夜空の日記
『夜空の日記』といっても天体観測をする日記ではありません。 漫画や小説(ラノベ)やアニメについて色々書いたり書かなかったり。
2015年の読んだ本まとめ
2015年の読書メーター
読んだ本の数:216冊
読んだページ数:54039ページ
ナイス数:5242ナイス

クトゥルフ神話TRPG リプレイ るるいえぐりもあーる (ログインテーブルトークRPGシリーズ)クトゥルフ神話TRPG リプレイ るるいえぐりもあーる (ログインテーブルトークRPGシリーズ)感想
るるいえ堂の面々に襲いかかる今回のシナリオは、タイトルの通りに魔導書(グリモアール)がテーマになった、短編三編。もはやるるいえシリーズ上では代名詞とも言える魔導書となった屍食教典儀に、あの世界的に有名なネクロノミコンなんかも絡んできて、おもしろいことになっています。表紙に描かれている新NPCのアギフもいい具合にPLたちを翻弄したり、佐々原を一喜一憂させたりといい活躍でした。 ベストイラストは、189頁のさやかちゃん、むったん、アギフ。 7/10点
読了日:12月29日 著者:内山靖二郎
中古でも恋がしたい! 4 (GA文庫)中古でも恋がしたい! 4 (GA文庫)感想
このシリーズ、本当にヒロインが可愛くて可愛くて……好みで、読んでてものすごく楽しいし主人公への羨ましさでどうしようもなくなってしまう……。 今回は夏休みに突入したためいつもとは違った綾女の姿が見られます。部活の合宿としてのエピソードが多いのですが、海に行ったり山に行ったり、オタクでありながら最上級のリア充イベントをこなしまくっていて、読んでてMPガン減りしますね。楽しいですけれど! 悩める乙女の綾女、最高。 ベストイラストは、219頁の綾女。 8/10点
読了日:12月29日 著者:田尾典丈
食戟のソーマ 15 (ジャンプコミックス)食戟のソーマ 15 (ジャンプコミックス)感想
今度のソーマは学園祭の模擬店で下克上を狙います。あまりにも差のある相手に対して、庶民料理で磨いた腕を武器に、発想と“足”で稼ぐスタイルはザ・主人公って感じで、ここからの巻き上げが大いに期待できそうです。模擬店で赤字を叩き出した2組とも、ここから何かをしでかしてきそうな気配が満載で、というか2組とも絶対にここから何かをやってきてくれるという安心感すらあります。あと、えりな様が田所相手だとちょっと態度柔らかいの、いいね。 8/10点
読了日:12月29日 著者:附田祐斗
だがしかし 4 (少年サンデーコミックス)だがしかし 4 (少年サンデーコミックス)感想
超・怖い話ガム、ジャンケンマン、ポッキンアイス、あたりが好みの話だったです。ジャンケンマンの話の「ゲームってずっとこんなイメージだったけど…今こんなんだよ。」、めっちゃおもしろかった。確かにそんなんだけど、さあ! あと同じ話でカイジネタを突っ込んできたりとか、パロディがたまに盛り込まれるのがおもしろいですね。 チュー○°ットが生産中止になってたのは知らなかった……。 7/10点
読了日:12月29日 著者:コトヤマ
だがしかし もうひとつの夏休み (ガガガ文庫)だがしかし もうひとつの夏休み (ガガガ文庫)感想
さすがに原作ほど駄菓子! 駄菓子! 駄菓子菓子!然とはしてなかったものの、それでもおなじみの駄菓子をいじったり、おなじみのキャラクターの原作では描かれなかったようなエピソードが見られたりと、「だがしかし」ファンなら十分楽しめるノベライズ作品に仕上がっていました。いろいろとメタ的というか、原作に対してまでズバッとツッコミのメスを入れていたりして、「おいおい逢空さん大丈夫か……」的な楽しさがあったりしました。 ベストイラストは43頁のサヤ師。 7/10点
読了日:12月27日 著者:逢空万太
求刑小説。求刑小説。感想
ライトノベル作家さんたちによるオリジナル短編同人誌。5人の作家のうち3人がセックスがどうとか言ってる短編を載せてるってどういうことですか……。そして1人だけ中編レベルのものを載せてるし、その中身も続編できちゃいそうな新シリーズの第一話だし、やりたい放題が過ぎますよ! ちなみに一番気に入ったお話は、森田季節さんによる「さよなら、ジャンクガール」です。背徳的な雰囲気と切ない幕引きがとても気に入りました。 7/10点
読了日:12月27日 著者:日日日,十文字青,橘ぱん,森田季節,藍上陸
だがしかし 3 (少年サンデーコミックス)だがしかし 3 (少年サンデーコミックス)感想
駄菓子だけで3巻目、そしてアニメ化も決まりました。ベビースターラーメン、にんじん、まけんグミ、そしてなつまつりのお話がおもしろかったです。ずっとゆるゆるだらだら進めるだけなのかと思っていたら、夏祭りのお話では若干のてこ入れが……? といって、何かが変わるような様子でもないですけれど……おそらくこの夏休みも終わらないわけではないのだ、と思うと若干の寂しさがありますね。……まあ、まだ当分は時空無視して駄菓子食ってるんでしょうけど! 7/10点
読了日:12月27日 著者:コトヤマ
徒然チルドレン(4) (講談社コミックス)徒然チルドレン(4) (講談社コミックス)感想
恋したり、恋されたり、愛したり愛し合ったりな青春漫画でございます。パティの「寿司」攻撃は本当にもう、あれですね……意味分からないけど悶えます。あとは香取先輩ですか。あそこだけもう別次元の漫画になってしまっているし、それこそ心から意味がわからねえええって感じなんですけれど、かなり気に入っている部類のストーリーでもあります。あとはブ男2人……いや、報われてくれよマジで。なんであそこまでお膳立てしてあげて、そうなるんだよ……。 7/10点
読了日:12月27日 著者:若林稔弥
バーナード嬢曰く。 2 (IDコミックス REXコミックス)バーナード嬢曰く。 2 (IDコミックス REXコミックス)感想
「2」に「ドグラ・マグラ」に「虐殺器官」に、読んだことのある本がちらほらと散見してきた第2巻。心から本が大好きな神林と、曲がりなりにも本が好きという気持ち自体は本物の町田さわ子、意外とこのコンビの関係性がいい感じなのだと思います。谷崎潤一郎は、死ぬほど読みづらいよね……。 相変わらずSFがガッツリ登場するのだけれど、「さまぁ〜ず超おもしろいよね!」とか言い出したり、謎の「KAGEROU」推しがあったり、どんどん手広くなってて本好きには楽しい作品。どうか、ラノベにも愛の手を……。 8/10点
読了日:12月27日 著者:施川ユウキ
アオイハルノスベテ4 (ファミ通文庫)アオイハルノスベテ4 (ファミ通文庫)感想
終 わ ら ね え の か よ ! というわけでもうストーリーの雰囲気から完全に完結するもんだと思っていたのですが、というかあとがき読むまで完全にそういうもんだと思っていたのですが、なんとどうやらまだ続きがあるようです。という説明からも分かる通りにクライマックス突入でオールスターによる輪月症候群飛び交いまくりの怒濤の展開と、大いなる敵に立ち向かう横須賀達の叛逆の物語といった感じでした。生きるか死ぬかの瀬戸際に居た横須賀の男気もあっておもしろかったのですが、これで終わらないとか次何があるの……?
読了日:12月26日 著者:庵田定夏
月刊少女野崎くん(7) (ガンガンコミックスONLINE)月刊少女野崎くん(7) (ガンガンコミックスONLINE)感想
安定感抜群の少女漫画コメディ。長らく新規のキャラクターも登場せず勢い衰えずな、ほんとに安定して楽しめる作品ですごいなあ、と……。今回は若松と瀬尾の関係性に変化が……? どう見てもこんなの、いいからお前ら早く付き合えよ以外のなんでもないですよねえ……。いじわるの回では、いじめたりいじめられたりな新鮮な野崎くんたちの姿が見られて楽しかったです。餌付けされてる千代ちゃんかわいい……。ヘイヘイ野崎くん、て。 8/10点
読了日:12月23日 著者:椿いづみ
G戦場ヘヴンズドア 1集 (IKKI COMICS)G戦場ヘヴンズドア 1集 (IKKI COMICS)感想
父親が売れっ子漫画家の堺田に、漫画家志望の鉄男、そして鉄男に恋するヴァイオレンスな少女・久美子。その他もろもろの描く、漫画をテーマにした青春群像。とかく、キャラクターの言葉の一つ一つに重みがありました。ストーリーよりも以前に、キャラクターの吐く迫力満点の台詞の数々に圧倒されます。もちろんストーリーも、漫画に対する、熱量が感じられておもしろかったです。なんていうかこう、グサグサ突き刺さってきますねえ。 7/10点
読了日:12月21日 著者:日本橋ヨヲコ
バーナード嬢曰く。 (REXコミックス)バーナード嬢曰く。 (REXコミックス)感想
何言ってんだお前(表紙に対して)。読書家(ぶりたい)少女に、ガチのSF読み、一昔前の流行本を読む少年、といった本好き(町田さわ子は知らん)が集まる学校の図書館を舞台に、本や名言をテーマにしたショートコメディが描かれます。神林しおりは読書家だから好感が持てるけれど、私はどちらかというとSFは苦手な方なので……SF読みの想いやらあるあるなんかを完全には共感しきれていないのが寂しい感じがしましたり……。とかく、本好きなら読んで楽しい作品だと思います。 7/10点
読了日:12月21日 著者:施川ユウキ
お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (2) (メディアワークス文庫)お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (2) (メディアワークス文庫)感想
浅草にある和菓子屋を舞台にした、心温まる物語集。さすがに甘い和菓子がテーマなだけあって、読むとほっこりするような、やさしいお話が収録されているのが、いいと思います。雷おこしで親子の不和を解決したり、饅頭で落語家の楽屋で一悶着があったり、桜餅で大切な人を救ったり。 ……私事ですが、個人的にも桜餅が好きなんで、これを読んでいたら食べたくなってしまって……つい、その読んだ帰り道にスーパーに立ち寄って季節外れの桜餅を食べてしまいました。おいしそうな物語を楽しめる作品でした。 7/10点
読了日:12月19日 著者:似鳥航一
日常 (10) (カドカワコミックス・エース)日常 (10) (カドカワコミックス・エース)感想
単行本未収録作品集の付属する特装版を読みましたが、レビューはこちらの方で。 と、いうわけで2006年より連載開始し、アニメ化も経たシュールな日常を描いた作品「日常」も10巻目にして完結です。最終巻らしくまとめっぽいエピソードや未来のエピソードを絡めつつも、大半はいつもの彼女達の『日常』を読むことができ、最後まで楽しく読むことができました。ちゃんみおは夢を叶えてるし! ゆっこは本当にわけわかんないけど凄い道を進んでいるし! 囲碁サッカー部は成し遂げてるし! 駆け足で色んなドラマを楽しめる凄い巻でしたよ。
読了日:12月19日 著者:あらゐけいいち
ガールズ&パンツァー リボンの武者 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)ガールズ&パンツァー リボンの武者 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
ガールズ&パンツァーのスピンオフとなるこの作品は、公式戦の戦車道ではなく、野良試合の『強襲戦車競技(タンカスロン)』を描いた作品。野良試合で戦車とかやばいほど危なくねえか……という『いやそこを言ったらおしまいだ』的なポイントはともかくとして、公式戦でない分、弱小ながら有名校に噛みつかんとする主人公たちムカデさんチームの作戦は甚だ邪道まっしぐら。印象的には主人公のしずか姫の生まれてくる時代を間違えたかのような雄々しさと、年相応の可愛らしさ、そして相棒の鈴とのそこはかとないエロい雰囲気が今のところ全てです。
読了日:12月10日 著者:鈴木貴昭
ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!  3 (MFコミックス アライブシリーズ)ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です! 3 (MFコミックス アライブシリーズ)感想
紗希ちゃんがまさかの恋に落ちたり、OVA公開時期と重なっていたからかアンツィオ編が立て続けに描かれたりな、ワイワイ楽しいガルパンコメディ。ついには審判三人娘にまでスポットライトが当てられる始末。どこまででも掘り返すおつもりですか……。統帥(ドゥーチェ)コールで盛り上がるアンチョビ様はとても可愛いと思いました。やっぱりイタリア組は脳天気で素敵。 1年生組が要所で可愛さ発揮してて辛いです。 7/10点
読了日:12月9日 著者:弐尉マルコ
ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!  2 (MFコミックス アライブシリーズ)ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です! 2 (MFコミックス アライブシリーズ)感想
1巻といい2巻といい、表紙はなんとかならなかったのか……という感じで、あんまりにあんまりなガルパンコメディ。個性大爆発な大洗軍団の個性を殺す風紀委員とか、温泉を満喫する聖グロリアーナとか、迷子の迷子のみほとエリカとか……今しいも楽しいお話盛りだくさん。特にこの作品では、桂利奈ちゃんがアホの娘の極みとして描かれていて、且つオタクパワーも出ていて、すごい可愛く描かれていて超良いです。 次回予告の男版は、こう……おケイさん……。 8/10点
読了日:12月7日 著者:弐尉マルコ
楽園への清く正しき道程 0番目は北国産のツンドラ王妃? (ファミ通文庫)楽園への清く正しき道程 0番目は北国産のツンドラ王妃? (ファミ通文庫)感想
庶民の出ながら国王の隠し子ということが発覚し新しい王に祭り上げられたルドヴィークを主人公にしたハーレムストーリー。どうやらヒカル……の時みたく巻数を重ねるごとに新しいヒロインを出していく形のようです。今回登場したヒロイン達はハーレムに加わるのかどうなのか微妙なラインながら、どれも野村さんらしいどこかずれた感じのある可愛らしいキャラ造詣に仕上がっていてとても良かったですね。特にお気に入りは、王に仕える女騎士のエヴァリーンでしょうか。野村さんの描くこういうキャラ、本当に大好きです……。
読了日:12月6日 著者:野村美月
やさしい訴え (文春文庫)やさしい訴え (文春文庫)感想
旦那に浮気された女性が家出をした先で出会った、チェンバロを作る男女との交友録。表面上はチェンバロ作りの師匠の弟子でありながら、その実内面の深いところで繋がっている2人の関係性が興味深かったです。そしてそこに割って入ってきた形になる瑠璃子。読んでいてこの瑠璃子の嫉妬心がちょっと気になってしまった感が多少。新田氏が恋愛感情とはまた違ったような、もっと近しい意味での感情を薫さんに抱いている感じがあり、その関係性は興味深かったです。 6/10点
読了日:12月6日 著者:小川洋子
たまげた録 (講談社文庫)たまげた録 (講談社文庫)感想
たまげた出来事、驚くようなことをテーマにしたエッセイ。びっくりするぐらいくだらなくてたまげたようなことを書き綴っているので、読んでて楽しい本ですね。「神様来る」にて、谷川俊太郎さんが自分の家に来たエピソードが一番興味深かったですね。一番尊敬している神様のような存在が来るとか……読んでて普通に、いいなあって感じの印象を受けたわけですが。 6/10点
読了日:12月6日 著者:原田宗典
とある飛空士への誓約 9 (ガガガ文庫)とある飛空士への誓約 9 (ガガガ文庫)感想
控えめに言って、最高の作品でした。追憶から始まり、恋歌、夜想曲と続いて誓約も9巻まで巻数を重ね、その全ての物語をここに集約させた感じでした。まさに誓約が世界を平和へと導き、そして空を愛した飛空士たちが全力を尽くして描き出した空の物語だったと思います。まさに大団円、ハッピーエンド。あらゆる強敵が立ちはだかる空戦や、それぞれの恋物語も最高の形で完成されていたと思いました。本当に、良かったです。長い間読んでいて良かったと思える、素晴らしい作品でした! ありがとうございました!
