夜空の日記
『夜空の日記』といっても天体観測をする日記ではありません。 漫画や小説(ラノベ)やアニメについて色々書いたり書かなかったり。
第10回MM‐1グランプリ 全組コメント
かつて友人と、「おもしろさとは何か」ということを語り合ったことがある。
近所にある大型書店の前でのことだった。
帰りがけの場面であり、私は書店で購入した本を持ち、友人は自転車にまたがっていた。
「おもしろさ」とは何かについて、なぜ話し合ったのか、という経緯を語ることにはさしたる意味は無いだろう。
とにかく私と友人は、書店の出口の前、という若干邪魔な場所を陣取って、互いに帰宅する前の別れの会話の一端で話はそこへと及んだ。
2人の間に、結論は出なかった。
1時間ほどの会話だっただろうか、あるいは30分、もしくは10分だったか。 とりあえず長い時間だったことだけは覚えている。
とにかく互いにそれなりに熱心に意見をぶつけあった。しかし結論は出なかった。

「おもしろさ」とは何か。
算数の問題のように明確な解答があるわけではないだろう。
しかし、人は何かを見て「おもしろい」あるいは「つまらない」と断じることが往々にしてある。
これは、少なくとも言葉にはできなくとも、明確な「おもしろさ」のルールが自分の中にあるという可能性が高いことを証明しているのではないだろうか。
「おもしろさ」のルールは、もちろん人によって異なる。
男女の不倫とどろどろの人間関係を描いた名作があったところで、アンパンマン大好き世代の子供たちにその良さは理解できない(妙なものに興味を持つ子どもがいないわけではないけれど)。
その逆も然り、アンパンマンにありがたみを感じて何度も見返す大人は、まぁ、そんなにはいないのではないか(こっちも絶対にいないというわけではなさそうだ)。
誰しも、自分の「おもしろさ」の定義を自分の中に持ち、それに従っておもしろい作品を読み、あるいは作る。
私も、そうだ。
お笑いというものよりも「小説」「漫画」に深く共鳴を受ける、ある種この界隈では異端気味な立場ではあるが、私には私なりの「おもしろさ」の定義がある。
今回の審査では、その私の「おもしろさ」のアンテナに引っかかった作品にはどんどん高得点を出し(80点以上が「高得点」です)、逆に引っかからなかった作品には容赦無く低得点を突き付けた(29点以下が「低得点」です)。
まぁ、できる限り「なぜこういう点数をつけたのか」ということは書かせてもらいはしたが、もちろん意見の一つに過ぎないと思ってもらって構わない。
「こういうふうにしたらもっとよくなる」と押し付けがましいというか、「俺が100点つけるネタに近づけるアドバイス」みたいなコメントもあるが、参考にできるならしてもらってもいいし、自分が目指す道と違うというのならばさっさと忘れてもらって構わない。
「第10回MM−1決勝進出者予想」でどんどん票をもらってる人にも平気で低得点をつけるくらいには、クセのある審査だ。高得点を喜びこそすれ、低得点を嘆く必要は、まあ、そんなにはないかもしれない。

審査傾向としては、「有無を言わさぬおもしろさ(爆発力)」「小技(ボケの数、笑いどころではない細かい部分での力の入れ具合)」「構成力(伏線)」に光るものがあるものはだいたい点数が高い。
逆に、「何がやりたいのかが分からない」「洗練されていない(構成等に力を入れておらず、ボケもあまり考えられていない)」などはだいたい点数が低い。
まぁ、力を入れて書いているのが分かればそんなに低い点数をつけたりはしないと思うが、力を入れすぎて空回りしているように見えたら、それはそれであまり点数付けませんし。
まあ、結局は、私にハマるか否か、という、どうにも説明しにくい審査基準でしかないということなのだが。

ちょっと脇道に逸れた話をしようか。
「やりたいことをやる」で満足できるのは、自分だけだ。
そういう作品なら、作ったものを自分で読んで満足し、そうしたら後は箪笥にでもしまってしまえばいい。
しかし自分の作った作品を、誰か人に見せてみようと思うからには、それなりの覚悟と心配りが必要だ。しかしそれに気付ける人は少なく、実践できる人はほとんどいない。

読者の存在を意識するからこそ、自分には当然分かるような表現でも「もしかしたら、これでは伝わりにくいかもしれないな」「もっと良い表現はないか」という配慮が生まれ、良いネタへと改良されていく。
「読者を意識する」とか言うと「自分のやりたくないことをやって点数を伸ばしたって云々」「自分を曲げるなんて云々」とか噛み付く人がいるが、これはそういう話じゃない。
自分のやりたいネタがやりたいならば、それをやっていればいい。
ただ、それだけじゃあ人は良い評価をくれない。
当然のことだ。自分がやりたいことをやっただけなので、読者には“そのネタで何をしたいのか”が伝わっていないのだから、評価のしょうがない。
粗くてもいい。つまらなくてもいい。自分のやりたいことを貫くのは素晴らしい。
ただ、人前に出して審査を乞おうと考えているのであるならば……“読者にとって、もっともそのネタの良さが伝わる書き方”をしてくれなきゃあ、ネタにとっても可哀想だ。
と、まあ、そんな話である。

私の行った審査の点数ごとの基準は以下の通りである。

100点 神
99〜90点 超おもしろい
89〜80点 とてもおもしろい
79〜70点 おもしろい
69〜50点 ふつう
49〜30点 何かが足りない
29〜20点 あまりおもしろくない
19〜10点 おもしろくない
9〜1点 根本的におもしろくない
0点 悪ふざけ

70点以上はおもしろかった、29点以下はおもしろくなかった、ということで。

ちなみにMM-1本審査員に課せられた基準だと、

決勝進出 上位9組
準決勝進出 平均55点以上(予定)
3回戦進出 平均45点以上(予定)
2回戦進出 平均30点以上
1回戦敗退 平均30点未満

こんな感じらしい。
そんなことも意識せんと適当に審査したったら、準決勝進出30組、3回戦敗退6組、2回戦敗退5組、1回戦敗退14組でした。
おい、バランス。2〜3回戦敗退少なすぎ&1回戦敗退多すぎやろ。まあ、勝手にした審査なんで、ウチの場合はそうなりましたってことでぇ。





超注意! 以下、MM−1ネタへのコメントです! まだネタを読んでいない方は読まない方が無難!





