夜空の日記
『夜空の日記』といっても天体観測をする日記ではありません。 漫画や小説(ラノベ)やアニメについて色々書いたり書かなかったり。
うちの5人組のクリスマス
(三田、スカートの丈の短いサンタクロース衣装で登場)
三田「……クリスマス。それは年で唯一、サンタが活躍する日。人々に幸せを運ぶ日。……今日は、“三田夏奈(さんた かな)”、いつもお世話になってる第七女子会のメンバーに、恩返しします」





三田「……メリクリ」
一条「うわーお。やけにテンションの低いサンタクロースさんね」
三田「……今年のイヴは、何してた?」
一条「何って……いつもと一緒よ? 小説読んで、ネタ書いて。あ、あと台所の蛇口が壊れちゃったから、業者の方に直してもらってたわ」
三田「……不憫?」
一条「365日あるうちの1日を、他の364日と同じように過ごしただけなのに!?」
三田「……一年間良い子にしていたので、プレゼントをあげる」
一条「この年になって『良い子にしてた』と言われるとは思わなかったわ」
三田「……はい」
一条「……なにこれ?」
三田「……きなこ」
一条「どういうことなの……?」
三田「……きなこには食物繊維が多く含まれているため、便秘改善に役立つ」
一条「……」
三田「……良かった?」
一条「……嬉しすぎて涙が出るわ」
三田「……良かった」
一条「皮肉よ、バカ!」





三田「……メリクリ」
二階「メリクリっすー!」
三田「……テンション、高い?」
二階「いやあ、各サイトのいろんな絵師さんたちが、様々なサンタコスイラストを描いてるっすからね~。ホントにみんなかわいいし、眼福っすよ~」
三田「……楽しそう」
二階「ふっふっふ。ツイッターでもクリスマス関連のネタツイートが横行してておもしろいっすし、何よりクリスマスを越したらコミケまであとわずか! ココロオドルってもんっすよ!」
三田「……独り身なのに?」
二階「ウチは二次元に生きているからいいんす! ウチにはハヤテくんという王子様がいるからいいんす!」
三田「……ごめんなさい」
二階「なんで謝ったんすか!?」
三田「……プレゼント」
二階「あ、うん。くれるんすか? ありがとっす。……なんすかこれ?」
三田「……ニューヨーク・ヤンキースのユニフォーム」
二階「いや……ただでさえスポーツには疎いのに、更に国外になっちゃうと……」
三田「……ジーターの背番号なのに?」
二階「いや、そのジーターが誰かもわかんないすけど」
三田「……ニューヨーク・ヤンキースは、1980年代に入ると長い低迷期を迎えてしまい、最下位争いをするチームに成り下がる」
二階「ふーん、そうなんすか」
三田「……しかし後に強いヤンキースが復活」
二階「ふーん」
三田「……二階さんも、小学生の頃は腐ってなかった……?」
二階「……」
三田「……復活、できるよ」
二階「余計なお世話っす……」





三田「……メリクリ」
四谷「おう。メリクリ」
三田「……? いい匂い……」
四谷「あぁ。せっかくのクリスマスだからな。ケーキを焼いてみたんだ」
三田「……上手」
四谷「ふふん。夜には七面鳥も焼くし、今日は忙しいぜ~?」
三田「……カロリー」
四谷「おっと、聖なる日に無粋なこと言うのはどの口だ? いいんだよ、イエス様は痩せすぎなくらいなんだから、ちょいと脂肪があった方が」
三田「……食べるのはイエス様では無……」
四谷「うるせえ!」
三田「……そんなあなたに、プレゼント」
四谷「おう。……なんだこりゃ?」
三田「……入れ歯」
四谷「ぶち殺すぞ!?」
三田「……入れ歯は、日本では平安時代のころに使われはじめた」
四谷「だからどうした!?」
三田「……あなたもその時代の人々のようにおしとやかになれますように」
四谷「遠回りすぎるわ!」