読了日:12月6日 著者:犬村小六
ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!  1 (MFコミックス アライブシリーズ)ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です! 1 (MFコミックス アライブシリーズ)感想
劇場版を観てハマり直したため、コミカライズの中で一番入りやすそうなここから手を出しました。ガルパンメンバーがアニメ以上に個性をデフォルメされていて非常ににぎやかな作品に仕上がっていました。水着回では歴女チーム、全員『ウォーター・ウォー!』のあの水着を正式採用してしまっていたのか……。細かい部分でアニメで見かけたあのネタこのネタがちりばめられているのも、原作愛が感じられて良いと思います。ホシノ巨乳かわいかったです。 7/10点
読了日:12月6日 著者:弐尉マルコ
ベン・トー 7.5  箸休め 〜Wolves, be ambitious!〜 (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー 7.5 箸休め 〜Wolves, be ambitious!〜 (集英社スーパーダッシュ文庫)感想
HP同好会と茉莉花がみんなで小旅行に行く中編と、槍水先輩が後輩だった頃の短編やら、その他本編の隙間に挟み込まれる小話多数収録の箸休め巻。『3.5倍』は読んでいる時はとても熱いお話だったのだけれど、その壮絶なサラリーマンの最期すら茉莉花、あやめらによってこき下ろされ、最終的に佐藤にすら「やってくれたなサラリーマン!」で終わらせられるのマジかわいそうエンドですね! そしてやはりあやめは佐藤と一緒に居る時が一番輝いているのです……。 ベストイラストは、273頁のあやめと佐藤。 8/10点
読了日:12月6日 著者:アサウラ
ワカコ酒 1 (ゼノンコミックス)ワカコ酒 1 (ゼノンコミックス)感想
近頃流行のグルメ漫画、の、特にお酒にポイントを置いた漫画。自分自身はお酒をほとんど飲めないので、美味しそうにお酒をたしなむワカコの姿は新鮮ですね。酒を飲んだ時に『ぷしゅー』と何かが漏れ出る感じ……酒飲みっぽい! 1話が結構短めなので、開いた時間にさらっと読むことができます。酒漫画とはいえ、酒の隣で存在感を発揮する料理もすばらです。 6/10点
読了日:12月5日 著者:新久千映
聖☆おにいさん 通常版(12) (モーニング KC)聖☆おにいさん 通常版(12) (モーニング KC)感想
聖人ネタのみで突っ走って遂に12巻。花祭りネタでは、仏陀の聖誕祭ながら日本ではあまり認知度の無いところをピックアップ。まあ、確かに花祭りって、名前は知っているけれど何をやればいいのかは分からないって言う不思議な日ですねえ……。甘茶も、よく分からなかったり……? カットモデルネタではイエスの髪型の天変地異っぷりがすごかったです。 7/10点
読了日:11月29日 著者:中村光
“六条" ヒカルが地球にいたころ・・・・・・(9) (ファミ通文庫)“六条" ヒカルが地球にいたころ・・・・・・(9) (ファミ通文庫)感想
遂に来ちゃった六条回……。というわけで帰国してきた夕雨に、今までの是光を巡るヒロイン達総動員で送る、ヒカルの物語の完結間際の一悶着。ここに来てやはり是光たちの前に立ちふさがるのは……今まで登場の度に不気味な空気を醸し出していた一朱ですが、クライマックスでの“彼”の感情の吐露にはなかなか感じ入るものがありましたね。それだけで終わること無く、クライマックスに向けて、一朱を押し退けてのまさかのラスボスもほのめかされ……そして是光争奪戦も……うわあああ急展開過ぎて追いつきませんぞ!
読了日:11月29日 著者:野村美月
花のズボラ飯(3)(書籍扱いコミックス)花のズボラ飯(3)(書籍扱いコミックス)感想
「孤独のグルメ」の久住昌之さんが送る、ズボラな飯を日々食べて生きているアラサー女(旦那は単身赴任中)の漫画。一人暮らしなのにべらべら喋りまくってる花さん……そういう性格なんだろうなあ。前回のお話のラストがなんか続きそうだから気になってたんだけど、3巻普通に違うお話が始まってて、「あ、続かないの……」って肩すかしをくらいました。 ヒッピー手作りなめろう、茶漬けパスタ、アジの干物、しゃぶしゃぶ、お土産折り詰め、バーベキュー、辺りが美味しそうでした。なめろう美味いよね……。 7/10点
読了日:11月21日 著者:久住昌之
Lady!? Steady,GO!! (ファミ通文庫)Lady!? Steady,GO!! (ファミ通文庫)感想
「バカとテストと召喚獣」完結後2作品目となる今作は……またも中性的なキャラクターが出てきます(大事なことです)。今回は超巨大企業の跡継ぎ争いを描いた作品で、バカまっしぐらだったバカテスよりかは、幾分かシリアスな要素が増えた感じ。……ですがキャラクターが突飛なことをやらかしたりバカな展開が多いのは相変わらずなので、今回も笑える作品に仕上がっていたかと思います。センパイが女体化したり、華凛の存在意義が見えなかったりとシリーズ化を見据えた故か補いきれてない部分もありますが、今後が期待できるシリーズだと思います。
読了日:11月21日 著者:井上堅二
SとSの不埒な同盟  (ダッシュエックス文庫)SとSの不埒な同盟  (ダッシュエックス文庫)感想
ドSな男とドSな女が、恋愛共同戦線を張って共に恋の成就へ努める恋物語……なのですが。ドSな2人の変態チックな思考回路とか、お互い性質を分かりきっているからためらうことなく性癖を会話として口に出してしまう感覚とか、めちゃくちゃ楽しいですね。そして一度告白されておきながら同時にフられるという暴挙にあった美園さんが最高です。もうあんなヤツ知らん! と憤慨しながらも、その後も真田のことが気になって仕方がない……なんて、こう……もう、最高かよ。どっぷりだよ。めちゃくちゃ可愛いだろ。Mっぽい見かけで意外と強気が良い!
読了日:11月21日 著者:野村美月
彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? (講談社タイガ)彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? (講談社タイガ)感想
人間の寿命が著しく長寿化した未来。人間とは異なる、人工細胞で製造された別物の生命体の蔓延る未来。そんな世界で謎の組織に追い回される研究者の物語、なんですが……うーん、元々SFが苦手だったこともあり、うまく自分にはハマりませんでした……。しかし、行く先々で謎の追っ手から追われるアクションだったり、もやに包まれた真相に少しずつ近づいていっている感覚はおもしろいものがありました。あとは、ウグイのキャラがよかったですね。 6/10点
読了日:11月21日 著者:森博嗣
テラモリ 2 (裏少年サンデーコミックス)テラモリ 2 (裏少年サンデーコミックス)感想
スーツ専門店で働く、お仕事漫画。今回はクリスマスから年末商戦のまっただ中、とにかく忙しかったりピークが抜けたらどっと暇になったり……と、リアルなスーツ業界の時期的な仕事の波を垣間みることができたり。就職活動がテーマのエピソードがあるので就職活動向けのスーツのポイントとかが書かれていたりするのですが……改めて見ると、くだらない暗黙のルールがあるなあって感じがしますねえ。後半は年明けのエピソードで、柳川ががんばりました。 7/10点
読了日:11月19日 著者:iko
テラモリ 1 (裏少年サンデーコミックス)テラモリ 1 (裏少年サンデーコミックス)感想
時給に目がくらんでスーツ屋でアルバイトを始めることとなった女子大生高宮のコメディ漫画。二次元というかゲームを愛する日陰者っぽい高宮が、四苦八苦しながらスーツ屋で技術を覚えていきます。昨今はやりの知識ネタ(当然スーツ)を抑えつつも、そういったスーツ縛りの漫画ということでもなく、スーツ知識が身につく働くギャグ漫画程度の認識で読めるため、気楽でよいです。スーツに限ったことではないでしょうが、アパレルで働く現場の人々の苦労が描かれているため、『そんな感じなんだあ』と感心しきりでした。 7/10点
読了日:11月10日 著者:iko
クズと金貨のクオリディア (ダッシュエックス文庫)クズと金貨のクオリディア (ダッシュエックス文庫)感想
Speakeasyによるプロジェクト・クオリディアの始まりの物語。読んで即他のクオリディア作品に直結するようなものがあるわけでもないのだけれど、意識してクオリディア作品に触れていきたいのならば最初に読んでおきたい作品(自分は「いつか世界を救うために」を先に読んでしまいましたが)。主人公もそこそこクズですが、ヒロインがさらに輪をかけてクズで、これ以上無いくらいにクズが炸裂していました。根っこからクズ故に思考回路がねじ曲がっていて主人公とナチュラルにすれ違っているのがおもしろいですね。
読了日:11月8日 著者:さがら総,渡航(Speakeasy)
美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星 (講談社タイガ)美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星 (講談社タイガ)感想
美少年だけで構成される探偵団・美少年探偵団の物語。探偵モノではありますが推理的な要素は少なめで、どちらかといえば個性豊かな美少年たちの個性を生かして事件を解決へと導いていくタイプの物語でありました。美少年たちはいずれも“美”にまつわる個性を持っていて、その一癖も二癖もあるようなキャラクター造詣は西尾維新さんらしさが十二分に発揮されていました。女性主人公・眉美の探し物、あるいは幼き頃からの夢物語の終焉でした。美しい物語だったといえるでしょう。 7/10点
読了日:11月8日 著者:西尾維新
とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲 (11) (電撃コミックス)とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲 (11) (電撃コミックス)感想
新章ドリームランカー編がスタート。直前までシリアスなストーリーをやっていた反動か、ここではコメディ色の強いエピソードが多めで楽しいです。個々のエピソードを語るならば、まずは食蜂側近の縦ロールと仲良くなった美琴さん、女王大好きな縦ロールさんがめちゃ可愛かったです。二人に仲良くしてほしいのにうまくいかなくて涙ぐむとか……激可愛。淡希はショタコンに磨きがかかってというかもはや案件レベルです。そして『巨乳御手』……やっぱりおっぱいは超最高ですよね? これはオチ含めてのギャグ回なのかそれともちゃんと続くのか……。
読了日:11月4日 著者:鎌池和馬
生徒会役員共(12) (講談社コミックス)生徒会役員共(12) (講談社コミックス)感想
表紙的に言ったら52巻……? な、第12巻。 英稜副会長の森さん、色んな意味で境遇が似ていて話が合うせいか、一番その気がなさそうなのに、一番タカトシとの雰囲気が良さげになっている……。やんちゃタイムのシノちゃんめっちゃかわいくないですか。あと、ここに来てなぜか自分の中でのウオミー株が急上昇しました。クールでちょっとエッチなお姉さん……って改めて属性確認したら、すげえ……そそります。 8/10点
読了日:11月3日 著者:氏家ト全
部活少女バトル (ファミ通文庫)部活少女バトル (ファミ通文庫)感想
作家の月本一さんが気になったので手を出したら、DMMのゲームのノベライズ版だったでござる……。しかも発売直後に購入したにも関わらず8ヶ月間じっくり熟成させるように寝かせていたら、その間にゲームそのものの配信が終わってしまったでござる……。特典として限定部活少女のシリアルコードがついていたのですが……未開封でござる。 と、いうわけで元ネタも分からないままに読んでいたのがまずかったのか、随所の設定のクオリティの低さが目に付き、ゲームありきで読まなければどうにも……という感じでした。友情ものとしてはいいですが…
読了日:11月3日 著者:月本一
晴追町には、ひまりさんがいる。 はじまりの春は犬を連れた人妻と (講談社タイガ)晴追町には、ひまりさんがいる。 はじまりの春は犬を連れた人妻と (講談社タイガ)感想
新規レーベル「講談社タイガ」の創刊ラインナップの一つ。人妻にしか恋することが出来ない男に、サモエド犬を旦那様と慕う人妻、枯れ専女に、強面不器用男……と、文字にして表現してしまうとなんとも異色の個性を持つ登場人物たちの織りなす恋物語。それぞれちょっと個性的な恋慕を描く物語ではありますが、あまりどろどろとしたイメージは感じられず、どれも優しい物語でした。テーマは変化球ですが真正面から「愛」を描いている作品で、好感の持てる作品です。 6/10点
読了日:11月3日 著者:野村美月
俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している (角川スニーカー文庫)俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している (角川スニーカー文庫)感想
脳内に絶対に選ばなければならない選択肢が現れる高校生が主人公の、ドタバタコメディ日常ストーリー、といった感じでしょうか。いわゆる典型的な「漫才ラノベ」といった感じで、主人公とヒロインとのテンポのいいやりとりが楽しめます。そしてこういった作品では寒いやりとりになりがちな“漫才”が、なんともおもしろく仕上がっています。思わず吹き出すような小気味の良いボケが楽しめて、良かったです。ただストーリー本筋がどうかとなると、シリーズ作品の1発目と考えてみても、そこまで大きく惹き込まれるものはなかったですかね……。
読了日:11月1日 著者:春日部タケル
くーねるまるた 8 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)くーねるまるた 8 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)感想
今回はどどんと1冊の半分くらいを盛岡編が占めています。盛岡のご当地として実際にあるお店や観光地を、マルタが実に楽しそうに巡っていきます。帰ってきてからも枇杷をもらい、ゴーヤを食べ、と実に楽しそうに毎日を過ごしています。うらやましい……悠々自適とは、まさにこのことか。LS研究会の会合は、あまりにも怪し過ぎますが……。LSだけで病院送りになるほどの事態になりますかね、ふつう……。というか極秘開催になってる意味がわからんわい(説明はされてたけども!)! 7/10点
読了日:10月31日 著者:高尾じんぐ
バビロン 1 ―女― (講談社タイガ)バビロン 1 ―女― (講談社タイガ)感想
東京地検特捜部検事が主人公、製薬会社の臨床研究不正事件を追うというなんとも渋めな設定から始まる物語は、しかしそこはさすがに野崎まどさん。捜査の途中に見つけたあまりにも異常な証拠品から、物語は奇妙な方向へと進んでいきます。それでもやはりどこかしら難めな物語……ではあったのですが、クライマックスでは一気にオカルトチックな方向へとハンドルを切ってきました。まだまだ謎の方が多い物語ですが、あまりにも異質な物語の背景を覗かされ、今後に期待が出来ないわけがないですね……。 8/10点