001 ようこそ哲夫ワールド(62点)

ガリさんのキャラクターがおもしろく、それをうまく活かしたネタになっていたと思いました。
ただ、ガリさんが狼狽えるくだりが多く、短いネタの中でちょっとマンネリを感じてしまいました。
ガリさんのキャラクターに引っ張られるようなボケが多かったため、予想外なボケが少なかったのが少々残念でした。
今回もトップバッターの大役、お疲れさまでした。
勢いは前回そのままに、さらに今回はトップバッターらしさのある正統派の影を残しつつも超常的な漫才で、良かったです。



002 ナチュラルゲーツ(2点)

よっぽど0点にしてやろうかと思いました(ていうか勝手にやってるだけだから0点でもいいんですけど、できるだけリアリティのある数字を、というコトで)。
ボケがことごとくおもしろくない上、無駄なことに行数を使いすぎ。
ネタのパターンも似通ったことを繰り返すだけで、何の工夫も見られない。
正直、読んでいて不快感すら感じました。
漫才の軸だけはしっかりしているので、その点のみを評価しての2点です。



003 サンザンヒーローズ(83点)

困るなあ……本当に困るなあ……。
個人的にはこういう超常的世界観の漫才(野菜が漫才してる)ってあんまり好きじゃないんですけれど……おもしろかったですねえ……。
男爵いもはポテトチップスに使われている、というのがおもしろかったです。
世界観に入り込むまでに少々時間がかかった感はあったものの、それをしっかり取り戻すおもしろさが中盤以降しっかりあったと思います。



004 0月0日(43点)

漫才としてきれいにネタが作られてはいるものの、爆発力不足な点は否めません。
読み終わってから振り返ってみても、印象に残ったと思うボケがありませんでした。
言葉遊び(お笑い研究会→お祓い研究会等)のボケが目立ちましたが、単体ではそこまでの破壊力も巧さも無いため、ツッコミでのフォローが欲しかったところです。
ちょっと話の展開のさせ方が強引なようにも見えたので、もう少しスムーズに話を運べると良くなるかもしれません。
……そういえば、何気に「MM‐1」ってどういう意味なんでしょうかね。片方のMは「漫才」だとして、もう片方のMは……? なんて、「未解決事件・皆で考える」を読んで思いました。(点数とは関係ありません)



005 ロイヤルストレートフラッシュ(6点)

普通におもしろくないです。
ボケがことごとく安易で意外性がなく、ツッコミもそのまま言っているだけでおもしろ味がありません。
ボケの一発あたりの破壊力が弱いため、もう少し構成を凝るであるとか、言葉遊びを盛り込んでみるとか、言い回しを変えてみるとか、工夫をしてみると良いかと思います。
導入部の最初のボケで、正直、何をやっているのかがわからなかったです。
導入は読者の興味をつかむところなので、もっとしっかり作って欲しかったです。
藤野さんのボケが自由奔放というか、思いついたことをそのまま口にしている感じが強いため、もっとじっくり推敲してみることをお薦めします。



006 シュビビン!(100点)

とてもおもしろかったです。
……これ以上何を言えと?
ボケの一つ一つの破壊力が高く、構成もしっかりしています。
「20行越えたらオカマキャラになる」という台詞を読んだ瞬間、20行越えたらホントにオカマキャラになるだろうと予測でき、また実際にそのようになるのですが、分かっていても笑わされてしまうのがすごいですね。
ツッコミの言葉選びのセンスもよかったです。
今まで読んできたどの長文ネタよりも笑ったので、6組目ですが早くも100点をつけさせていただきます。



007 ドラフト三位・六位(17点)

ボケがことごとく小粒で、あんまりおもしろくなかったです。
苫米地さんのキャラクター設定(無口系キャラ)から予想できてしまうようなボケが多かったため、意外性が無かったです。
空気と食う気の小噺を何度も挟んでいますが、アレンジも無いまま代わり映えのしないボケを何度も繰り返したところで、何にもならないと思います。
敢えてつまらないことを言うボケが散見するのですが、ツッコミ等でのフォローが上手くできていないため、本当にただおもしろくないことを言っただけになってしまっています。
もっと、型にはまらないような破天荒なボケと、ボケにうまく味付けをする小気味良いツッコミを入れてみてください。



008 バニーガール(28点)

「僕らよりももっとがんばってほしい人」って……もうオリンピック終わっちゃってますし、なんかちょっと冷めますね(これだったら、「オリンピック盛り上がりましたね〜」という導入の方が良かったかと)。
時事ネタを扱うのはいいですけれど、テーマが限定されてしまっているためか小さくまとまってしまっており、おもしろくなかったです。
そんな中で無理にボケようとするから、「3連覇→3連敗」というような安易にも程があるようなボケが入ってしまうのだと思います。
おじいさんのボケがちょくちょく入ってきますが、これが“オリンピック”というテーマのネタにマッチしていなかったように感じました。
時事ネタを扱う以上仕方ないとはいえ、ネタ振り(時事の説明)が長く、テンポが悪くなっていたのが気になりました。
ボケの破壊力を上げるか構成に凝るかした方が、テンポの悪さをカバーできるのではないかと思います。



009 世界夫人クソまみれ(46点)

ちょっと話が支離滅裂というか、あっちこっちに飛びすぎですかね。
ボケの一つ一つは悪くはないのですが、いかんせん話運びが……。
もう少し、全体でうまく一つの漫才としてまとめてほしかったです。
個人的に、荒ぶるゆい先生にちょっと引いてしまいました。
ゆい先生と大和くんが実は……という流れには特に笑いが見られるわけでもなかったため、なぜこの展開を入れたのか、少々疑問に感じました。



