夜空の日記
『夜空の日記』といっても天体観測をする日記ではありません。 漫画や小説(ラノベ)やアニメについて色々書いたり書かなかったり。
その集合住宅地で起きたのは、喜劇か悲劇か…… 「外天楼」

外天楼 (KCデラックス)外天楼 (KCデラックス)
(2011/10/21)
石黒 正数

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「外天楼」KCデラックス

石黒正数

※マンガ大賞2012 ノミネート(現在選考中)



ストーリー 10/10点
キャラクター 7/10点(使い回しは健在)
画力 7/10点
ミステリー 9/10点
SF 8/10点
完結 10/10点



エロ本が読みたい中学生。宇宙刑事。ロボット。密室殺人事件を調査する刑事たち……。
序盤はミステリーやSFを取り扱った、独立したエピソードの短編が続く。
しかし途中からストーリーは長編ミステリーへと姿を変え、最終的には序盤の短編のエピソードをも巻き込み、結果として一冊の超大作SFミステリーが完成していた。

前半は、石黒作品によく見られるミステリーやSFの要素を、コメディ仕立てで軽快に進めていく形式。
クスクス笑いながら読み進められる内容ながらも、しっかりとした中身もあり、おもしろい。
まさかこんなところでミルダ様に会えるとは思わなんだ。
ダイイングメッセージのエピソードでは、よくぞこんなに解釈が出てくるなと感心。
しかしそうやって気軽に読んでいた物語たちは……それぞれが実に重要な意味を作品中で持っていたのである。

物語は後半から、シリアスな展開に突入する。
とある科学者の研究が招いた、暗く哀しいエピソードながらも、ミステリーとして十分に楽しんで読むことができた。
後味が悪く救いが無いラストではあったが、それだけに印象深い作品である。

同じ石黒さんの単巻作品ならば「ネムルバカ」の方が好きだが、こちらはこちらで別ベクトルの名作といえる。
万人向けとは言い難いが、ハマる人ならハマる。
暗い面がある故に読み手は選びそうだが、オススメ作品。
ミステリー、あるいはSFが好きだという人は、読んでみて損は無いと思われ。

序盤の独立したエピソードの頃から全体の構想は石黒さんの頭の中にあったのか否か。
そうだったとしても、逆に「世界の中心、針山さん」形式であったとしても……この構成力はすさまじいとしか言いようがない。
石黒さんの漫画の“巧さ”を存分に見せつけられた。



オマケ。
キャラクター好感度。

ミルダ様>冴子>ダイチ>キリエ>(平均値)>アリオ>P99S>山上>宇宙探偵ディテクト>宇宙刑事ズバン>S12-M0201>鬼口>芹沢
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