読了日:10月31日 著者:野崎まど
コロシアム (2) (電撃文庫)コロシアム (2) (電撃文庫)感想
閉鎖された学園で行われるデスゲーム……というかもはやゲームの域を出て殺戮と化してしまっているような気もしますが。学園全体を巻き込んだサバイバルへと物語が移ってきた結果、作品を包み込む緊張感が段違いに上がりました。銃を向け合う殺人ゲームでありながら、生還をする為の条件を満たす為に考えながら動かざるを得ない心理ゲームでもある絶妙なおもしろさがありました。先読み出来ないおもしろさや、意外な伏線に展開など、とても良かったです。続きも気になります。 ベストイラストは、75頁の伊奈川と羽留奈。 9/10点
読了日:10月31日 著者:土橋真二郎
キノの旅 (19) the Beautiful World (電撃文庫)キノの旅 (19) the Beautiful World (電撃文庫)感想
15周年ともなると完全に季節の風物詩になりつつある、キノの19巻。今回のお気に入りは「美しい記憶の国」「守る国」「贋物の国」「捨てる国」。「美しい記憶の国」はいつものタイトルページが無いから『あれっ?』と思ったものでしたが、なるほどまさかそういうお話とは……。 あとがきの十五歳のティーの物語も良かったのですが、シズ様が、その、あまりにも……ねえ。陸もなかなかに現金なことが分かってしまいましたとさ。 ベストイラストは、187頁のフォト。 8/10点
読了日:10月31日 著者:時雨沢恵一
犬と魔法のファンタジー (ガガガ文庫)犬と魔法のファンタジー (ガガガ文庫)感想
かつてこれほどまでに夢も希望も無いファンタジー作品があっただろうか。この物語はエルフやドワーフといった亜人が登場するファンタジーな世界観で描かれている。しかしながらそんな中で主人公は大学に通う普通の学生で、ストーリー中で描かれる彼の姿は就職活動に苦労する様がほとんどという……日本の就職活動戦線をファンタジックに皮肉ったようなストーリーで、読むとあの頃を思い出して「うおお……」となったり。 それでもクライマックスにはしがらみを脱ぎ捨てるチタンの勇ましい姿が見られたりと、おもしろい仕上がりの作品でした。
読了日:10月31日 著者:田中ロミオ
なるたる(3) (アフタヌーンKC)なるたる(3) (アフタヌーンKC)感想
アキラちゃんが髪を切った……。流されながらもおどおど動き回るアキラちゃんが可愛かったですが、話の主流はどこへと向かっているのか読み切れないままです……。最終的な決着はどうなるのか……というか、この雰囲気からハッピーエンドがあるのかどうか、果てしなく不安な感じがしつつも読み進めていこうと思います。 6/10点
読了日:10月24日 著者:鬼頭莫宏
死神のキョウ6 (一迅社文庫)死神のキョウ6 (一迅社文庫)感想
前巻より引き続いての死神と人間の姉妹の物語編、完結。克己に似た死神の存在ももっと大きくストーリーを混沌に陥れるものかと思いきや、今のところは収まるべきところに収まってはいる感じ? 安岡の件もあるし、まだまだ謎は深い。 最後には悲しみもあったけれど、それでも今の泪は笑っているのだから、これも一つのハッピーエンド、になるのだろうか……。そして盛大に伏線もまき散らしておきながら……ここで発刊がストップということで。続きを心よりお待ちしております……。 ベストイラストは、239頁の雫と泪。 7/10点
読了日:10月24日 著者:
クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえとらべらーず (ログインテーブルトークRPGシリーズ)クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえとらべらーず (ログインテーブルトークRPGシリーズ)感想
日本を股にかけ(といっても、関東〜北海道間ですが……)るるいえ堂のメンバーが大いなる陰謀に挑む! 2回目のキャンペーンシナリオということで、大きな仕掛けの施されたシナリオが読めて楽しかったです。第2章では動く閉鎖空間・寝台列車を舞台にしており、わくわくしましたね。というか、どじっこ眼鏡っ娘の月森さん……。 むったんも、リアルに退場があり得てきそうな正気度になってまいりました。 ベストイラストは121頁のさやかちゃんとコガネさん。 8/10点
読了日:10月24日 著者:内山靖二郎
女子かう生(4) (アクションコミックス)女子かう生(4) (アクションコミックス)感想
女子かう生のかしましい日常も第四巻まで来ました。今回はしょっぱなからいきなりアメリカンドッグを食べるめちゃ可愛いもも子が……。そして巻末付近では、なんと3話連続で濡れ透けエピソードが……。でも個人的にはそんな濡れ透け回よりも、お色気無しなお姫様抱っこ回が可愛いななどと思ったり。あとは怖い番組を観てからの怖がりもも子やら、みんなで行った温泉旅行やら、今回もかわいさ全開で良かったです。 7/10点
読了日:10月13日 著者:若井ケン
くーねるまるた 7 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)くーねるまるた 7 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)感想
日本人よりも日本人らしく生きるマルタの日常、第7巻。今回はなんと、あのマルタが、けけけ、結婚!? 99話のお祝いのエピソードにて、綺麗に着飾った神永さんは当然素敵だったんですが、そんだけ綺麗になっててもほんの少しも変わらずに食い気満載なところがとても素晴らしかったです。特別番外編の「わたしのおとなりさん。」、可愛い美緒子ちゃんが堪能出来るので良かったです。私も貰ったジャガイモを調理してお裾分けしたい……。 さて、本編の話ですが、カツオのお話、美味しそうでよかったですねえ。 7/10点
読了日:10月10日 著者:高尾じんぐ
りゅうおうのおしごと! (GA文庫)りゅうおうのおしごと! (GA文庫)感想
「のうりん」でその真価を発揮した白鳥さんの取材能力が、今度は将棋の世界で活かされます。普段あまり触れることの無い将棋の世界をライトノベルで仕上げ、笑いあり、そして熱い戦いありの最高の作品に仕上がっていました。地味なイメージのある将棋ではありますが、その中身は幼い頃から技術を叩き込まれてきた者たちによる頭脳の頂上決戦。今までの積み重ねの全てをぶつける真剣勝負には、心が震えました。熱い熱いバトルが、『勝ちたい』という強い想いが読みたければ、この作品を是非に! ベストイラストは、293頁の銀子。 9/10点
読了日:10月10日 著者:白鳥士郎
“花散里" ヒカルが地球にいたころ……(8) (ファミ通文庫)“花散里" ヒカルが地球にいたころ……(8) (ファミ通文庫)感想
シリーズ8冊目となる今回は、式部の親友にして是光争奪戦に突如現れた委員長・花里みちる。よく考えたらこれ以上ないくらいドストレートに“花散里”なフルネームでした。学園祭ということでイベントを通して色んなヒロインとの交流があったわけですが……。一番の進歩はやはり任命された文化祭実行委員の役割を果たす中で、クラス内での立場に変化の兆しが生じてきた是光……だったと思います。そして個人的には、不器用というか遠回しにも程があるし全然報われない朝ちゃんが最高だと思います。女帝!式部はともかく、葵にも遅れを取ってますよ!
読了日:10月10日 著者:野村美月
監獄学園(1) (ヤンマガKCスペシャル)監獄学園(1) (ヤンマガKCスペシャル)感想
全寮制の元女子校に入学することとなった5人の男子生徒たちが、覗き事件をキッカケに学園内の監獄に投入されてしまうというお話。絵のうまさとは裏腹に底抜けに下品なギャグ漫画でした。副会長の下品さはエロさとかに分類されるのに、花さんに関しては、こう……エグすぎませんかねえ。裏生徒会は残虐非道なはずなのに、副会長のやることなすことの残虐非道っぽさが、あの5人(キヨシ以外の4人?)には……。 7/10点
読了日:10月10日 著者:平本アキラ
中古でも恋がしたい! 3 (GA文庫)中古でも恋がしたい! 3 (GA文庫)感想
今回も元ヤン女子の綾女に噂がまとわりつき、さらには今度は清一にもあらぬ噂が……? といったわけで今回は百合百合な噂が飛び交う第3巻となったわけですが、不穏な空気をまとっていた生徒会長が遂に動き出しました。さらには聖美にも如実に清一を嫌う背景がありそうな空気が出てきて、……極めつけはエロゲー仲間にまさかのあの人も仲間入りという……本当にこれからの展開の仕方が楽しみ過ぎて仕方ないわけですね。一応は引っ込む形となった生徒会長のこれからの絡みには、色んな可能性が見出せそうです。
読了日:10月10日 著者:田尾典丈
STEINS;GATE‐シュタインズ・ゲート‐  比翼連理のアンダーリン(1) (富士見ドラゴン・ブック)STEINS;GATE‐シュタインズ・ゲート‐ 比翼連理のアンダーリン(1) (富士見ドラゴン・ブック)感想
『STEINS;GATE』のファンディスク『比翼恋理のだーりん』のノベライズ作品。ゲーム自体は未プレイです。アニメで大筋をなぞっている本編とは違って、こちらに関しては完全にゼロの状態から読み始めたのですが、ファンディスクを元にしているシナリオでありながらかなりストーリー的にワクワクするものがありました。この1冊ではほとんど事件らしい事件も起こらず、ヒロインたちとの日常の描写が多いのですが……クライマックスで一気に“シュタゲらしさ”が出てきたと思います。ひとまず、萌郁が可愛かったです。
読了日:10月10日 著者:海羽超史郎
非日常性バイアス (バンブーコミックス COLORFUL SELECT)非日常性バイアス (バンブーコミックス COLORFUL SELECT)感想
表紙を飾る大きな女性、手を触れたところから男性のモノが生えてくる、乳の揺れる季節、女性の姿をした変わった蝉、ミニチュアサイズの奥さん、服を体に描く世界、宇宙人との性行為、妖怪デリヘル、と変わったシチュエーション、変わった性癖を狙い澄ました、まさに非日常的なエロ漫画といった趣の作品です。作品のエロさ自体はなかなかのものであるため、ちょっと変わったお色気、笑えるエロを求めている方にオススメです。というか、色物AVみたいだな……。 7/10点
読了日:10月10日 著者:かるま龍狼
ラーメン大好き小泉さん 3 (バンブーコミックス)ラーメン大好き小泉さん 3 (バンブーコミックス)感想
今回も小泉さんがラーメンを食べて食べて食べまくる。背脂チャッチャ系ラーメン、くら寿司、おいしいラーメンに、大阪のラーメンまで食い尽くします。回転寿司でのラーメンは食べたこと無いけれど、美味しいのかなあ……と思ってしまいますね。というかこの調子だとそのうちミスタードーナツにもそのうち足を運びそうな気配がします……。風邪でしばらくラーメンを食べられなかった中、久しぶりのラーメンを食べて思わず涙を流す、5頁ぶち抜きの小泉さん、最高ですね。ラーメン大好きっぷりが伝わってきます。 7/10点
読了日:10月10日 著者:鳴見なる
のうりん 11 (GA文庫)のうりん 11 (GA文庫)感想
今回は年明けの農業高校をメインとした物語。とはいったものの物語的な山場にはこれと言ったものは無く、どちらかといえば次巻へ向けての伏線張りの意味もあった巻だったのではないかと思います。その一方でギャグ面では、品種目録の珍品種名のオンパレードや種のパッケージデザインの話などは非常におもしろかったです。珍名品種を紹介するだけのピン芸ネタで、R-1も3回戦くらいまでは行けてしまうのでは? 笑った林檎ちゃん。その真意は……? ベストイラストは、188頁のベッキー。 8/10点
読了日:9月27日 著者:白鳥士郎
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場 (3) (電撃コミックスEX)アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場 (3) (電撃コミックスEX)感想
14年2月から8月分を収録。半年で120話分更新していることになるので、熊ジェットさん本当にすごいな……。「ライブにむけて!」編は単行本としてまとまって一気に読むとなかなか印象深いものがありますね。モバマス史上最大の人数を誇るユニット「L.M.B.G」が徐々にその人数を増やしている様を見守るのも楽しいですね。推しアイドルとしてはひな祭りの拓海が大ゴマで描かれているのと、比奈がみんなのなつやすみで水着姿を披露しているのがうれしいところ。 7/10点
読了日:9月27日 著者:熊ジェット
孤独のグルメ2孤独のグルメ2感想
ドラマもSeason5がいよいよ10月からオンエアということで(深夜ドラマとしては恐るべき長寿作品だと思われ)、なんと18年ぶりに待望の第2巻が登場。ドラマゴローさんのスタンスに引っ張られて……というわけでもないのだろうが、当たりの店や冒険が成功するエピソードが多く、1巻よりも楽しい気分で読める作品が多かったです。煮込み定食は、ううむなんだかとても美味しそうに見えました。 食べている時に後ろで誰かが待っているのがいや、というゴローさんの気持ちは、わかります。 7/10点
読了日:9月25日 著者:久住昌之
スピーシーズドメイン 3 (少年チャンピオン・コミックス)スピーシーズドメイン 3 (少年チャンピオン・コミックス)感想
エルフやドワーフといった人種が普通に暮らしている世界観で送る学園物語、第3巻。今回は土和さんが自らの不注意によりご自慢のヒゲを失ってしまうエピソードを収録。ヒゲがある土和さんも可愛いが、ヒゲの無い土和さんもそりゃあ可愛い……よなあ。しかしメインヒロインの風森さんは相変わらずの取っ付きにくさと一度壁を取っ払ってしまえばドデレ具合が見れる辺り本当によくできたヒロインです……。それとこの漫画、亜人系登場人物以外の普通の人間クラスメイトもちゃんと名前とか顔とか設定されてるの、地味にちゃんと作られてて良いと思います
読了日:9月23日 著者:野呂俊介
スフィアの死天使: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)スフィアの死天使: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)感想
短編は推理カルテ、長編は事件カルテ、でナンバリングしていくのかな? というわけで天久鷹央シリーズ初の長編は、鷹央と小鳥の出会いの物語にして、最初の事件を描いたものとなりました。小鳥の「思うところあって」とぼかされていた外科から内科に移ってきた理由も明かされる、重要なエピソードといえるでしょう。あるいは鷹央のその個性的すぎる性格の理由も……。 一連の事件の流れかと思いきやクライマックスには意外な人物が物語の中心人物に据えられ、最後まで一気に楽しく読める作品でした。 8/10点
読了日:9月23日 著者:知念実希人
甘々と稲妻(5) (アフタヌーンKC)甘々と稲妻(5) (アフタヌーンKC)感想