010 パウダービーズ(8点)

これ、もうほとんど否幡さんのピン芸じゃないですか。
横からただひたすら読みにくい英単語を言ってるだけの狂栖さんがこの上なく邪魔で、何をしたいのかがまったくわかりませんでした。
否幡さんの語っているボケがただでさえ小粒であることに加え、それをカバーできる要素がまったく無かったのが致命的です。
狂栖さんの台詞のワードセンスが良ければ、という希望もあるのですが……このネタに関して言うならば、ただその場の状況に合った英単語を機械的に言ってるだけなので(ていうか英語弱い人には氏ねと言ってるとしか)、ただいたずらに行数を消費する程度のことにしかなっていなかったです。
2人の間だけでやりとりが完結してしまっており、読み手に対して“伝えよう”という意思がまったく伝わってきませんでした。



011 HIGH−POP(82点)

普通におもしろかったです。
伊上さんのボケの一つ一つの魅力が大きく、楽しく読むことができました。
特別上手いことを言っているわけでもなく、すさまじい破壊力があるわけでもないのに、コンスタントに高クオリティのボケが繰り出されており、自然に笑いを誘われました。
正統派の漫才としては、なかなかの出来だったのではないでしょうか。
個人的に、「長友すっげえスピード!」が好きです。



012 おまる(48点)

そこまでおもしろいボケがあるわけではないですが、悪くは無かったかと思います。
一本のネタの中に一貫した流れがあって読みやすかったです。
ただ、いかんせんボケが小粒だったため、もっと破壊力のあるボケが欲しかったですね。
あと、オチが……ちょっと、あまりにも手抜きすぎたかなって。
お姉ちゃんがなぜ急に一緒にお風呂に入ろうと思ったのか、その理由などにも言及があれば良かったかな、と個人的には思いました。



013 ガンバラナイズ(87点)

いやいや、おもしろいなコレ!
若干ボケが安易であったり粗かったりする部分もあるのですけれど、そういった部分を感じさせないほどのおもしろさがあったと思います。
ボケの破壊力が高く、また読みやすく、良い漫才でした。
ただ、ツッコミをテーマにした漫才にしている以上、もっと小村さんはひねったツッコミをしてみても良かったんじゃないかな、とは思いました。
「じゃあ小村で違う違う決定とかキャンセルとかどうやんの肩を叩いたら決定股間を触ったらキャンセルだ絶対キャンセルしねえわ」は特におもしろかったです。



014 ステレオミサイル(12点)

で、何がしたかったんでしょうか。
正直、どこがおもしろいのかすらさっぱりわかりませんでした。
唯一無二の漫才をやろうとして無茶苦茶やって、見事に支離滅裂なものだけが残ってしまったような感じです。
「最新のカプサイシン」って、何度も出すほどおもしろいワードじゃないと思います。
無茶苦茶ながらも軸がぶれずに最後まで世界観が安定していた点だけは評価したいと思います。



015 ボルケーノ(74点)

なかなかうまく作られており、おもしろかったです。
ただ、カラオケの部分にあまりハマらなかったのと、そのハマらなかったカラオケの部分が何度も繰り返されたのが少々残念に感じました。
苦手克服やカンニングなどのキャッチコピーがおもしろかったので、ここをもう少し広げたらおもしろかったかなと思いました。
全体的にうまさはありましたが、爆発力のあるボケはあまり無かったかと思いました。
「同じようにやれば直るはずです」というボケが好きでした。



016 薔薇薔薇ローズ(53点)

なんでしょうかね、この読者を惹き込めそうで惹き込めてない感じは。
ボケそのものの破壊力というよりも、ツッコミでのカバーが大きな魅力となっており、良いと思います。
なんていうか、全体的に下品ですよね。
下品さをネタに取り込むのならば、もっとくだらなくして欲しかったです。
ロゼさんの口調がネタの肝になっているのだと思うのですが、ところどころで口調が崩れてしまっているのが気になりました。



017 ナカギーズ(45点)

ちょっと、あまりよく無い意味で、コメントに困るようなネタでしたね。
致命的な弱点があるわけではありませんが、決定打もまったく無かったです。
洗練されてない感がありありと伝わってくるというか、「もっと上手くできる」という伸び代は多かったように感じました。
ちょっと、読み手の知識に頼りきりになってしまうようなボケが多かったようにも感じました。
ボケの一つ一つの破壊力があまり無かったのが残念です。



018 驚愕ラボ(58点)

うーんこの振りきれていない感じ。
学美さんのボケがもう少し予想の斜め上にぶっ飛んでいるボケばかりだと栄えるタイプのネタだとは思いますが、どうにもまだ思い切りが足りていないような気がします。
ツッコミにしても、もう少しおもしろ味のある言い回しができたのではないかと思ってしまいます。
基礎はしっかりしていると思うので、もう少し冒険するようなネタが見たかったです。
で、結局こちらは学美さんを“まなび”と読めばいいのか“まなみ”と読めばいいのか?
驚愕ラボ



019 炭酸電池(80点)

おもしろいことはおもしろいのですが、どの笑いも単発的で、おもしろさが持続しません。
ただ、良いボケの場合、破壊力はなかなかのものだったかと思います。
笑いの連鎖を作ることができれば、もっといいネタになるのではないかと思います。
……オオカミのジェスチャーって、簡単ですかね? そこそこ難しいような気もしますが……。
「3人にリツイートされました」というボケが好きでした。



020 ササキに願いを(56点)

悪くはないのですが、決して良くも無いです。
局所的におもしろいボケはあるのですが、それと同程度にあまりおもしろくないボケがあり、総合的に見るとおもしろさが相殺されてしまっている印象です。
最後の本当の日記帳のくだりはいらないですね。
ケンちゃんのくだりから「算数の練習帳でした」「もう何もかも間違いだよ」で一つ区切りがついたように感じたので、そのままほんのちょっとだけ漫才を続けてしまうよりかは、いっそここで終わらせた方が後味がよく、きれいに見えます。
シリアスの要素を上手く扱うことの出来ているネタだったかと思います。



