夜空の日記
『夜空の日記』といっても天体観測をする日記ではありません。 漫画や小説(ラノベ)やアニメについて色々書いたり書かなかったり。
異端の萌え小説、爆誕 「萌神」

萌神 (一迅社文庫)萌神 (一迅社文庫)
(2010/07/17)
十文字 青

商品詳細を見る
「萌神(もえじん)」一迅社文庫
※第九シリーズ 第4巻(「ぷりるん。」「ヴァンパイアノイズム」「絶望同盟」)

著/十文字青ツイッター
イラスト/ま@や



ストーリー 8/10点
キャラクター 7/10点
筆力 7/10点
シリアス 8/10点
超展開 10/10点
萌え 5/10点



表紙と口絵に騙されるな。
これは萌え小説ではあるが、萌える小説ではない。

「萌神」というタイトルに、萌え系イラストの表紙。
しかし中身はいつもの第九シリーズらしい、やや暗めなストーリー。
無気力に日々を浪費する主人公・吉次が、それぞれクセのあるヒロインたちの間で揺れ動く。
更には萌神などという人外の存在が、吉次が“萌える”手助けをする……と、書き手が書き手ならば、それなりに萌える作品になりそうな設定だ。
……が、この作品は第九シリーズなのである。
ほのぼの萌え小説とは程遠い、鬱々とした暗い雰囲気の作品だった。
まぁ、それは第九シリーズ1巻目「ぷりるん。」にも似た部分があるよなあ。萌え表紙詐欺染みた感じなところは。

三人(四人?)のヒロインとの混沌とした関係をどうまとめるつもりなのかと思っていたら、ラスト付近で物語は斜め上方へと一気に加速。
序盤中盤と学園モノであったはずなのだが、なぜか終盤、それも終わりが見えてきた頃になっていきなり異世界ファンタジーへの方向転換である。
読者を半ばおいてけぼりにしながらも、方向転換以降は最後までぶっ飛んだ展開のままに駆け抜けた。

一つの作品としては、積み重なった問題が何も解決していないような気もする。
しかし、吉次という一人の無気力人間の物語としては、最高のラストだったのではなかろうか。
超展開なラストには賛否が分かれそうではあるものの、個人的には嫌いじゃなかった。

ベストイラストは、89頁の友岡。



オマケ。
第九シリーズ(第九高校が舞台となる作品の総称。シリーズではあるが、話や登場人物は、一部を除き繋がっていない)好感度。

ぷりるん。>絶望同盟>萌神>(平均値)>ヴァンパイアノイズム
スポンサーサイト




コメント
▼この記事へのコメント<(あれば表示)

■ コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

▼この記事へのトラックバック(あれば表示)