お父さんと娘のハートフルお料理漫画、第5巻。今回は小鳥との絡みよりも、おとさんとつむぎの繫がりの物語が多かった印象です。個人的なお気に入りは、「お久しぶりのブリ大根」と、巻末の「八木ちゃんの事情」。八木ちゃんは本当に隠れ世話焼きというかなんというかアレなやつだなー。 初めて嘘をついてしまって罪悪感に苛まれるつむぎとか、本当にいい娘さんですこと。 8/10点
読了日:9月23日 著者:雨隠ギド
終物語 (上) (講談社BOX)終物語 (上) (講談社BOX)感想
阿良々木暦の過去、そして忍野扇という謎の少女について迫る終わりの物語。この作品は今までのシリーズとはやや毛色が違い、怪異譚としての側面は薄いです。どちらかと言えばミステリ的な色合いが強くなっており、ストーリーとしての面白味は非常に高いです。そして阿良々木の過去を語る上で重要な人物である老倉育を巡る物語の数々はいずれも読み手の心にぐさりと響くものがあり、非常に読み応えのある作品でした。 ベストイラストは、258-259頁の羽川。 9/10点
読了日:9月23日 著者:西尾維新
亜人ちゃんは語りたい(2) (ヤンマガKCスペシャル)亜人ちゃんは語りたい(2) (ヤンマガKCスペシャル)感想
バンパイアやデュラはんといった亜人がごく普通に生活している世界を舞台にした日常コメディ。高橋先生が、亜人のことを研究してみたいという下心ありきで接してきているにも関わらず、さりとて1人の教師として一番には生徒達のことを考えている姿勢がとても共感が持てます。とかく今回は、雪女である雪ちゃんの悩みを解消するという大きなエピソードがあって、そこも生徒のことを考えていて、亜人のことも考えている高橋先生だからこその解決といった感じでよかったです。 サキュバスの佐藤先生、恋愛経験値低過ぎて萌えます。 8/10点
読了日:9月12日 著者:ペトス
夜の国のクーパー (創元推理文庫)夜の国のクーパー (創元推理文庫)感想
戦争に負けて敵国の兵士が国内に入り込んできた国を舞台にした物語。猫の視点と、仙台からこの世界に流れ着いた、猫と喋れるようになってしまった男の視点からそれぞれ物語が進められて行きます。序盤から中盤にかけては、兵士達が国民に強くあたる様と、国に伝わるクーパーの伝説を説明している様子が続くだけであるものの、クライマックスから一気に物語が動き出します。それまでの物語の展開に対する見方が、たった一つの情報が明かされてから大きく変わり、まさに世界の変わる瞬間を見たような感覚がしました。完成度の高い良い作品でした。
読了日:9月12日 著者:伊坂幸太郎
織田信奈の野望 2 (GA文庫)織田信奈の野望 2 (GA文庫)感想
戦国時代の武士達が女体化した物語、第2巻。今川義元打倒後の(尚、打倒されたはずの義元も未だ持って悠々自適に暮らしている模様)稲葉山城攻略戦を描きます。浅井長政との縁談話が持ち上がったことにより、信奈と良晴のラブコメっぷりが加速するわ加速するわ。そして竹中半兵衛という臆病ヒロインに、松平元康という腹黒ヒロインに、うまくデフォルめった萌え武将が続々出てきますねえ。しかしながら奇妙に史実からずれて行く展開も気になるところ。義元さん、完全にギャグキャラです。
読了日:9月12日 著者:春日みかげ
ひとつ海のパラスアテナ (3) (電撃文庫)ひとつ海のパラスアテナ (3) (電撃文庫)感想
今回のアキは、広大な海の中からなくし物を見つけるために、潜水に挑戦。トラブルを呼び込む体質は相変わらずのようで、なんと3巻連続3回目の遭難となりました。こうして読んでいると完全に残って遭難していた意味ないな……。今までよりかは絶望感は薄めな遭難ではありましたが、本人の自己嫌悪具合は今までで一番です。そして海が舞台の作品だったはずが、何やら物語がかなり壮大な方向へと動き出したような感が……。 ベストイラストは、246-247頁の3姉妹。 7/10点
読了日:9月6日 著者:鳩見すた
六花の勇者 (六花の勇者シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)六花の勇者 (六花の勇者シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)感想
「このライトノベルがすごい!」にて一躍話題となり、アニメ化も果たした作品……を、ようやく読むことができました。魔神討伐のために6人の勇者が選ばれたはずが、なぜか7人が集まってきてしまった……という、いわゆる「11人いる!」系の作品。裏切り者が1人いるという極限状態の中で疑心暗鬼に陥る様子や、策謀をはたらかせたり、バトル展開があったり、あるいは7人目をあぶり出す様もミステリ的な要素があって非常におもしろかった。なおかつ続きも気になる引きだったので続きを読まねば……。 ベストイラストは、15頁のフレミー。
読了日:9月6日 著者:山形石雄
ヴォイニッチホテル 3 (ヤングチャンピオン烈コミックス)ヴォイニッチホテル 3 (ヤングチャンピオン烈コミックス)感想
日本から遠く離れた小さな島国のホテルを舞台に、生者に死者に魔女やらなんやらと曲者揃いなメンツでお送りするバイオレンスに愉快な物語も、これにて完結。大きな話としてはスナーク事件の解決と、タイゾウさんの過去の清算が決着した辺りでしょうか。スナーク事件に関しては何も最後の最後に切なさを感じさせられ、タイゾウさんの件に関しては、「えっ、まさかあれを伏線としてそう使ってきちゃうの!?」という面白さがあって……最後まで楽しんで読むことができました。連載お疲れ様でしたしてください完結おめでとうございます。 8/10点
読了日:8月30日 著者:道満晴明
なるたる(2) (アフタヌーンKC)なるたる(2) (アフタヌーンKC)感想
もろもろ状況が動き出してきました。きな臭い方向に……。ホシ丸に対して不信感を抱きつつあるところから、一気にいろいろな立場の人間が登場してきたので、これからどうなることやら……。シイナの母親も母親で、かなーり不穏な空気を娘に対してぶつけてきているわけですが……。まだまだ先の読めない、じわりじわりとした展開の仕方のため、さてさて……。空気が重たいのう。 7/10点
読了日:8月30日 著者:鬼頭莫宏
探偵事務所ANSWER ~アンサーさんと都市伝説~ (メディアワークス文庫)探偵事務所ANSWER ~アンサーさんと都市伝説~ (メディアワークス文庫)感想
都市伝説を専門に取り扱う探偵事務所の探偵・アンサーさんを主人公に据えた物語。探偵事務所と銘打ってはいるもののミステリー感は薄く、さりとてホラー要素も薄めで、全体的な空気はライトな雰囲気が占めています。ヒロインの綱島響子の視点による軽い文体は読みやすく、オカルトが絡んでいたり、あるいはまったくの人為的な事件であったりいろいろな展開の話があるため、個人的には楽しんで読むことができました。アンサーさんという存在に謎を残しているだけに、続刊があるのかどうかは気になるところです。 8/10点
読了日:8月30日 著者:折口良乃
おしえて! ギャル子ちゃん 2おしえて! ギャル子ちゃん 2感想
ギャルのギャル子、オタクのオタ子、お嬢様のお嬢。そんな個性ばらばらな3人娘のショートコメディ集第2弾。特殊な個性持ちなキャラクターがガンガンに増えてきたことで話の広がりが大きくなった印象があります。オカルト好きのオカ子とか、今後もっと着目していきたい……。そして全然キャラがぶれないお嬢。 それにしてもあれですね。ギャル子・オタ子はお互い非常に仲が良いので、そこが喧嘩するようなエピソードは、ちょっと心がキュッとなりますね……。 7/10点
読了日:8月30日 著者:鈴木健也
“空蝉" ヒカルが地球にいたころ……(7) (ファミ通文庫)“空蝉" ヒカルが地球にいたころ……(7) (ファミ通文庫)感想
浮気性男ヒカル、ついにヒロインを孕ませる……!? というわけで遂に恋多きヒカルを巡る物語は赤ちゃん騒動にまで発展。妊娠したと勘違いされるエピソードはどこの作品での盛り上がるものですよね……。 新しいヒロインの空とのエピソードも見物ではありますが、やはり個人的に着目したいのは、是光の母親のエピソード。彼の個性の根幹にも関わる人物でもあるため、この巻で一つの決着を見たことでようやく彼も新たな気持ちで前へ進めるのではないかなと。そして式部の受難は続く……。 ベストイラストは、113頁の葵。 8/10点
読了日:8月29日 著者:野村美月
僕は友達が少ない (11) (MF文庫J)僕は友達が少ない (11) (MF文庫J)感想
何者にもなれなかった俺たちの、それでも大切な日常の物語、これにて完結。色んなことがあったけど決して完璧な選択ばかりじゃなかったし、どちらかといえばツッコミどころ満載なヘタレっぷり炸裂な主人公だったけれど、それでもこれは紛れもない青春物語であり、どこまでもどこまでも友情を描いた物語だったのでありました。エピローグとなる今巻は1冊まるまる使って卒業までの1年間を描いていきます。嬉しい展開に笑える展開、泣ける展開といろいろありながら、最後まで隣人部らしさを全開で行ってくれたと思いました。
読了日:8月29日 著者:平坂読
なるたる(1) (アフタヌーンKC)なるたる(1) (アフタヌーンKC)感想
謎の生物との邂逅したと思ったら、もっと謎の生物が襲いかかってきた。……バトルファンタジー? ひとまずは全貌の見えないまま何かに巻き込まれつつあるという感じなので、徐々に状況を飲み込みつつ読み進めて行きたいなと思います。しかしこの主人公の破天荒っぷり、早死にしそうな生き方である……。 スポーツチャンバラという今もってマイナーなスポーツを普通に描いていて、「お、おう……」ってなりました。 7/10点
読了日:8月22日 著者:鬼頭莫宏
お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (メディアワークス文庫)お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (メディアワークス文庫)感想
浅草に店を構える和菓子屋栗丸堂の若き主人と、深い和菓子への造詣を持つ謎の女性による、和菓子に絡んだちょっとした事件を解決する物語。全体的にあっさりとした印象があり、とても読みやすい作品でした。一部、サブタイトルでオチが完全にネタバレになってしまっている話があったりとかもしつつ、和菓子を使って事件をまるっと解決していく平和なストーリーは、読んでいてほっとする感じがありました。拍手を浴びたがる葵さんはめっちゃ可愛かったですね。 6/10点
読了日:8月22日 著者:似鳥航一
ベン・トー〈7〉真・和風ロールキャベツ弁当280円 (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー〈7〉真・和風ロールキャベツ弁当280円 (集英社スーパーダッシュ文庫)感想
ベン・トーという作品の熱さを改めて実感。槍水先輩が修学旅行で不在、あやめも特に理由はないもののこのエピソードにはほとんど絡んでこない。そんな、いつもの二大ヒロイン不在の中で佐藤の元に現れたのはかつてのHP部メンバーである烏頭みこと。今まで隠されていたHP部崩壊の謎の一端が遂に明かされるストーリーでもあり、クライマックスには(未遂とはいえ)狼最強群頂上決戦並の興奮度があったのは確かでした。改めて「変態」の二つ名がかっこ良く見えてくる、すごい物語でした。 ベストイラストは、85頁の白粉。 9/10点
読了日:8月22日 著者:アサウラ
新約 とある魔術の禁書目録 (3) (電撃文庫)新約 とある魔術の禁書目録 (3) (電撃文庫)感想
物語の舞台は、ハワイ! そしてオカルトの巻き起こす騒ぎには、ついに合衆国大統領までもが巻き込まれる! どこまで拡大するのだこの科学と魔術の物語は……! ハワイ一帯を多いにパニックに巻き込んでいるのだけれど、第三次世界大戦とかやらかしている後と考えるとむしろスケールダウンしているという事実には戦慄しか覚えないですね。つーかインデックスさんが遂に1文字も言及されてなかった……。最後の決意の上条、またまた不穏な空気になってきました。 ベストイラストは、373頁の美琴と上条。 7/10点
読了日:8月13日 著者:鎌池和馬
フリクリ(下) (星海社文庫)フリクリ(下) (星海社文庫)感想
むむむ……? うーむ、上巻読んでから少し時間を空けてしまったのが悪かったのか、それとも原作であるアニメを観ていないからなのか、いまいちしっくりとこないまま読み終わってしまいました……。作画の演出には凄まじいものがありますが、それもあってか中身を読み込むのにちょっと苦心してしまった感じです。 最初から最後まで、謎の疾走感はあったように感じました。 「オレさ…プラモデル…つくりたかったんだ。けど…つくる場所が無い」は結構好きなシーンでした。 6/10点
読了日:8月13日 著者:ウエダハジメ
ダンジョン飯 2巻 (ビームコミックス)ダンジョン飯 2巻 (ビームコミックス)感想
今日も今日とてダンジョンを探索し、魔物で飯を食う。ゴーレム(畑)、幽霊(ソルベ)、水棲馬、のお話がお好み。ゴーレムの話ではいつも嫌々飯を食べているマルシルが久しぶりに普通に美味しそうにご飯を食べれているのがなんか涙を誘うな……。「じゃああの野菜にも……うっ」「そのへんは地上でも同じだろ」のやりとり、好き。 宝虫は味の想像がつかないけれど、究極虫だと思うと……食指が動かんなあ。水棲馬の話はちょっと切ないお話でした。 あとは……チルチャック……さん。 8/10点
読了日:8月11日 著者:九井諒子
櫻子さんの足下には死体が埋まっている (角川文庫)櫻子さんの足下には死体が埋まっている (角川文庫)感想
骨を愛する櫻子さんを主人公とする骨ミステリ……なのかしらと思ったら、骨自体はそこまでミステリには関わっていなかった模様。事件を解決させるために解く、というよりも、見て観察して普通に分かったからそれを仕方なしに説明してあげている……というスタンスのミステリのように感じられました。そう考えると他の積極的に解いていくタイプのミステリとは違ってまた独特な雰囲気があると思いました。 櫻子さんの婚約者だとか正太郎と櫻子さんの出会いだとか、今後の描きたいこととかは多そうな感じですね。 7/10点
読了日:8月8日 著者:太田紫織
侵略!イカ娘 20 (少年チャンピオンコミックス)侵略!イカ娘 20 (少年チャンピオンコミックス)感想
スプラトゥーンとのコラボレーションピンナップ収録。パーカー取られて恥ずかしがったり、なんだかんだ海を満喫しているシンディーがとても可愛かった導入と、いつも通り安定の中身。お気に入りは、「VIP席じゃなイカ?」「話し相手にならなイカ?」「ダイエット成功じゃなイカ?」「等身大フィギュアじゃなイカ?」あたり。「並ばなイカ?」に登場した『溶解ウォッチ』とかいうクソゲーがツボ。2があるってことは、1がある程度売れてるってことなんでしょうか……。章間を見るに、パッケージのおっさんはお邪魔キャラなのか……。 6/10点
読了日:8月8日 著者:安部真弘
食戟のソーマ 14 (ジャンプコミックス)食戟のソーマ 14 (ジャンプコミックス)感想