021 ブックマーク ア・へ顔(75点)

……あ、大庭洲飼って、「Over Sky」か!
ところどころに、邪魔にならない程度のストライクウィッチーズ要素が入り込んでおり、劇場版まで観に行く程度にスト魔女好きな身としては、なかなか楽しむことができました。
もちろん本筋の漫才もおもしろかったです。
パソコンの要素に歴史的事象を組み合わせて、上手いこと作ってあって良かったです。
ただ、ちょっと終盤で笑いが減った分を、オチで取り返すことが出来ていなかったかな、とは思いました。



022 リーベルパウンド(73点)

うーん、この感覚。言葉で的確に言い表すのが難しいなあ……。
基本的にはおもしろかったのですが、読者を強烈に惹き付けるほどの魅力は無かったです。
ボケの一つ一つにはそれなりの威力があり、楽しんで読むことはできました。
クライマックスにもう少し盛り上がりがあれば、全体にメリハリがついて、もう少し印象的なネタになるのではないかと思いました。
個人的に、「おかしい、何かが狂ってる」というツッコミが好きです。



023 茨木からの刺客(26点)

うーむこの「バカと天才は紙一重」という喩えで、紙一重でバカ寄りに行ってしまった感じ。
ナンセンスなボケで笑いを取りに行くスタイルで非常に冒険してるなと思えますし、事実、茨木からの刺客さんの他のネタではかなり楽しませてもらった記憶があります。
……が、このネタに関しては、ほとんどハマりませんでしたね。
ボケがあまり振り切れておらず、どこか奇想天外さがなく、その結果、ただ支離滅裂なだけのネタになってしまっていた気がします。
うまくいけば100点、うまくいかなければ0点、と……まぁ、そこまで両極端なことにはならないとはいえ、諸刃の剣には変わらないのではないかと感じました。このコンビは。



024 くるぶしソックス(21点)

こう……この……おもしろいことやれる技術があるのにやれてない感。
ちょっと話の展開のさせ方が超展開すぎて、ついていくのが難しいです。
ツッコミの台詞回しには光るものを感じましたが、いかんせんボケ自体に力がありません。
行間を大きく取る演出は、たまに使うならばそれなりの効果があるのですが、ちょっと入れすぎな気がします。
注釈付きというのもなかなか珍しいですが、特に何の効果も果たせてはいなかったです。



025 whitewhite(84点)

おもしろかったです。
なんというか、不思議な魅力に溢れたネタだと感じました。
序盤での(スペイン)は3回目でちょっと飽きてしまっていたのですが、その直後からの(スペイン)のアレンジ等はおもしろかったです。
「ヨーロッパ」という縛りがあるためか若干ボケが安易気味な部分はありつつも、ツッコミでうまくフォローすることができていたかと思います。
話があちらこちらに飛んでおり、読んでいる最中にはまとまりの無いネタではあるものの、全体を通して見てみればきれいに作ってあり、感心しました。



026 ハーベストムーン(57点)

基本的にはうまく作ってあると思います。
しかし、決定打に欠けるというか、インパクト不足な感はあります。
爆笑を誘えるボケが少なく、いまいち読者を惹き込むことができていないような気がします。
基本の部分はしっかりしていると思うので、もう少し何か突き抜けたおもしろさか、ないしは特徴的な要素が欲しいところです。
ツッコミのアイさんの台詞回し等での細かい部分での工夫があれば、もっと良くなるかしら?
ハーベストムーン



027 TOMONAGA(11点)

こんなものを読ませるなんて、苦行を強いているのですか?
無茶苦茶やっているだけで、おもしろいところがまったく無かったです。
一応それなりに考えての無茶苦茶なのはなんとなく分かるのですが、まったくおもしろさとして活かすことができていませんでした。
不条理なネタにはもう少しセンスが必要だと思うので、言葉選び等にもっと気を使ってみてはいかがでしょうか。
勢いも思い切りも足りず、中途半端です。
ともなが



028 理系文系(23点)

うーんこのスロースターターな挙げ句に、大した盛り上がりもなく、低空飛行のまま、すーっと終わっていく感じ。
設定のおもしろさを活かすことができておらず、ただひたすら2人の日常会話の域から出ていないやり取りに終始した感じです。
もっと小技入れたり変な展開入れてみたりできる余地があるのに、それらをまったくしておらず、これじゃあ……ちょっと手抜きではないかしら。
言葉の言い回し等のおもしろさはありましたが、単体の破壊力の弱さに対して量がカバーできていなかった感じです。
もっと貪欲に、笑いを誘う要素を継ぎ足す姿勢が欲しいです。
理系文系



029 優しい朝の光に包まれて(38点)

で? っていう。
ちょっと……好き放題やりすぎというか……いまいち伝わりにくいネタだったように感じました。
山瀬まみ、クリス松村といったインパクトのある芸能人を使うことで笑いを取りに来てはいますが、芸能人単体のインパクトに頼ってしまっており、そこから一歩踏み込んでの、この2人(優しいのに)の作り出すおもしろさがそんなには無かったかな、といった印象でした。
「逆にあと5人のクリス松村潤ってるんですか!」というのはおもしろかったです。
もう少しいろいろなパターンを盛り込んだ方が良かったのではないか、と思いました。



030 月影連盟(76点)

うーん、泥臭いというか荒っぽいですけれど、おもしろかったです。
「またそっち方面のネタかよ」っていうのは、あまりよく分からなかったのですけれど。
非常に内容の濃いネタで、序盤はあまりハマらなかったのですが、教師のコントに入ってからはおもしろかったです。
無茶苦茶なことを言ってはいましたが、全体を見てみるとなかなかうまくまとまっていて良かったです。
「転校してきた上戸彩が次登場したときは男になってるんだぜ?」「見たり見なかったりしてるからそんなことになっちゃうんだろ!?」という部分が好きです。
外す部分もありはしますが、ボケの一つ一つの破壊力が高く、良かったです。



