても、楽しく明るく、忘れちゃダメだよ」

ハッチー「バサ姉は原発が怖くないのですか? ニコニコ笑っていますが」

バサ姉「だから笑うんだよ。怖いから笑うんだ」

ハッチー「出ました! 『フラクタル』のスンダの名台詞!」

バサ姉「震災後最初の放送で、この言葉が飛び出したんだよね。日本中に広げたい言葉だと思うよ、『怖いから笑うんだ』」

ハッチー「我々は、笑わせるお手伝いはできてますかね?」

バサ姉「うん。できてるよ」

ハッチー「……えへへ」

バサ姉「笑ったね」

ハッチー「わ、笑っちゃ、いけませんか!?」

バサ姉「笑えばいいと思うよ。笑お、日本!」

ハッチー「がんばれ日本!」

バサ姉「がんばれ日本!」

ハッチー「笑お、日本!」

バサ姉「笑お、日本!」

ハッチー「いつか日本中が心の底から大爆笑できる日がきますように! お相手はハッチーこと八九寺真宵と!」

バサ姉「バサ姉こと羽川翼でお送りしました!」

2人「また来週~!」





(エンディング曲)





ハッチー「がんばれ日本!」

バサ姉「がんばれ日本!」

ハッチー「がんばれ日本!」

バサ姉「がんばれ日本!」

ハッチー「がんばれ日本!」

バサ姉「……ちょ、ちょっとしつこくない……?」

ハッチー「がんばれ日本!」
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