おもしろいバトル漫画っていうのはバトルだけでなく修行のエピソードもおもしろいもんなのだけれど、この料理漫画は料理漫画なのに修行のエピソードもめちゃくちゃおもしろいので手が付けられないです。自身の至らなさを突きつけられていながらも淡々と技術を吸収し進化し続ける主人公……かっこよすぎる……。新しい技をモノにできるのがおもしろくて仕方ない、なんてあんな逆境の中でなかなか言えるものじゃない。手本にしたい……。 8/10点
読了日:8月8日 著者:附田祐斗
後宮楽園球場 ハレムリーグ・ベースボール2 (ダッシュエックス文庫)後宮楽園球場 ハレムリーグ・ベースボール2 (ダッシュエックス文庫)感想
打ち切りの噂、レーベルの廃刊と逆境が続きながらも、このラノ上位入賞によってかどうなのか、無事シリーズ続刊の登場と相成りました。今回は1巻とは打って変わって、きちんとスポーツものをやっているなという印象がありました。1巻ではファンタジー的な要素があったりと野球モノとしてはあまり好かないものがあったのですが、2巻では打って変わってルールに乗っ取った上でのインチキ野球やら、練習に打ち込んだり、果てはあちこちに野球関係の小ネタがちりばめられていたりと、野球好きにとってたまらない作品に仕上がっていたと思います。
読了日:8月8日 著者:石川博品
アクセル・ワールド〈5〉星影の浮き橋 (電撃文庫)アクセル・ワールド〈5〉星影の浮き橋 (電撃文庫)感想
前巻にて《ネガ・ネビュラス》復帰をしながらも未だどこか壁を作っているスカイ・レイカー。そんな彼女にフォーカスを当てた今回のエピソードは、なんと宇宙を目指す物語。システムによって保護された戦闘の無い状態でのレースバトルという今までのシナリオとはちょっと違ったお祭り感が楽しかったです。しかしそのお祭り騒ぎも最後までは続かず、終盤ではきな臭い展開へ……。ひたすらにスカイ・レイカーを宇宙ステージへと導かんとするシルバー・クロウの想いには胸が熱くなりますね。 ベストイラストは、316頁の楓子。 7/10点
読了日:8月8日 著者:川原礫
救世小説。救世小説。感想
普段ライトノベル作家として活躍している6人の作家さんが、毎年恒例の同人誌での競演。今回は『救世』がテーマだったりテーマじゃなかったり。個人的にお気に入りなのは大樹連司さんの「Unforgiven Stranger」、橘ぱんさんの「BASEBALL DESIRE」、森田季節さんの「ロンリー・フォーチュン」。大樹連司さんは制約の少ない同人誌上では非常に素晴らしい傑作を連発する印象があるのですが、この作品も凄まじい後味の悪さで強烈な読後感を植え付けてきました。橘ぱんさんの作品は単純に話の構成がよく、楽しいです。
読了日:8月8日 著者:日日日,大樹連司,十文字青,橘ぱん,森田季節,藍上陸
CtG ─ゼロから育てる電脳少女─ (3) (角川スニーカー文庫)CtG ─ゼロから育てる電脳少女─ (3) (角川スニーカー文庫)感想
物語の根幹に繋がるような重要な事実が明かされ、役者も揃ってきてこれから……! というところで、完結と相成りました。前作同様、まだまだやれる、特に今回に関してはきっと未回収の伏線だって多かったことと思います。それでも完結編を出してくれるだけ、ラノベ業界ではありがたいことだとも思いますが……。 作品としては、秋理が成長することができたのは良いことだし、今まで敵として立ち塞がった二人の活躍もまた盛り上がる展開でした。玩具堂さん、今回シリーズも楽しませてもらいました。執筆おつかれさまでした、ありがとうございました
読了日:8月1日 著者:玩具堂
“朝顔" ヒカルが地球にいたころ……(6) (ファミ通文庫)“朝顔" ヒカルが地球にいたころ……(6) (ファミ通文庫)感想
是光の天敵、斎賀朝衣がついにメインヒロインに……! 氷のように冷徹な女でありながら幼い頃には冒険好きな女の子でツチノコを探したがったりしてたとか、ほんとに……もう、……ね! クールで泣かない女の朝衣がヒカルとした最初の約束と最後の約束が物語の核になっているのですが、朝ちゃんも朝ちゃんらしい形でヒカルのことを強く想っていたんだなあ、と。 そしてハーレムをどんどん築き上げていく是光と、おののく俊吾……。 ベストイラストは、287頁の朝衣。
読了日:7月30日 著者:野村美月
ヌーディストビーチに修学旅行で!! (セラフィンコミックス)ヌーディストビーチに修学旅行で!! (セラフィンコミックス)感想
話の序盤以外は全ページが裸! 裸! 裸! 同級生と修学旅行に行って、その上同じクラスの女子のほとんどと関係を持つことになるという……エロス&ハーレム物もここに極まれりと言ったところです。正統派美人からロリキャラにオタクにギャルに巨乳に貧乳にツンデレに……と、いろんな性癖を一気に高クオリティ且つ裸で味わえると……こんなすごい漫画、見たことないです。全編通してイチャイチャしてるのも好ましいですね。そして最後のヤリモクビーチもいろいろ突き抜けてて、オマケのレベルじゃない……。 9/10点
読了日:7月30日 著者:師走の翁
いつか世界を救うために -クオリディア・コード- (富士見ファンタジア文庫)いつか世界を救うために -クオリディア・コード- (富士見ファンタジア文庫)感想
複数作家により同一世界観にて展開されるクオリディアシリーズ。橘公司さんの贈る物語は、なんともこの人らしい変人連中の織りなす……ストーキングライトノベル。登場人物の大半がストーカーとしてヒロインを追っかけているという地獄のような構図はコメディとして楽しく読ませてもらいました。そしてバトルシーンも戦略性があって、時に熱く時にバカらしく、楽しめるところの多い作品でした。ストーキングライトノベルにふさわしいオチのつき方も好ましかったです。 ベストイラストは123頁の佐治原、紫乃宮、ほたる。 7/10点
読了日:7月30日 著者:橘公司
乙女ゲーの攻略対象になりました・・・。2 (電撃文庫)乙女ゲーの攻略対象になりました・・・。2 (電撃文庫)感想
死亡ルートが盛り沢山な乙女ゲーの攻略対象になぜかなってしまった主人公が、今回もヒロインから攻略されるのを回避すべく逃げ回ります。ストーリーそのものもそうですが、小ボケを交えつつ進んでいく軽妙な文章は、読んでいて楽しいです。『騎士プ』は一体何者なのか……未だ明かされぬ謎ですね。 しかしこの巻以降、続刊が出ていないということは……これで打ち切り、でしょうか? ううむ……容赦なく完結編すら出さない打ち切りは、電撃文庫の悪いところです。 ベストイラストは、25頁のレイア様。 7/10点
読了日:7月25日 著者:秋目人
五色の舟 (ビームコミックス)五色の舟 (ビームコミックス)感想
原作未読。身体的な障害を抱える五人の『家族』が、見世物小屋の一座として生きてゆくお話。独特の雰囲気の絵柄なだけに、原作ではどのように描かれていたのかも気になるところです。 血はつながっておらずともかけがえのない家族として共に生きている五人の姿には、感じ入るものがありました。特に、和郎をろう学校へ進めるために体を売る清子さん……くだんに『和郎が学校に行けるところ!』と叫ぶ場面などは印象的でした。 ハッピーエンドの体ではありつつ、切なさや寂しさのあるラストも良かったです。 7/10点
読了日:7月20日 著者:津原泰水
ホーンテッド・キャンパス (角川ホラー文庫)ホーンテッド・キャンパス (角川ホラー文庫)感想
幽霊を見ることのできる主人公と、彼の所属するオカルト研究会なる大学のサークルに持ち込まれる怪しげな相談事が物語の主軸となります。ホラー作品らしく読んでいてゾクッとする場面も多いのですが、どのお話もらすとはハッピーエンドとして締められており、ちょっと怖い物が読んでみたい、くらいの人にはオススメです。「南向き3LDK幽霊付」は……確かにホラーなんだけど、想像するだに恐ろしいんだけど、怖さの対象が実は幽霊ではなく……な辺りがポイントですね。見つけた人は気の毒に。 7/10点
読了日:7月20日 著者:櫛木理宇
リカーシブル (新潮文庫)リカーシブル (新潮文庫)感想
家庭の事情から過疎化の進む地方都市へと引っ越してきた少女。ところがこの町に引っ越してきた頃から弟が未来を予知するような素振りを見せ始める……。未来を予知する弟に、土地の伝承的な昔話としても似たような少女の存在が語られているなど、オカルトチックな空気で話が進んでいきます。しかしクライマックスでその出来事の真実と、この地方都市の正体が明かされると、一気にミステリ作品として変貌していました。先生の交通事故も巧みにオカルトチックな存在を認めるような出来事に読み取れるような伏線の張り方も見事でした。 9/10点
読了日:7月19日 著者:米澤穂信
STEINS;GATE‐シュタインズゲート‐  円環連鎖のウロボロス(2) (富士見ドラゴン・ブック)STEINS;GATE‐シュタインズゲート‐ 円環連鎖のウロボロス(2) (富士見ドラゴン・ブック)感想
アニメ版のみ視聴済。こうして改めて読んでいくと、『STEINS;GATE』というタイムリープ作品の異様なまでの完成度の高さには圧倒されるばかりです。まゆりの死という抗えない未来を打ち消すべく動き回る岡部に、次から次へとやってくる想定外、あるいはかつてそのことを知っていたはずなのに忘れていた事象に次々と打ち当たり……ほんのわずかの隙もない、辿るべくして辿ることとなった岡部の長い長い旅路。それを余すところ無く描かれていたと思いました。 復讐の鞠のシーンはアニメにも無かったので、心から震え上がりました……。
読了日:7月12日 著者:海羽超史郎
虐殺器官〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)虐殺器官〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)感想
以前からタイトルだけは聞いていたのですが、この度アニメ映画化に伴って新版が登場したということで購入。そのタイトルからしてどういうストーリーなのかと思っていましたが……なるほど、それで『虐殺器官』。一人の男が赴いた地で次々虐殺が発生する……という陰謀めいた影のちらつくストーリーは魅力的。その事件に終止符を打つべく動く特殊部隊の主人公が、やがて私情を帯びた行動理由へ変わっていくのも……どのようなラストになるのかハラハラしながら読みました。 7/10点
読了日:7月12日 著者:伊藤計劃
マンガで分かる肉体改造 美肌・スキンケア編 (ヤングキングコミックス)マンガで分かる肉体改造 美肌・スキンケア編 (ヤングキングコミックス)感想
肌が弱く皮膚科にかかっているのですが、使っている薬が出てきました……。 7/10点
読了日:7月11日 著者:ゆうきゆう
マンガで分かる心療内科 13巻 (ヤングキングコミックス)マンガで分かる心療内科 13巻 (ヤングキングコミックス)感想
今回は一冊まるまるADHD。会社の後輩に『っぽい』人がいるので、ちょっと参考にしてみます……。ふせんのやつは、自分でもやってみます。 7/10点
読了日:7月11日 著者:ゆうきゆう
暦物語 (講談社BOX)暦物語 (講談社BOX)感想
阿良々木暦が様々なヒロインたちと紡いできた怪異譚。間もなく作中時間で1年を迎えようというタイミングで、今まで登場してきた12名のヒロインとともに、彼ら彼女らのほんの一瞬の日常と小さな謎を切り取った短編集。こうして改めてそれぞれのヒロインにフォーカスを当てて連続でストーリーとして出されると、そのヒロインたちの魅力が再認識出来た感じがあります。ストーリーとしても毎度毎度のオチがおもしろい。そして単なる短編集としてだけでなく、「終物語」に向けていよいよ物語も動き出す。ヒロインと阿良々木くんを改めて繋ぐ重要な1冊
読了日:7月4日 著者:西尾維新
山羊座の友人 (ジャンプコミックス)山羊座の友人 (ジャンプコミックス)感想
乙一さんの文庫未収録短編作品を漫画化した作品。率直に言ってしまえば、すっげーおもしろかった。 集英社発の乙一さんということで黒乙一の良いところを完全凝縮です。一見してみると単なる残酷な事件、しかしその裏にある切ない真相。あまりにも巧妙に隠された真相と、後から読み返せば全てが繋がっている伏線の数々……本当に、読み物として凄まじくおもしろかったです。そして物語の最後には涙腺を思いっきり刺激する幕引き……。乙一さんのストーリーを十全に活かす絵柄も最高でした。最高、でした。 10/10点
読了日:7月4日 著者:乙一
インテリぶる推理少女とハメたいせんせい In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI (HJ文庫)インテリぶる推理少女とハメたいせんせい In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI (HJ文庫)感想
タイトルの「ハメたいせんせい」がそのものズバリ教え子の生徒達に次々と手を出している強姦魔を指し示しているとは思わなかったです。その上その強姦魔視点で物語が描かれるので、カオスもカオス。数頁に一度ちんちんとか言うな。 というわけでその時点でかなりの色物なんですが、ヒロインの推理少女が独自のミステリ観でせんせいの強姦現場を一瞬にして別物へと様変わりさせてしまうなど、趣としてはバカミス、あるいはメタミステリ的な側面が強くありました。『六枚のとんかつ』が通じるようなライトミステリ好きには響くものがあるかも。
読了日:7月4日 著者:米倉あきら
その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)感想
階段島シリーズ第2弾は、インターネットが使えなくなってしまった階段島を舞台にした、あるクリスマスの顛末を描いた1冊。今回はメイン扱いとなるキャラクター達の視点をくるくると入れ替えていくことにより、全体像がだんだんと見えてくるという構成。個人的にこのような群像劇は大好きなので、とてもおもしろかったです。やはり裏で画策をしていた七草や、ヒーローとして走り続ける佐々岡、人からの評価を気にしてしまう水谷など、それぞれのストーリーがあった上で、一つの物語として完成しているのはやはり読んでいて楽しいものがありました。
読了日:7月4日 著者:河野裕
とある飛空士への誓約 8 (ガガガ文庫)とある飛空士への誓約 8 (ガガガ文庫)感想
いよいよシリーズ完結編直前となる、第8巻……飛空士の通算で言えば16巻目か。今回は清顕、イリア以外のエリアドールの七人の動向が気になるエピソードが多かったですね。バルタザールについに火を吹くかつてセシルに送ってしまった手紙とか、ニナの悪評を得意げに披露するバルタザールとか、バルタザールだけコミカルなシーンが多かったがなんともまあ……。物語の最後は劇的に話が動きます。まずはミオがすべての想いをフィオに乗せる場面。そして、かぐらとバルタザールの不自然にいつも通りの停戦協定。ほんと、泣くかと思いました。
読了日:6月28日 著者:犬村小六
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (3) ―セカンド・スクワッド・ジャム (下)― (電撃文庫)ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (3) ―セカンド・スクワッド・ジャム (下)― (電撃文庫)感想