031 こけまみれコオロギ(36点)

独特の世界観でうまく漫才をしていましたが、あまりおもしろさは伝わってきませんでした。
せっかくの「菊に誘拐された息子」という奇妙な設定を放っぽりだして、くるぶしから先云々を話していることにもったいなさを感じました。
菊関連でもっとぶっ飛んだことをやらせてみてもおもしろかったのではないでしょうか。
奇妙な設定ながらも、会話をする2人のやり取りがなかなか予想外の展開に入り込めずに、結果、中途半端に終わってしまった印象です。
「時速2mくらい」「○何日ラテン系ダンスを踊ってたんや!」というやり取りはおもしろかったです。



032 有機丸アポロ(96点)

いやー、おもしろいっすねー……っていうか……ウチの審査だと「シュビビン!」と併せたら200点満点中196点取ってるんですけど……何これ怖い。
序盤から読者を強烈に惹き付けて離さない、凄い漫才だったと思います。
要所要所で出てくる「若若男男」が良いアクセントになっていたかと思います。
ただ、調理師免許教習所の内容にネタが移行してからは、若干失速してしまった感がありました。
しかし非常にボケの破壊力が高く、全体の流れもよく、おもしろい漫才だったと思いました。



033 あまたま(49点)

天野さんの百合キャラがうまく活かせていないという欠点こそありますが、基本的には悪くはなかったです。
百合キャラが進行する合コンネタということで、ある程度のボケは読めてしまいます。
ので、そういうキャラクター(百合)でネタをやるのであれば、もっと恋愛から離れたようなテーマの方が意外性のあるネタにはしやすいのかな、と思いました。
「私、佐藤君が犯人だと思うんだよね」っていうのはおもしろかったですけど……よく考えるとかなり唐突な発言ですよね、これ。
全体的に展開が急なので、話の流れをうまく作ることができれば、もっと読みやすいネタになるかと思います。



034 天体観測(61点)

なんというか、思い切りが足りていないです。
話の流れはきれいに作ってありますが、盛り上がりが無く、ボケも弱かったです。
唐揚げをやたらに使ってはいるものの、唐揚げそのものが大しておもしろ味のあるワードというわけではないため、もっと話の流れから笑いを演出してほしかったのですが……。
個人的に気になったのは、果たしてミヤさんの体型がどのようなものとして想定されていたのか、ですね。
肥満体で「実は私は食べても食べても太らない性質だからダイエットしなくてもいいんだけどね」と言っていたのならその空回りっぷりが笑いを誘いますが、常識の範囲内の体型ならまぁ許されそうな発言でもありそう……とかなんとか。



035 XENOGLOSSIA(100点)

まぁ、真面目に点数付けても78点はいくと思うよ。あたし基準だけどね。あたし基準でも100点取れないとか、ホントあたしの審査厳しいっつーか、みんながすげーっつーか。
ジェットコースターやお化け屋敷はともかく、ゴーカートあたりから目に見えて失速してしまったのがなあ……。
歌姫さんのお嬢キャラがブレにブレてるけど、やっぱり初見の人が多くなるMM‐1みたいな舞台では、純粋にお嬢様キャラをやる方が通じやすいと思う。
ジャンバトとかサイバトとかでは、回数を重ねたことでいろいろやれるようにもなった。
XENOGLOSSIAはキャラクター漫才ではない。キャラクターにこだわらず、純粋にネタで戦う、正統派漫才を心がけている。
ただ、寛子さんの口調であったりとか歌姫さんのナチュラルなうざさとかがあって、そういうのもネタに組み込んでるし立派な武器なんだけど、これはいわゆる“キャラクター”とは異なる、演者、つまり歌姫さんと寛子さんの素の人間性なのである。
人は、人の恒常的な演技を、その人の素と呼ぶ。
電車で老人が乗り込んできたら席を譲るが、この時にたぶん人はいろいろ考えている。「本当は座っていたいのに」とか「断られたらどうしよう」とか「譲らないと他の客に白い目で見られるし……」とか。
「いや、俺はそんなごちゃごちゃ考えんと、普通に譲るけど」という人は、それは結構だがしかしこれはあくまで“例”としてとらえてほしい。
とにかく、頭の中でいろいろと考えているとしても、人はなんでも無いような顔をして席を譲る。本当は座っていたいと思いつつも、好青年を演じて席を譲る。
だがその場面を見て、「あいつは好青年を演じている!」とは言わない。誰だって、その人の心の有り様は知りようが無いからだ。なので、恒常的なキャラクターの演技は、どんなに演技であったとしても、端から見ればその人の素になるのである。
歌姫さんと寛子さんは、どちらも1人の人間だ。いろいろな性格を持ち、様々なことを考えている。
しかしそんな彼女たちも、人と……特に仲の良いメンバーと触れあうときには、自らのキャラクターを“似非お嬢”と“てけとーギャル”に固定している。演技は演技だ。しかし、素でもある。素の彼女たちの性格に、限りなく近いと言っていい。
七女の主なネタの形式は、コントだ。喜劇だ。つまり、劇……自分ではないキャラクターを、明確に演じている。
コントを演じる一条たちは、どんなに彼女たちに似せたキャラクターに見えても、結局は一条たちとは違う。なぜなら、コントのために用意された人格なのだから。
一方のXENOは漫才という形で、彼女たちが素の姿のままで、“単なる雑談”に興じる姿を描くことが出来ている。
漫才とコント、どちらがより優れているというお話とは違うのだが、漫才(XENOGLOSSIA)とコント(第七女子会)を書く上でのキャラクターの捉え方は、明らかに違っている。
もしもXENOGLOSSIAが彼女らの言う通りに優勝できたら、それはまさしく彼女たちのやり方、生き方、素の姿が十全に評価されたということに他ならない。
長文ネタで演者にここまでの個性を盛り込む者は少ない。おそらく大半は、“キャラクター”ではなく“ネタの中身”で戦えと言うのだろう。しかし私は、ネタを演じるキャラクターも、十分“ネタの中身”だと思っている。
願わくは、彼女たちの頭上に、大いに輝く栄冠を。私の作り上げた彼女たちの過去は、あまりにも悲惨だから。だからこそ、“これから”を生きることになる第七女子会とXENOGLOSSIAの未来には、たくさんの光輝くものがあって欲しいと、そう思うのである。
ゼノグラシア