三田「……メリクリ」
五島「ミ ニ ス カ サ ン タ キ タ コ レ !!!!!」三田「……えっと……」
五島「まあまあ座ってくださいよサンタさん! うわはー、女の子座りかわええー! そんでもって、座ったときに下着が見えそうで見えない素敵構造! 分かってますねこの衣装デザインした方! 見えちゃダメなんですよ! 安易なパンチラではなく、『見えそうで見えない』領域だからこそ、妄想力……もとい想像力が発揮されるってもんですよね! あぁ、私なんだか暑くなってきました! ちょっと上着脱いじゃいますね!」
三田「……身の危険を感じる」
五島「でへへ……おっと、鼻から乙女汁が」
三田「……乙女はあんまり、鼻から赤いもの出さない……」
五島「さぁ! プレゼントをくださいサンタさん!」
三田「……こちらが言う前にねだられたのは初めて」
五島「初めて!? 初めてを私にくれるんですか!?」
三田「……言葉尻だけを勝手にとらえるのは止めて……」
五島「むひょひょ! それではサンタさんの初めていただきま~す!」
三田「……聞いて。脱がさないで。あっ、ちょ……ちょっとそれ以上は駄……や、ヤだ止めてくださいごめんなさい、あ、ブラ返して……ううう……ひっ……」
五島「あ……ごごごごめんなさい、その、泣かすつもりとか全然無くて……あのその、こちらとしてはスキンシップのつもりだったんです……」
三田「……すん……」
五島「あ、その……悪ふざけが過ぎましたよね。すいません。あ、これブラジャーですごめんなさい」
三田「(無言で受け取り、背後を向いてつけなおす)」
五島「あぁ、女の子を泣かせてしまった。煩悩に負けてしまう自分自身の精神の弱さが憎い……。うう……こんなでは、女の子を愛でる会の会員として立つ瀬がありません……」
三田「……」
五島「ごめんなさい、サンタさん! 本当にごめんなさい! 反省のため、今日のところは失礼させていただきます! すいませんでした!」
三田「……え? あ、あの、プレゼント……」
五島「こんな穢らわしい身には過ぎたるもの。どこか、貧困に苦しむ発展途上国に送ってあげてください。それでは」
三田「……行っちゃった……。……仕方ないね……。……じゃあ、本人の希望通り、発展途上国に送っておく……レイザーラモンHGのコスプレ衣装……」





三田「……ふう。夜も更けてきたな。私のお仕事も、終わり……? 今年も特に予定はないし、一人でアド街……」
(ピリリリリ。ピリリリリ)
三田「……? メールじゃない……? 電話? はい、もしもし?」
一条『あ、もしもし。三田さん?』
三田「……うん」
一条『あんた、どうせクリスマスイヴだってのに、暇なんでしょ?』
三田「……まあ」
一条『ならさ。あたしらと一緒に過ごさない?』
三田「……え」
一条『みんな来てるわよ。ほら』
二階『ういっす~! 美味しいお酒もあるっすよ~! 来て来て~!』
四谷『こら、一人でそんなに飲むな!』
二階『そうそう、四っちゃんのとっても美味しい料理もあるんすよ! さすがはみんなのお母さんっすね~』
四谷『誰がみんなのお母さんか!』
五島『あの、三田さん……。先ほどは失礼いたしました。今度こそちゃんと平静を保っていますので……もしよろしければ、またそのサンタコス、見せてもらえませんか……?』
一条二階四谷五島『待ってるよ~!』
三田「……みんなは」
一条『うん?』
三田「……彼氏とか、いない?」
一条『クリスマスイヴが女子会で何が悪い!』
三田「……い、いえ別に」
一条『あんたが来ないってんなら、他の女ネット芸人連中呼んじゃうわよ~? こういうの好きそうなの、何人かいるしね~』
三田「……う、ううん。行く」
一条『ふふ。待ってるわ。クリスマスは騒がしい方がいいものね』
三田「……うんっ」





知らず、胸が踊る。

一条春香。
二階小梅。
四谷千秋。
五島冬馬。
そして、三田夏奈。

この5人がまとまって初めて迎える、初めてのクリスマス。
家族以外がいる、初めてのクリスマス。

……素敵なプレゼントをありがとう。
本当のサンタクロースさん?



(おわり)
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2012/01/25(水) 17:18:13) | トラックバック失礼します。社会福祉法人ファロ