飛び交う銃弾、食らいつく執念。様々な思惑の入り交じるスクワッド・ジャムも、いよいよ決着です。主要人物たちの見せ場と見せ場がそれぞれ交錯していき、最終目標であるレンとピトフーイの大戦の前にも様々な艱難辛苦が立ちはだかるなど、息つく暇もない展開の速さとあまりにも意外なそれぞれのメンバーの動き方も相まって、本当におもしろかったです。レンの目的を知らない人々が思っきり引っ掻き回していった感じが良かったですね。 ベストイラストは、147頁のシャーリー。 8/10点
読了日:6月28日 著者:時雨沢恵一
ヲタクに恋は難しい (1)ヲタクに恋は難しい (1)感想
ヲタク同士で、幼なじみの二人の恋物語。二人の先輩社員もヲタクなので、都合4人2組のヲタク恋愛が楽しめます。ヲタクらしくあちこちにパロディネタが盛り込まれてるのが、楽しいです。アニメとかゲームだけに限らず『とんへー♪』とか『違うそうじゃない』とか、幅広いパロディがあるのが良いですね。引用大好きなヲタクの会話っぽい。 キャラクターは可愛いし、やり取りも面白い、そしてヲタク同士の恋愛とかいう夢いっぱいの物語……面白くないわけがなかったですね。ヲタク最高。 9/10点
読了日:6月23日 著者:ふじた
“末摘花" ヒカルが地球にいたころ……(5) (ファミ通文庫)“末摘花" ヒカルが地球にいたころ……(5) (ファミ通文庫)感想
ヒカルの心残りとなる次なるヒロインは、なんと顔も名前も分からない少女。そんな謎のヒロインを探すべく是光は夏休み中、約束の地である喫茶店へと足繁く通うこととなる。正体不明ヒロインもさることながら、今までのほとんど全てのヒロインが総出で登場してくるくだりは、本当に楽しかったです。こうして振り返ってみると、多種多様なヒロインたちに囲まれている是光……そんな姿を見れば、そりゃあ待ち人も困惑するでしょうと。そして式部がほんとに可愛かったのと……思わぬ伏兵みちる……! ベストイラストは、109頁のひいな。 8/10点
読了日:6月21日 著者:野村美月
ぐらんぶる(1) (アフタヌーンKC)ぐらんぶる(1) (アフタヌーンKC)感想
バカテスの井上堅二さん原作の、相変わらずバカ大爆発な大学ライフを描く漫画。スキューバダイビングがメインテーマ……とはいえ、中身は男の全裸と飲酒で占められていると言っても過言ではないでしょう。女の子の水着姿とか、期待しちゃダメだぞ! それ以上に大量の男の全裸が踊り狂う漫画だからな! と……そんなバカな漫画とはいえ、ほんのわずかのスキューバダイビングに関わる場面ではいい場面もあったりします。……あ、1巻のウチで遂に主人公海に潜らなかったな。いいのかそんなペースで……。 7/10点
読了日:6月21日 著者:井上堅二
SHIORI EXPERIENCE~ジミなわたしとヘンなおじさん~(2) (ビッグガンガンコミックス)SHIORI EXPERIENCE~ジミなわたしとヘンなおじさん~(2) (ビッグガンガンコミックス)感想
音楽で伝説を残すため、軽音楽部設立のため、紫織の奔走が今始まる。まずは手始めに校長の籠絡作戦、そして部員集め。 新メンバー候補は野球部主将の台場くん。野球部一筋で正捕手としてチームを引っ張る存在ながら、彼の心の底には、熱い音楽への衝動が……。音楽に正直に生きる軽音楽部達と、そんな彼らの笑顔を目の当たりにした父親たちの表情、凄まじく印象的でした。そして際立つ、台場の彼女の駄目女感。いやほんと、印象的シーンの描き方がうますぎますね。 9/10点
読了日:6月21日 著者:長田悠幸×町田一八
中古でも恋がしたい! 2 (GA文庫)中古でも恋がしたい! 2 (GA文庫)感想
綾女の悪い噂払拭大作戦に邁進することとなる第2巻では、新キャラクターとしてギャルの……あるいは清一のかつてのトラウマの元凶を作り出した原因ともいえる少女。悪い噂払拭大作戦に重ねるようにして、なんとかして出したい新キャラも話に絡めようと差し込んでいるような無理矢理感はあったものの、噂払拭のエピソードと天女のエピソード、それぞれおもしろかったのでなんだかんだ1冊の本としてはまとまっていたり。同じく新キャラにして男の娘である才谷きゅんが、異様な可愛さで……攻略待った無し。
読了日:6月20日 著者:田尾典丈
信長協奏曲 12 (ゲッサン少年サンデーコミックス)信長協奏曲 12 (ゲッサン少年サンデーコミックス)感想
手取川の戦いと、信貴山城の戦いのエピソード。表紙の通り、秀吉絡みでまたまたきな臭い展開が……。その存在が信長にとって将来的にどう作用するのか読めないだけに、不気味な男です。 信貴山城の戦いでは再びの裏切りである松永さんが遂に追いつめられる。任侠者として生きてきて、戦国の世でその最期を迎えようとする男と……森長可がどんな会話をするのか。 今回は破天荒な信長さんの存在感ちょっと薄いかも……というか、ここしばらくそうか。 7/10点
読了日:6月20日 著者:石井あゆみ
徒然チルドレン(3) (講談社コミックス)徒然チルドレン(3) (講談社コミックス)感想
恋する少年少女達のオムニバス4コマ漫画群。どこのカップルもかわいいかわいい、そしてあるところで主人公だったキャラクター達が別の話ではサブキャラとして賑やかし、ある人が好きな人は別の人との恋物語を別に描いていたりと、キャラクター達がそれぞれの道を生きていた結果、このよう中達でそれぞれ交差している感じが出ていて、すごく良いです。今回のお気に入りは「質問してあげる」「沸騰」「罠」「ドライ」。「沸騰」、赤面する七瀬可愛いし、ぼろ泣きする七瀬も可愛いし、先輩に彼氏居るのを知って呆然とする七瀬も最高に可愛いからな。
読了日:6月20日 著者:若林稔弥
アオイハルノスベテ3 (ファミ通文庫)アオイハルノスベテ3 (ファミ通文庫)感想
夏休み。横須賀たち輪月症候群推進派(木崎とかは別にそういうわけではないけど)が、みんなで旅行! 海! 水着! BBQ! という楽しげな雰囲気もそこそこに、学校卒業後も輪月症候群の能力を保持し続ける男に会うべく、物語は進んで行きます。その中で大河内の家族についても話が及んでいき、楽しげな道中からシリアスな旅先での物語へと移ろっていきました。ずっと立ち止まったままだった大河内も前へ進めるようになり、いいお話でした。 ベストイラストは、261頁の大河内。 7/10点
読了日:6月14日 著者:庵田定夏
山田くんと7人の魔女(7) (講談社コミックス)山田くんと7人の魔女(7) (講談社コミックス)感想
魔女から能力を消し去るために、山田が動く。そして始まる、次期生徒会長を決めるための、最後の魔女探し……。ようやく「7人の魔女」最後の一人の登場も近くなってきたところですが、一方で山田は自身にとって非常に大きな、自分の気持ちに気付きます。山田は宮村と共同戦線を張り、最後の魔女探しへと動き出すことになります。そして登場するのが、宮村の姉……出会い頭にいきなりハサミをぶん投げてくる、クレイジーな女ですね……。どんどん過去の因縁やら魔女の謎やらが出てきて、おもしろくなってきました。 7/10点
読了日:6月14日 著者:吉河美希
クトゥルフ神話TRPG VS いい大人達 リプレイ 生放送で邪神召喚! (ファミ通文庫)クトゥルフ神話TRPG VS いい大人達 リプレイ 生放送で邪神召喚! (ファミ通文庫)感想
ニコニコで活動しているゲーム実況グループ『いい大人達』がクトゥルフ神話TRPGに挑戦しました! というリプレイ小説。いい大人達自体は存じ上げていなかったのですが、終止和気あいあいとしたプレイスタイルで、楽しそうにやっていることは伝わってきました。ただ、NPCの主要キャラクターにおそらく身内ネタを挟んできて、しかもそれを満足に説明すらしない辺り、ちょっと仲間内で楽しんでる感が強過ぎて「読ませる」作品ではちょっとないのかなと思ったり。全員が笑っている描写も、多過ぎてちょっと萎える。まあ、初心者卓ですし、ね?
読了日:6月14日 著者:坂東真紅郎
第13保健室 2 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)第13保健室 2 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)感想
序列ごとに13の保健室のある学園での物語、第二巻。今回は主人公の12、13保健室の二人に加え、第10保健室の動物娘、第11保健室の厨二病女と下位保健室のメンバーが登場して徒党を組み始めた感じ。第11保健室の明堂院神楽先生、アホほど可愛いと思うんですが。第2保健室の温泉回は眼福でした。なんていうかこう……みんな、胸とお臀の重量感が凄いですね! 第12保健室、体育祭では未だ上昇のきっかけはつかめてない感じですが、このままモコちー奮起エピソードとなるのでしょうか。 7/10点
読了日:6月14日 著者:あおやぎ孝夫
フルメタル・パニック!  アナザー6 (富士見ファンタジア文庫)フルメタル・パニック! アナザー6 (富士見ファンタジア文庫)感想
達哉、遂に●●卒業……。そして物語としても、キャラクターの一人……まあ菊乃なんですが……に重大なターニングポイントが来たような感じです。ここからの立ち居振る舞いの如何によって、シリーズに今後どう関わっていくのかということにも絡んできそうなので、まずは直近の第7巻での彼女の様子に期待したいところです。 今回エピソードでは強敵の出現と、更なる組織の登場と、今までの強敵の境遇の変化など非常に大きな動きが目立ち始めましたね。さて、どうなることやら。 ベストイラストは、105頁のアデリーナと達哉。 7/10点
読了日:6月14日 著者:大黒尚人
たまらん! メチャクチャな青春ラブコメに巻き込まれたけど、生まれてきてよかった。 (MF文庫J)たまらん! メチャクチャな青春ラブコメに巻き込まれたけど、生まれてきてよかった。 (MF文庫J)感想
「泳ぎません。」で衝撃的打ち切りを喰らって以降、別レーベルへ活動を移した後、久しぶりにMF文庫Jに比嘉さんが帰ってまいりました。今回は余命1週間と宣告された主人公が決死の1週間を送ることにより始まる、多角関係の恋物語。正直ここまでねじれにねじれた多角関係になってくると、まったく先が読めません。しかもそれが、比嘉さんの手による物語であるとすれば尚更です。シリーズ単位で傑作を生み出す作家さんなだけに、久々に完走を目指して頑張って欲しいです。 ベストイラストは、183頁の色鳥さん。 8/10点
読了日:6月13日 著者:比嘉智康
こんなこと (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)こんなこと (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)感想
絵柄やキャラクターは可愛らしく、物語もハッピーエンドやイチャラブしたものが多く私好み。そして何より、エロい。胸が大きい娘も小さい娘も、明るい娘も静かな娘も、いろんなバリエーション全部ひっくるめて、全部かわいい。楽しく読めて、どのお話も読後感がほっこりします。 個人的なお気に入りは『家出イトコ』『Revenger×Massager』『かりものの』『スペアキー』。初出の最も古いのが2009年なのに、今年初単行本? これからの活躍に期待したい作家さんですね。 8/10点
読了日:6月10日 著者:三巷文
天久鷹央の推理カルテIII: 密室のパラノイア (新潮文庫nex)天久鷹央の推理カルテIII: 密室のパラノイア (新潮文庫nex)感想
不思議な事件を医学的知識で謎解きする、医療ミステリ。今回のエピソードでは殺人事件、それも密室殺人に鷹央が挑むこととなります。関係者に事情聴取をしたり事件当時の映像を見たりといった様子は今までよりもミステリ小説を読んでいる感覚が強くて、楽しめました。完全に追い詰められたところから、ほんのふとしたきっかけですべてを解き明かす様子は、読んでいて痛快でもありました。やはり鷹央先生と小鳥先生はナイスコンビですね。 拒絶する肌、のエピソードも、そういうこともあるのかと感心しきりでした。 8/10点
読了日:6月7日 著者:知念実希人
食戟のソーマ 13 (ジャンプコミックス)食戟のソーマ 13 (ジャンプコミックス)感想
秋の選抜編もようやく決勝戦を迎え、そしてこの時点での序列が決まります。長きに渡る熱き戦いがここで一度幕を下ろし、しかし息つく間もなく新章へ突入。ここからは修行編とでも言うべきか職場体験カリキュラム。慣れない場所に圧倒され打ちひしがれ、けれどすぐに奮起して巻き返し、自らのフィールドで力を発揮しだす秘書子……とにかく可愛かった。とかくこの一冊は、努力で何かを巻き返す勇気を得られる、非常に素晴らしい一冊でした。……巻末の仲間りょう版食戟のソーマが、全印象を持っていってしまったわけですが……。超おもしろ。9/10
読了日:6月5日 著者:附田祐斗
フリクリ(上) (星海社文庫)フリクリ(上) (星海社文庫)感想
え、何が起きているの……? いきなり主人公がベスパに乗った女に跳ねられる。死んだと思ったら生きている。と思ったらおでこからイチモツが生えてくる……。状況説明がほとんど無く物語の始発点も終着点も分からない状態で物語が進んでいく辛さは、ちょっとある。それでも荒々しくも迫力のある絵柄、展開に合わせた描写の仕方とか、表現は惹き込まれるものがありました。あとは、下巻でどの程度疑問が氷解されるのか、気になるところ。 6/10点
読了日:5月31日 著者:ウエダハジメ
山田くんと7人の魔女(6) (講談社コミックス)山田くんと7人の魔女(6) (講談社コミックス)感想
新たなる魔女、滝川ノア編。今までの魔女たちとは異なり、その態度には影があり、山田達にも協力する気配があまり無いという……障害になりそうな魔女。けれど……ここでも山田の活躍により、少女の中に眠るわだかまりは若干解消されたのでした……。番外編の「ムラムラ」は本当に……入れ替わりものとしてすごく良いエピソードですよね。山田が中に入っている時のうららの態度、めっちゃかわいくないですか? そしてそんなうららin山田にかいがいしくする雅もめっちゃかわいくないですか? サイコーですよね。サイコーです。 7/10点
読了日:5月31日 著者:吉河美希
ようするに、怪異ではない。 (角川文庫)ようするに、怪異ではない。 (角川文庫)感想
妖怪嫌いの少年が、妖怪好きの先輩に半ば強引に妖怪研究同好会に参加させられ、そこで巻き起こる怪事件に対して推理を披露し「ようするに、怪異ではない。」と論破するお話。妖怪を隠れ蓑として使った青春ミステリではありましたが、伏線張りが露骨で真相が分かりやすかったり、ミステリとしてそのオチを普通に使っちゃうのはいかがなものかというオチだったり、若干方向性が似たようなオチが2エピソードで使用されていたりと、……申し訳ないですが、ミステリとしてはちょっと詰めが甘い部分が多いです。犯人の言動もちょっと現実感無かった……。
読了日:5月31日 著者:皆藤黒助
ベン・トー 6 和栗おこわ弁当310円 (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー 6 和栗おこわ弁当310円 (集英社スーパーダッシュ文庫)感想