036 はづきみづき(26点)

ひとつ辺りのボケの力が弱く、またツッコミも弱々しいため、あまり笑いを誘うことができていませんでした。
最後をああいう感じ(大勢の前で大声出して声出せたじゃん)にするのならば、序盤中盤ではみづきさんのツッコミに「!」を付けない方が良かったのではないでしょうか。
なんというか……ボケがその場その場でポンと出てきてそのまま消えてしまうものばかりでほとんど印象に残らないため、もっと全体の流れに気を使って、計算をした上で使用するボケを考えた方が良いのではないでしょうか。
みづきさんは可愛いと思いましたが、可愛いだけでいいのならばいくらでもライバルはいますので。
「大勢の前で大声出して声出せたじゃん」「お姉ちゃんの思ってる東京は狭いよ?!」等、ちょっと引っかかる台詞回しが多かったので、もっとすんなり読める日本語を使うように心がけてください。
はづきみづき



037 安物鬼(復活祭)(57点)

決定的に悪い部分があるわけではありませんが、これといって良い部分があるわけでも無かったです。
だじゃれを多用してきましたが、そんなに感心したり笑いを誘うようなレベルのだじゃれではなかったかと。
もう少し爆笑を誘える、強いボケが欲しかったですね。
せっかく「ダイコン」をメインウェポンに据えたのだから、もっと「ダイコンだからこそ」といった感じのボケが出来ていれば良かったかもですね。
農業関係でネタをするなら、「のうりん」を読んで勉強してみては(ステマ)。



038 灯風(66点)

いやぁ、下品ですね。
なんというか、おもしろくはありますけど、しかしそれと同時に若干不快感が残ってしまったような気も。
吐瀉物、とか……ちょっと長々とやるには、読み手を選びそうなネタにはなってしまっていたかな、と。
インパクトは大きいですが、もうひとつ、大きな笑いに繋がるインパクトが欲しかったです。
「おはようございます、お昼のニュース23です」「いま何時だよ。いま何時なんだよ」というのはおもしろかったですね。



039 オールナイトスター(35点)

うーん、良くも悪くも、ナンセンス。
超常的な展開が多く、それが漫才のキモにもなっていると思うのですが、“RPG”という世界観のせいで、“まぁ、そういうファンタジックなことも許せるかな”という空気になってしまっているのが惜しかったです。
もしRPGとかでなく現実世界の中でのエピソードとして紹介していれば強いインパクトが残せていたのではないかと思いますが、事RPGの世界観というふうにしてみると、まだまだインパクト不足な気がしました。
ツッコミでも指摘している通りに、「RPGゲームっつってるのにプレイヤー何もせず終わり」だったので、RPGゲームっぽさをもう少し足すか、あるいはまったくRPGっぽさを消してしまうかくらいのことをやってしまっても良かったかもしれません。
全体的にやや駆け足に終わってしまった感があったので、(MM-1のルールでは無理なのですが)もっとじっくり描いてほしかった、といった印象です。



040 シベリア派遣部隊(90点)

なんというか、普通におもしろいですよね。
碓氷さんの繰り出すボケが高い破壊力を誇り、イラッとする口調などのアクセントを加えることで、最後まで読者を惹き付けたままで終わることができている。
碓氷さんの長台詞が多かったために間延びした印象はなきにしもあらずですが、直後にしっかりと笑いに昇華してくれるため、気にならなかったです。
ボケの素材も、真矢みきであったりスラムダンクであったり、様々なところから取ってきており、それぞれをうまく調理できていたかと思います。
見所が多く濃密なネタで、とても良かったと思います。



041 kissしてシクラメン(77点)

漫才としてはおもしろい部類に入るとは思いますが、まだまだ伸び代も残っているように思います。
キャラクターが固まっているが故に、なんとなくボケのパターンが似通ってしまっていたのが気になりました。
男前というキャラクターそのものに固執してしまうのではなく、花笠さんの個性としての男前をうまくネタの中で活かしていけるような漫才に期待したいです。
男前キャラであるためなのでしょうが、「狩野探幽」であるとか「若鷲の歌」とか、ちょっと固有名詞がマニアック気味で、一発で伝わりにくいところがあったのがネックですかね。
頑として「ご主人」と呼び続ける花笠さんはおもしろかったです。
kissしてシクラメン



042 帰れない2人(38点)

シュールさを出そうとして失敗した感じ、ですかね。
漫才の包み込む独特の空気感に「ちんこ」があまりマッチしていなかったように思います。
もう少し、直接的な下ネタとは違う、ワードセンスを活かすようなものを扱ってほしかったですね。
あるいはもう少しぶっ飛んだやりとりなら、下ネタでも平気で取り込んでしまうのですが……まだどこか常識の残ったやり取りになってしまっている感がありました。
もっと予想もつかないような、雲をつかむようなやり取りに期待したいです。
最後のインタビューっぽくなった流れは好きですね。



043 The Love and Hate Collection(76点)

うーむ、粗削りではあるものの、おもしろさはあります。
ボケのひとつひとつの破壊力もなかなかのもので、楽しく読むことができました。
ただ、ネタの形式上、流れるようにボケとツッコミの応酬が楽しめるタイプではないため、もっと一発でのパンチ力を高くして欲しかったかな、と。
ここまで来ると、もうわがままな高いレベルの要求になってしまうのですが。
オチで登場したつみれ汁に関しては、以前も食べたことがあったはずなのに、その際に何事も無かったことに違和感を感じました。



044 生涯探究(86点)

正直な感想を言うならば、単純に「おもしろかった」です。
ダイナミックなボケが多く、爆発力に関してはこの大会随一ではないかと。
また、大ボケと大ボケを繋ぐ部分でもしっかりとおもしろさを維持できていたのが良かったです。
ただ、2件目のオチが、ちょっとよく分からなかったですね……。
……ていうかコレ、漫才か?



045 ヘテロ失楽園(80点)

えー、そうですね、おもしろかったです。
ほどよくカオスな物語で、しかし本筋が道を見失うことなくしっかりと進むため読みやすい、良い漫才だったと思います。
ただ、とても美味しそうなご馳走のくだりのボケはちょっと安直だったかな、と。
バイバイン登場後の展開も、もっとオリジナリティがあっても良かったかと。
あと、青ダヌキを持ち出して「しゃがれ声」とか言うと……そこそこ歳いってることがバレて……しま……



046 池田佐藤(68点)

ツッコミのセンスが良いので楽しんで読めるのですが……やはりボケでも相応のインパクトが無ければ、もっと高得点というと、難しいのかもしれませんね。
ただ、このままおもしろいツッコミの道を極めていくというのでも、ライバルが少ない道のため、いいかもしれません。
会話文としてもテンポがよく、読みやすかったです。
オチできれいに前半のボケを回収することができていて良かったですね。
欲を言うならば、もっとシュウマイらしさを押し出したボケが欲しかったかもです。基本、だじゃればっかりだったので。



047 みるくちょこれーと(92点)

なんだこいつら天才か。
言葉選びのセンスが抜群で、話の流れとかがほぼ行き当たりばったりながらも、ボケのひとつひとつの爆発力の高さによって無理矢理笑わされてしまいますね。
ユミちゃんがまさかのバイオレンスキャラクター全開ということで、ユウ君の未来に幸あれ、といった感じでしょうか。
勢いがすさまじい&破壊力もやばいという点では、実にこれからのますますの成長が楽しみだと思います。
まぁ、後は、話の流れをもうちょいきれいにするとか、構成とか気にしてみるとか、そういう点にも目を向けてみたらいかがですか、といったところですね。
この2人なら、目を向けないフリーダムな良さがある、と言えなくも無いですけれど。



048 リリコミンストレルショー(81点)

そこはかとなく狂気を感じるような漫才でした。
おじいさんばかりが登場する実にややこしい漫才ではあったものの、作りがうまいせいか、あまり混同することなく楽しく読むことができました。
また、後半では前半のネタを踏まえた上での更に強烈になった桃太郎を楽しむことができ、1粒で2度美味しい感じのネタだったと思います。
支離滅裂でぐちゃぐちゃな悪原さんの話運びが、良いアクセントになっていたかと思います。
充分うまい漫才をやっているので、「ドゥルルルヒャッホォーッ!」とか「ルッピャッポォォォーーーーッ!!」みたいなノリだけの台詞は口にしてない方がバランスはいいかな、とか。まあ、これに関しては個人的な意見に過ぎません。



049 チャッピーズ(56点)

うーん、「良妻賢母」で遊び始めた後半はまずまずでしたが……ちょっとエンジンがかかるのが遅かったかなあ。
ただ、ツッコミによってうまく間を持たせられていたと思いました。
カルタは中途半端に入れてしまうよりかは、「良妻賢母カルタ」として1本のネタにしてしまった方が良かったかもしれません。
ターミネーターはすっごいおもしろかったです。
まだまだ発展途上のコンビだとは思いますが、空気感は好きですね。



050 ミコまこんび(14点)

うーんこのナチュラルにおもしろくない感じが。
屁関連だけでよくここまで膨らませましたね、とは思いましたが、肝心のボケがあんまりおもしろくなかったですね。
屁ぇ屁ぇ言っていればおもしろいとでも思ったのでしょうか……。
そういったものを扱うのであるなら、もっとぶっ飛んだボケを入れるか、あるいはもっと馬鹿馬鹿しいネタに仕上げた方が良かったかと。
もう少しボケを練り込んで、ツッコミもひねってみてください。
ミコまこんび



051 kiku-rage(28点)

なんていうか、弱々しいなあ〜、パンチが。
台詞回し等で特別笑いを引き出すようなタイプではないようなので正統派漫才に属するのでしょうが、もう少しボケに力がないことには、太刀打ちできないのではないでしょうか……。
食事の場なのに下品(シェフの名前が)とか食べられない物を出すとか、ちょっとボケが安易すぎるので、もう少しひねって欲しかったです。
あと、なんていうか……100行の使い方をもう少し工夫して欲しいですね。
ボケのパンチ力に頼れない以上、無駄な(笑いの無い)会話は極力外し、とにかく隙あらばボケを入れ、ボケの連打を生み、それを爆笑へと繋げるという形にしてみてはいかがでしょうか。



052 モノクローム(46点)

そうですねえ……爆発力の足りない爆笑問題、といった感じでしょうか。
非常によく考えて作り込んであり、その点に関しては好感が持てるのですが……いかんせん、おもしろさがネタの完成度の高さについてこられていないです。
芸能に政治に様々なところへと話が飛ぶのですが、次々に話が進むせいでひとつひとつの話の内容が薄く感じてしまいます。
それとところどころで扱う事象に対する説明不足な感じもありました(私は特に芸能ネタで、「どういうこと?」となりました)。
「自分が分かるから分かるだろう」、ではなく、もっとちゃんと伝わりやすいように工夫をして欲しかったです。



053 広田松森(21点)

料理の感想風に言うならば……最初から最後まで無味無臭、なんと不味さすら感じませんでした。
独特の空気感を出すことに力を注ぎきってしまっており、肝心のおもしろさの面がまったく……。
結局のところ全部「不味い」に帰結してしまっており意外性がなく、独特の空気感を出すために無駄に行数を注ぎ込んでしまったせいであまり展開を作ることもできず……。
こういうネタをやりたいのならば、もう少し言い回し等でひねるであるとか、小ボケでおもしろさを持続させるなどの工夫をしなければならないと思います。
もっとワードセンスなども磨いて、ひとつひとつの台詞回しや言葉選びにも気を配ってみてください。