学校の近所にある高級志向のスーパーマーケットが今回の狩りの舞台。そして佐藤たちの通う学校も文化祭を迎え、以前より話には出ていた槍水先輩の妹も登場と、非常にイベント盛りだくさんとなった第6巻。以前から提唱している文化祭編は名作が多い説に漏れること無く、これも良質エピソードとなりました。いつもとは違った学内の雰囲気はもちろんのこと、弁当争奪戦も“狩り場にすらならない”という他の店にはありえない、異常な状況すら起こりうる場所に。そして極めつけは槍水姉妹の姉妹愛に、やられました。
読了日:5月31日 著者:アサウラ
それでも町は廻っている 14巻 (ヤングキングコミックス)それでも町は廻っている 14巻 (ヤングキングコミックス)感想
今回のテーマは「似たもの」あるいは「似て非なるもの」。 個人的なお気に入りは「図書館の回し者」「お姉さんといっしょ」「夢幻小説」。特に『夢幻小説』は単なる歩鳥の夢なのかそれとも現実に起こった事象なのかすら曖昧な部分のある、幻想的作品。あの設定だけでもうしばらく読めるのではというくらいおもしろいお話でした。「図書館の回し者」は一人で図書館に行きたいけど行けない紺先輩が非常に可愛かったというお話。「お姉さんといっしょ」、エビちゃん本当にタケルのことが好きなんだなーって微笑ましい感じ。 9/10点
読了日:5月30日 著者:石黒正数
ドリフターズ  第4巻 (ヤングキング・コミックス)ドリフターズ 第4巻 (ヤングキング・コミックス)感想
オルテ帝都の争奪戦。無血開城を目論み突入していった島津豊久一行だったが、廃棄物たちが漂流者たちの前に立ちはだかる。銃を本格的に戦闘に取り入れて、織田信長がかなり生き生きとしている。島津豊久と新選組土方歳三による対決はかなり迫力があり、圧倒されました。というか、戦闘シーンの迫力、すごいことになってますね。連合水軍も物語に合流してきて、偉人達は凄まじいメンバーになってきました……。 7/10点
読了日:5月30日 著者:平野耕太
マグダラで眠れ (電撃文庫)マグダラで眠れ (電撃文庫)感想
派手なバトルもアクションも無い、けれどもここまで惹き込まれるのはなぜなのでしょうか。錬金術師の蔓延る時代を舞台とした、果てない夢の探索者達の生き様を描き出す作品です。物語に大きな起伏こそありませんが、錬金術師としての生き方であるとか考え方などが主人公のクースラを通して読んで伝わってくると、この特殊な錬金術師という存在が非常におもしろく感じます。 あざといくらいにかわいいヒロインのフェネシスも作品に程よいアクセントを加えています。すっと心に沁み入る、良い作品です。 276頁のフェネシス。 8/10点
読了日:5月30日 著者:支倉凍砂
はぐれアイドル地獄変 (1) (ニチブンコミックス)はぐれアイドル地獄変 (1) (ニチブンコミックス)感想
歌手を目指して上京して来たらグラビアアイドルになり、その結果AV堕ちしてしまった少女・南風原海空が物語の主人公。デビュー作で「100人組み手で負けた瞬間輪姦」という企画に挑むこととなるのですが、ここで彼女の武道家としての才能が開花していきます。お色気シーンこそ多いもののその本質には武闘派アイドルとしての海空によるアクション的な、あるいはあまりに現実離れした展開を見せるコメディ的な骨格が感じられました。何も臆すること無くひたすら下品で、楽しく読ませてもらいました。あと、モブキャラに芸人が多い…… 7/10点
読了日:5月29日 著者:高遠るい
大きい女の子は好きですか? 2 (バンブーコミックス)大きい女の子は好きですか? 2 (バンブーコミックス)感想
女子バレー部の住み込む女子寮の寮長を勤めたらバレー部メンバーのほぼ全員と肉体関係を結んでしまいました、という超都合の良いハーレム漫画。脇毛だとか陥没乳頭だとか縛りプレイだとか……どんどんマニアックなものを取り入れていくなあと思いました。まあ、どこまでやってもギャグ漫画ですけどね? 綾乃の痴女っぷりがやばい領域だなと思いました。ロケットになんてもん入れてんねん……。鏡花はもう少しピックアップされてもいいんじゃないのかな……。 7/10点
読了日:5月27日 著者:愛染五郎
にゃんこい! (6) (メテオCOMICS)にゃんこい! (6) (メテオCOMICS)感想
にゃんこいの新刊が、キターーー! ということで、かなり長い休止期間を挟んでのにゃんこいの復活でした。だというのに、加奈子の出番が少なすぎませんかねえ……。 今回は琴音きゃん朱莉ちゃんの桐島姉妹のお話の他、水野との関係もいよいよ発展、か……? ラブコメ展開になるとかなり強い作品ですねえ……。カバー裏のお色気も健在で、なんか安心しました。 7/10点
読了日:5月24日 著者:藤原里
這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)感想
クトゥルフ神話をモチーフにした作品、ということで最近クトゥルフ神話TRGGにハマった身としてちょっと期待して読み始めたのですが……まっっったくクトゥルフ神話関係ないじゃねえか! 神話生物は宇宙という説はともかくとして、ちょっと都合が悪いことが起きればすぐに宇宙ネタでごまかしてくるって……せめてクトゥルフ絡めてごまかせよ! ということでツッコミどころがあまりにも満載すぎるのですが、会話劇やパロディ小説としてはなかなか優秀な部類かと思います。ええ、本当に、クトゥルフ神話でなければ……よかったんですけどねえ……
読了日:5月24日 著者:逢空万太
ひとつ海のパラスアテナ (2) (電撃文庫)ひとつ海のパラスアテナ (2) (電撃文庫)感想
世界中の地面が海の底に沈んだ、アフターの世界のお話。タカとの別れから早くも一年が経過し再開へと急いでいたアキなのですが……持ち前のトラブルメーカー体質から、またしてもとんでもない事態に巻き込まれてしまうのでした。次から次へと襲いかかる理不尽なまでの不幸には、ちょっとさすがにアキがかわいそうになってきます……。それでもサバイバルを生き抜く場面には臨場感がたっぷり、クライマックスも非常に盛り上がり、良い冒険小説でした。……相変わらず、要所ではご都合主義が顔を覗かせるのが、玉に瑕ですが……。
読了日:5月24日 著者:鳩見すた
亜人ちゃんは語りたい(1) (ヤンマガKCスペシャル)亜人ちゃんは語りたい(1) (ヤンマガKCスペシャル)感想
バンパイア、デュラハン、サキュバスに雪女と、人間たちとはちょっと違った性質を持つ亜人と呼ばれる人種がごく普通に社会に溶け込んでいる世界の物語。その存在を認められながらも亜人としての希少性もあるため、若き少女たちの葛藤にはいろいろ思うところもあったり。コメディ仕立てでありながらも姉妹愛や人とは違った性質を持つ少女たちの悩む姿、敵に立ち向かう姿など、思春期真っ只中の亜人たちを生き生きと描いています。あと、サキュバスの先生は、経験値なさすぎて可愛いです。 8/10点
読了日:5月20日 著者:ペトス
みなみけ(13) (ヤンマガKCスペシャル)みなみけ(13) (ヤンマガKCスペシャル)感想
「できた!」「じゃないかな?」「大人な対応」「ジャンピングティーポット」「見て」「万能ネギ」「よく晴れた夏の日のこと」あたりが今回はお気に入りです。特に万能ネギのエピソードは、春香姉さまが好きすぎるあまりにめんどくさいヤツになってしまっている千秋がおもしろおかしいですね。そして一言で千秋をねじ伏せる春香姉さまがやっぱり最強。 保坂のきもちわるさもますます磨きがかっていました。 7/10点
読了日:5月17日 著者:桜場コハル
山田くんと7人の魔女(5) (講談社コミックス)山田くんと7人の魔女(5) (講談社コミックス)感想
この巻はほぼ丸まる一冊を使っての、新たなる魔女、猿島マリアを巡る物語。単純な『未来が見える能力』という情報から、実験を続けていくことによってその限定条件等を理解してく様子から「ああ、やっぱりこれは能力漫画なんだなあ」と再認識したところ。なかなか細かく条件等が作り込まれていてストーリーをおもしろくしています。が、その要所要所でキスしまくっているのでなんかいらん興奮をしてしまうのがなんともあれですね。もっとやっていいんですよ。キレる山田に、喜ぶうらら。なんだよこいつらベストカップルかよ。 8/10点
読了日:5月16日 著者:吉河美希
“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ……(4) (ファミ通文庫)“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ……(4) (ファミ通文庫)感想
今回是光の前に現れたヒカルの心残りは、ヒカルの愛人を公言してはばからない月夜子。そしてこのシリーズ初の頼れる先輩枠でもあります。ロリッ子の次が年上の先輩とか……完全に狙ってきてますね、野村さん。 妖しい存在として是光たちを翻弄してきた月夜子でしたが、是光の頑張りによって精神的な解放と成長を見せ、女性としてより一層魅力的になったと思います。そして月夜子の背後の恐るべき存在も、今後再び是光とヒカルの前に立ちふさがる……のかしら? ベストイラストは、317頁の月夜子。 7/10点
読了日:5月16日 著者:野村美月
氷結鏡界のエデン5  絶対聖域 (富士見ファンタジア文庫)氷結鏡界のエデン5 絶対聖域 (富士見ファンタジア文庫)感想
統政庁との交渉を行うべく天結宮を発ったユミィ達一行。チームを発足してから初めての任務がユミィの護衛と、練護士筆頭のイシュタルを擁した部隊として赴くとはいえ、これまた重大な任務を任されることに……。一番の気苦労人はモニカで間違いないですね、これは。このストーリーの中で彼らの敵対すべき存在が統政庁とは異なる第三勢力であることが判明し、これからのシェルティスたちの立ち回りにも期待がかかります。 ベストイラストは、279頁のイシュタル。 7/10点
読了日:5月13日 著者:細音啓
山田くんと7人の魔女(4) (講談社コミックス)山田くんと7人の魔女(4) (講談社コミックス)感想
合宿後半戦。失われたノートの後編を求めて……。夏合宿では大塚芽子、合宿終了後の夏休み後半では猿島マリアと新たな登場人物たちが物語へと参入してきます。芽子ちゃん、オタクロード邁進中で控えめな女の子なのに、あんなおっぱいしてるとか……反則だろ……! 芽子ちゃん編は小話チックな感じでしたが、マリア編は彼らの高校生活に関わる大きな事件へと発展していきそうなストリームが生まれた感じがします。入れ替わり漫画ではなくなったものの、能力者漫画として頭を使って読ませる感じは未だ好ましいです。 8/10点
読了日:5月2日 著者:吉河美希
くーねるまるた 6 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)くーねるまるた 6 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)感想
ポルトガル出身の自由人、マルタの日常。お気に入りのお話は、じゃんぼフランスパン、ラジオ体操、カキ、アイロンのあたりです。ご飯を食べてるマルタはとてもかわいいけど、ご飯以外の日本の風物詩を満喫しているマルタも、とにかくかわいい感じです。折り返しの『ほふ〜〜〜♡』がこの作品のすべてを表している感じがありますね。同じアパートの人々との交流に、街の人々との交流と、近頃の日本が忘れがちなところを思い出させてくれる、素敵な作品だと思います。 7/10点
読了日:4月30日 著者:高尾じんぐ
山田くんと7人の魔女(3) (講談社コミックス)山田くんと7人の魔女(3) (講談社コミックス)感想
林間学校にてついに小田切寧々から接触を受ける山田。そして入れ替わりコメディからストーリーはさらなる展開へと移行していきます。新しい物語というか、タイトルから考えるにようやく本筋に向かって動き出した印象があります。今後はもっと大きな括りとして、能力者物へ、って感じでしょうか。ごくごく気楽にキスしてくる伊藤ちゃんは、もう完全に精神的ビッチですよこれは……けしからんですなまったく!(イイゾモットヤレ) 小田切も今後ラブコメってくるのでしょうか? 恋に友情に、青春ものとして楽しいですね。 7/10点
読了日:4月29日 著者:吉河美希
山田くんと7人の魔女(2) (講談社コミックス)山田くんと7人の魔女(2) (講談社コミックス)感想
超常現象研究部に入部した伊藤雅は、どうやらおバカ枠(女の方)だったご様子で。旧校舎の取り壊しの案件では、山田くんが普通にかっこよかったので、やっぱり主人公ですね。男女入れ替わり物としてはわりとあっさりめにお風呂シーンをこなしているので、メインはあくまでもお色気よりは入れ替わりから生じるドタバタコメディの方ってことなんでしょうかね。ただ者では無さそうな小田切寧々も、敵役として超常現象研究部に立ちふさがるのか……? 以降、期待。 7/10点
読了日:4月29日 著者:吉河美希
山田くんと7人の魔女(1) (講談社コミックス)山田くんと7人の魔女(1) (講談社コミックス)感想
学校一の不良男子と優等生の女子による中身入れ替わりコメディ。7人の魔女、と言いつつここまでメインヒロインの白石うらら以外はあまり出番が無く。中身入れ替わりネタでの最大の武器となる可愛らしい用紙に対する粗暴な態度の在り方とかが非常に好みでした。それだけでなく入れ替わりの対象が今後もどんどん広がっていきそうな予感があって、入れ替わりコメディ系の集大成ともいうべき大いなる可能性を眠らせた作品になっているのではないかという印象を受けました。男の登場人物もいるしハーレムルートに進むわけではない様子。 8/10点
読了日:4月28日 著者:吉河美希
コロシアム (電撃文庫)コロシアム (電撃文庫)感想
土橋真二郎と白身魚さんのコンビ、再び。ツァラトゥストラ以来と考えるとかなり遠く、どちらかというと植田亮さんとのコンビの方が冊数が多いのだけれど、デビュー作のコンビだったということもあって、この二人の印象が未だ根強いですね。さて今回はメディアワークス文庫を中心に展開していたデスゲームものを遂に電撃文庫に流入と。思った以上に手加減無しのデスゲーム展開に驚き。無責任な立場からの無責任な言葉の腹立たしさやら歪んだ自己顕示欲やら、ドロドロと真っ黒な感情がオンパレードです。 ベストイラストは、84頁の伊央 7/10点
読了日:4月25日 著者:土橋真二郎
勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。2 (富士見ファンタジア文庫)勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。2 (富士見ファンタジア文庫)感想
働くということ、を分かりやすく噛み砕いてくれるので、若い方は読んでみていいと思うのです。今回はオールAこと、ラウルの元同期生にして勇者になれなかった私・アイリの物語。「こんなの私がする仕事じゃない」と語るアイリの姿に自分を重ねる大人は多いのではないでしょうか? けれども最後は固執していたものを捨て去り、新しい目標を見つけて邁進することに決めたアイリ。今度こそがんばって願いを成就させてほしいと願わずにはいられません。 ベストイラストは、213頁のフィノ。 7/10点
読了日:4月25日 著者:左京潤
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場 (2) (電撃コミックスEX)アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場 (2) (電撃コミックスEX)感想