054 デンドロカカリヤ(72点)

漫才としては高いレベルに属するものではあると思います。
ただ、決定打……爆笑を誘うという点においては、まだまだ足りないのではないかな、と。
漫才の序盤は、鬼ごっこというものをやたら大げさに捉え、なかなかおもしろいことを言えていたと思います。
しかし企業の面接に行ってきた、といったあたりからは、これといってインパクトのあるボケは無かったですね。
オチもちょっと、力不足でしたね……。



055 俺の塩(76点)

うーん、やけにあっさり終わってしまったなあ、というか……。
ボケのひとつひとつのパンチ力が高く、おもしろかったです。
ツッコミがむちゃくちゃなボケに対して、バッサリと切り捨てているのが小気味良かったです。
それまでとそれ以降全てがローテンションで統一されている中、「・・・大惨事が起きる予感!」と1つだけ急にテンションが上がっているのが気になりました。
個人的に「自由研究」というと小学生のイメージがあるため、高校生と言われると、ちょっと違和感がありましたね。





まとめ

1位/シュビビン!(100点)※なんで平然と100点をとれるんや
2位/有機丸アポロ(96点)※同一プロデューサーのため、決勝進出予想では外させていただきました。
3位/みるくちょこれーと(92点)※この……天才児どもが!
4位/シベリア派遣部隊(90点)
5位/ガンバラナイズ(87点)※がんばってください
6位/生涯探究(86点)※こういう形式の漫才に高得点をつけたのは初めてかもしれません
7位/whitewhite(84点)
8位/サンザンヒーローズ(83点)
9位/HIGH-POP(82点)
10位/リリコミンストレルショー(81点)※上位1枠抜けたため、繰り上がりで決勝進出予想に入れました
11位/ヘテロ失楽園(80点)
12位/炭酸電池(80点)
13位/XENOGLOSSIA(78点)※あ、あれ? 女子ユニットの中では最高位じゃないですか! やったー!
14位/kissしてシクラメン(77点)※女子ユニットなので、イラストを描かせていただきました
15位/月影連盟(76点)
16位/俺の塩(76点)
17位/The Love and Hate Collection(76点)
18位/ブックマーク ア・ヘ顔(75点)※ストライクウィッチーズ!
19位/ボルケーノ(74点)
20位/リーベルパウンド(73点)
21位/デンドロカカリヤ(72点)
22位/池田佐藤(68点)
23位/灯風(66点)
24位/ようこそ哲夫ワールド(62点)
25位/天体観測(61点)※ミヤ顔
26位/驚愕ラボ(58点)※女子ユニットだったので、イラストを描かせていただきました
27位/ハーベストムーン(57点)※女子ユニットだったので、イラストを描かせていただきました
28位/安物鬼(復活祭)(57点)
29位/チャッピーズ(56点)※グーサインで沈んでいく
30位/ササキに願いを(56点)
31位/薔薇薔薇ローズ(53点)
32位/あまたま(49点)※女子を含むユニットなのでイラストを描こうと思いましたが、時間切れでした
33位/おまる(48点)
34位/モノクローム(46点)
35位/世界夫人クソまみれ(46点)
36位/ナカギーズ(45点)
37位/0月0日(43点)
38位/優しい朝の光に包まれて(38点)
39位/帰れない2人(38点)
40位/こけまみれコオロギ(36点)
41位/オールナイトスター(35点)
42位/バニーガール(28点)
43位/kiku-rage(28点)
44位/はづきみづき(26点)※女子を含むユニットなので云々。身長差は横並びで描くと難しい……
45位/茨木からの刺客(26点)
46位/理系文系(23点)※女子ユニットなのでイラストを描かせていただきました
47位/くるぶしソックス(21点)
48位/広田松森(21点)
49位/ドラフト三位・六位(17点)
50位/ミコまこんび(14点)※たぶん女子ユニットだと思うのでイラストを描かせていただきました
51位/ステレオミサイル(12点)
52位/TOMONAGA(11点)※女子ユニットなのでイラストを描かせていただきました
53位/パウダービーズ(8点)
54位/ロイヤルストレートフラッシュ(6点)
55位/ナチュラルゲーツ(2点)

点数が同じ場合は、個人的に好きだった方のユニットを上位にしてあります。

ちなみに複数ユニットを提出していた人の平均点。

けうけげんさん(98点/点数差4点)※2位相当(ていうか断トツの1位だろ)
山下 銃さん(79点/点数差4点)※13位相当
ステーヴンⅢ世さん(65点/点数差54点)※24位相当
ごはんさん(33点/点数差32点)※42位相当
六升さん(15、5点/点数差15点)※50位相当。片方覆面だけど、本人がバラしているし……
HER ROUGE ONさん(11、5点/点数差1点)※53位相当
星野流人(??点/点数差??点)※いや、片方覆面なんすよ

覆面ユニットがいるかもしれないですが、それらは覆面の正体が判明し次第反映しようかなと。
……あ、うちにも覆面さんがいるんですけど、バレるとあれなんで、平均点からは外してますよ。





以上が今回のMM−1に対する全組へのコメントです。
女子ユニットに対しては、イラストを描かせていただきました。趣味です。ルックスは、判明している方以外はほぼ即興でデザインしました。
「イラストの公開はやめろ!」という方がいらっしゃったら、コメントをいただければ、即刻削除致します。

ネタへのコメントに関して、「いやいや、お前はこのネタの崇高さが全然分かっていない」「これはこういうことを狙って、わざとこうしているんだ!」という文句が言いたい方は、是非是非コメントをください。
別に点数の修正をしたりはしませんが、認識を改める切っ掛けになります。
「高得点をつけてくれてありがとう!」っていうコメントは……まあ、そっちは別にわざわざコメントしくてもいいですけど。

まあ、今回のMM−1はこんな感じの審査になりました。
うーん、どうかなあ……。うちの2組は決勝に行けるかなあ……。
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