ゲーム内でのガチャやイベントに連動した紹介五コマ漫画の総集編第2巻。この巻の中頃からフルカラーになるので、それを本でも楽しめるのはありがたいですね。四コマに登場していたアイドルが、きちんと取り上げられているアイドルのカードの背景に映っていたとかいう情報も漏らさず乗っているので、知らなかった場合は「そうなんだ?」と実際にカードの絵柄を調べてみたり。……真尋の背後のソーセージ・マルメターノおじさんは知らんかったなあ。 CDデビューがきまった途端、書き下ろし4本のうち2本に拓海が登場という優遇が……。 7/10
読了日:4月25日 著者:熊ジェット
あやかし飴屋の神隠し (メディアワークス文庫)あやかし飴屋の神隠し (メディアワークス文庫)感想
飴という媒体で形を与えることによって、人に取り憑いた妖怪を人体から切り離す。なんとも不思議な設定ではあるが、すんなりと読み込むことができました。紅玉さんにしては珍しい男主人公、それも飴屋のコンビということで。どことなくホモホモし……ゲフンゲフン。「醜美」のエピソードでは、ものの価値とか美しさ、愛すべきものの本質を見誤った女性が登場します。飴屋に関わることによって正しい醜美の見分け方を知った後の、後悔の場面はとても印象に残りました。 6/10点
読了日:4月19日 著者:紅玉いづき
SHIORI EXPERIENCE~ジミなわたしとヘンなおじさん~(1) (ビッグガンガンコミックス)SHIORI EXPERIENCE~ジミなわたしとヘンなおじさん~(1) (ビッグガンガンコミックス)感想
地味な英語教師である紫織に伝説のギタリストであるジミ・ヘンドリックスが取り憑いた。現在27歳の彼女は、28歳までに“伝説”を作らねばならないと宣告され、ジミでヘンな彼女はギターを片手に伝説へと挑むこととなる。 とかく、迫力が凄い。演奏シーンにはただただ圧倒されるばかり。演奏することが大好きなジミヘンと、かつてバンドをやっていた過去を持つ紫織。そんな二人が愛すべきギターを無心にかき鳴らす場面は、どこを切り取っても「素晴らしい」の一言。地味な女教師は、自分の音楽を叩き付けて伝説を作れるのか? 期待。9/10
読了日:4月19日 著者:長田悠幸×町田一八
マンガの神様 (電撃文庫)マンガの神様 (電撃文庫)感想
周囲でマンガのような展開が次々と巻き起こる、マンガの神様に憑かれた少女・楪葉。そんな彼女と関わりを持つことになってしまった天才漫画家高校生の伊織が主人公。マンガに限った話でなく創作論をぶち込んで来たりと、マンガみたいな設定をコメディ方面ではなくシリアス方向に活かしている作品でした。欲を言うならば、導入部以外でももっとマンガの神様の巻き起こすトラブルを見たかったかなと。着替え中の乱入とか、マンガの神様とか関係無しに“ラノベならよくある”場面に過ぎませんしね。 ベストイラストは、292頁の楪葉。 6/10点
読了日:4月19日 著者:蘇之一行
アリスと蔵六 3 (リュウコミックス)アリスと蔵六 3 (リュウコミックス)感想
1・2巻とはまた雰囲気が違ったストーリーになってきました。ようやく蔵六の元で落ち着き、日常に暮らすこととなった紗名。しかしてすぐさま新たなトラブルが彼女達の日常に襲いかかります。 ひとまず表紙のあさひ・よながの過去編及び紗名との和解にはほっこり。というか平和な時ならこのへっぽこ姉妹はずっと見ていたいような平和っぷりを見せつけてくれますね。新章は、町中全ての人から想像力を奪う魔法を持つ少女の物語。今のところ蔵六は動けていないけど、はてさてどうなるものかしら? 7/10点
読了日:4月19日 著者:今井哲也
“若紫” ヒカルが地球にいたころ……(3) (ファミ通文庫)“若紫” ヒカルが地球にいたころ……(3) (ファミ通文庫)感想
ヒカルの今度の心残りは、よりにもよって女子小学生。まさかのロリィタルート一直線、しかもターゲットの紫織子もまた一筋縄にはいかないような女子小学生……。自己中心的ロリィタの紫織子ですが、その家庭環境が明かされたり事態が進展していくにつれて魅力的な部分が見えて来たと思います。野村さんらしいドロドロ〜ンとした真相が分かった後は、ハッピーエンドに向けて全力で走り抜ける是光の姿が印象的でした。そしてロリコン相手にも献身的な式部さんはマジ天使。 ベストイラストは、155頁の式部。 8/10点
読了日:4月19日 著者:野村美月
虹の歯ブラシ 上木らいち発散 (講談社ノベルス)虹の歯ブラシ 上木らいち発散 (講談社ノベルス)感想
自らの暮らすマンションに日替わりで男を連れ込み援助交際を行っている女子高生、上木らいち。そんな彼女の元に毎週現れる『固定客』たちごとに描かれる短編ミステリ集。様々な立場の人間をお客として扱っているため、ミスリードやトリックの幅が広く、非常におもしろい作品に仕上がっています。なおかつ終盤にはとあるお遊びも仕掛けられており、それによってこの一冊としての魅力が非常に大きなものになっていました。Hなバカミスであったり、あるいはズバッと騙しにかかる本格派だったり、エロさに気を取られはしつつも、ミステリを読んだ感は◎
読了日:4月11日 著者:早坂吝
絶深海のソラリスII (MF文庫J)絶深海のソラリスII (MF文庫J)感想
絶望の物語、再び。史上最悪の『大阪事件』から数年後、アンダーが人類を侵略し始めた後の世界へと物語は移行していきます。ヒロインはクロエの姉のシャロン。クロエとはまた違った意味でかなり魅力的なヒロインに仕上がっており、……この娘さんが絶望の物語に身を投じているのかと思うと、なんとも罪深いですね……。例の事件を経たことにより、ミナトもアイシュ先輩もそれぞれの変化があり、彼らとアンダーを憎むものたちの復讐劇が第2幕で描かれていきますが……ここでもまた、ずいぶんと心をポッキリ折ってきましたねえ。
読了日:4月11日 著者:らきるち
ベン・トー  5.5 箸休め~燃えよ狼~ (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー 5.5 箸休め~燃えよ狼~ (集英社スーパーダッシュ文庫)感想
箸休め的な短編集。いつものようなコメディに、ファンタジー、サイドストーリーに筋肉刑事と、番外編らしくバラエティ豊かなエピソードを収録しています。『著莪あやめのお見舞い』では著莪と佐藤の幼なじみっぷりが十全に楽しめました。あせびちゃんの絡むエピソードがいつもより多かった印象がありますね。そして番外編であろうとも美味しそうな料理の描写には手をぬかない、その意志や良し。 ベストイラストは、265頁の写真。 9/10点
読了日:4月7日 著者:アサウラ
涼宮ハルヒちゃんの憂鬱 (10) (カドカワコミックス・エース)涼宮ハルヒちゃんの憂鬱 (10) (カドカワコミックス・エース)感想
渡橋泰水が完全にレギュラー入りしている……。佐々木団もわりと普通に出てくるし、完全に驚愕までのエピソードをしっかりと吸収して……出ている分の原作を全て完全に手玉に取っておりますわ。今回印象深い作品は、ハルヒの誕生日。途中まで何のボケも無しで普通に進んでいくのに、一度違和感を感じさせたら後は笑いの方向へ一直線。さらにハルヒらしさ……というかあの原作を持つ作品らしさがあって、お気に入りです。人気投票の回も各キャラの個性が出てておもしろかったです。たまにこういう飛び過ぎてない話があるから、ぶっ飛び回も栄えますね
読了日:4月5日 著者:ぷよ
バカとテストと召喚獣12.5 (ファミ通文庫)バカとテストと召喚獣12.5 (ファミ通文庫)感想
長きにわたるバカテスの歴史を締めくくるにふさわしい、最後までバカ全開な愛すべきこいつらの最後の短編集。幕間には放課後座談会と称して、バカテスキャラクター達の前世(構成段階のキャラ設定)もお披露目。どいつもこいつも、ひどすぎる。 最後の最後に収録されたエピソードは、作品が終わった後もずっとバカ共のバカ騒ぎが続くであろうことを予感させる、素晴らしい作品でした。この作品をずっと愛して来て良かったなあ。長きにわたる執筆、おつかれさまでした。ありがとうございました ベストイラストは、127頁の工藤愛子。 8/10点
読了日:4月5日 著者:井上堅二
長門有希ちゃんの消失 とある一日 (角川スニーカー文庫)長門有希ちゃんの消失 とある一日 (角川スニーカー文庫)感想
「涼宮ハルヒの憂鬱」の二時創作「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」のスピンオフ「長門有希ちゃんの消失」のノベライズ版って……これもう、わけわかんねえな。 新木伸さんが小説版を担当しているだけあり、中身は4コマ小説。漫画本編よりもなおのことほのぼのとしたストーリーが、テンポよく進められていきます。幕間にはちびキャラや小話なども挿話されており、これらも含めて非常に可愛らしい一冊に仕上がっています。長門さんは元より、朝倉大先生の可愛らしさも十全に再現されているのが読みどころ。みくるちゃんの出番が少ないのは、残念ですが……
読了日:4月5日 著者:新木伸
魔王 (講談社文庫)魔王 (講談社文庫)感想
ある不思議な特殊能力に取り付かれた、ある兄弟の物語。他の伊坂さんの作品にも負けず劣らずな台詞回しのうまさや、おしゃれな表現の仕方が非常に好みです。ストーリー的には、こちらは他の伊坂さんの作品とは一風変わった、謎の多いまま幕を下ろすストーリーとなっています。その分、登場人物達が何をしたかったのか。物語の背景には何があり、どのように動いていたのか。想像する余地が多数あります。メッセージ性も強く、考えさせられる作品でした。いつの間にか止められない流れが発生している。世間って怖いですねえ……。 7/10点
読了日:4月5日 著者:伊坂幸太郎
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (2) ―セカンド・スクワッド・ジャム (上)― (電撃文庫)ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (2) ―セカンド・スクワッド・ジャム (上)― (電撃文庫)感想
銃の支配する荒廃した世界を舞台に、銃撃戦の火ぶたが再び切って落とされる。今度はレンはエムとは別チームとなり、新たな仲間とともに荒野を駆けることになります。今回も今回で、必ず生き残り、とある敵を必ず打ち倒さねばならないという緊張感があり、非常におもしろいストーリーになっています。明るく陽気な新しい仲間、フカ次郎とのずっこけたやりとりも読んでいておもしろいです。そしてレンの打ち倒すべき相手、ピトフーイの強者っぷりったら……。戦いの決着、しかと見届けたいと思います。 ベストイラストは、52頁の美優。 8/10点
読了日:4月5日 著者:時雨沢恵一
大斬─オオギリ─ (ジャンプコミックスSQ.)大斬─オオギリ─ (ジャンプコミックスSQ.)感想
西尾維新が原作を務めた作品を、9人の精鋭の漫画家達が作画。どの作品も作家さん個人の色が西尾維新の特徴的なストーリーとマッチングして、非常におもしろかったです。短編集なのに、もっと読みたい、もっといろいろな西尾維新を味わってみたい、と心から思いました。個人的なお気に入りは、小畑健作画の「RKD-EK9」。眼鏡でしかめ面の血ノ池さん可愛いし、そのブラックなオチも好み。池田晃久さんの「何までなら殺せる?」は、池田さんの表現力が圧倒的過ぎました。衝撃的なオチを、迫力ある作画が魅力を大きく引き上げていました。
読了日:4月5日 著者:西尾維新
食戟のソーマ 12 (ジャンプコミックス)食戟のソーマ 12 (ジャンプコミックス)感想
秋の選抜大会もいよいよ最終決戦を迎える。最終決戦のテーマは、庶民にも親しみ深いサンマ。決勝進出者達のそれぞれが自身の技を存分に振るえるテーマとあり、最終決戦の舞台は十全に整えられたといえるでしょう。葉山、黒木場の両名はハナから創真を軽んじてお互いのみを敵として見据え、そこになまくら刀を持ち込んで勝負に割り込む創真……この構図が、創真の一撃必殺を想像するとあまりにもワクワクします。さあ。あまりに不利的この状況。どう、ひっくりかえす? 主人公として胸熱すぎますわ。 9/10点
読了日:4月5日 著者:附田祐斗
中古でも恋がしたい! (GA文庫)中古でも恋がしたい! (GA文庫)感想
泣く子もギャン泣きする札付きの不良が、オタク少年に恋をして大変身してしまう話。不良少女のギャップ萌えが大好きなので、その要素の時点で大勝利確実。その上で『中古』と噂される少女を巡る、その背景が明かされていく流れも楽しく読むことができました。ギャルゲエのそれを彷彿とさせるような熱いオタクが、まあ強いこと。 ちなみに私、尊郷の隠された、新宮によって明かされるある秘密を、口絵の時点で見抜いていたりしました……。次巻も出るとしたら、どう話を広げるのか楽しみな作品ですね。 ベストイラストは、316頁の古都子。
読了日:4月4日 著者:田尾典丈
だがしかし 2 (少年サンデーコミックス)だがしかし 2 (少年サンデーコミックス)感想
全ての駄菓子を愛する者達に贈る、駄菓子屋コメディ第二巻。今回もセブンネオンにボンタンアメ、わたパチにキャベツ太郎、ねるねるねるね、チョコベビーと定番やら懐かしやらな駄菓子のオンパレード。中には、『お前、そういう商品名だったんかい』とツッコミたくなるような、見たことあるけど名前を知らなったあれやこれやの駄菓子たちも登場。それらをバカらしさ満点のくだらないノリで紹介していくこの雰囲気、本当に最高。三白眼のサヤ師がなんでもこなしちゃうのが好き。これを読んですぐさまお店に行き、ねるねるねるねとわたパチ買いました。
読了日:4月2日 著者:コトヤマ
だがしかし 1 (少年サンデーコミックス)だがしかし 1 (少年サンデーコミックス)感想
駄菓子屋の一人息子とその父親、そしてお菓子メーカー社長令嬢の織りなす駄菓子屋コメディ。おなじみだったり懐かしかったり、あるいは世代が違うのかほとんど知らなかったりする、いろいろな駄菓子をテーマにしたお話が読めるのがポイント。そして、登場人物の九分九厘がアホだというのが、サイコーにおもしろい。ヤングドーナツとこざくら餅は、美味しいよね……。サヤ師がめっちゃ可愛いので、もっと出番をクレメンス。 読んだあとに駄菓子が食いたくなるので、もっとコンビニとかで駄菓子扱ってくれたりしないかな……。 8/10点
読了日:4月1日 著者:コトヤマ
ウルトラマンキッズのきょじんだいさくせん (創作童話・アニメえほん)ウルトラマンキッズのきょじんだいさくせん (創作童話・アニメえほん)感想
本屋ディクシット( http://brioche.sunnyday.jp/?p=9698 )にて手に入れた本。子供化したウルトラマンたちやおなじみの怪獣たちの、のどかな日常を垣間見れるのは面白い。まさかの怪獣ではなくウルトラマンタロウが悪役というのが、またね……。ウルトラマンの好きなお子さんなら、十分読んで楽しめることと思います。普通に絵柄もほのぼのとして、かわいいですしね。 6/10点
読了日:4月1日 著者:円谷皐
のうりん10 (GA文庫)のうりん10 (GA文庫)感想
いよいよ年末を迎えたことにより、次第にこれからの進路を意識する時期になってきた耕作たち。そんな彼らは、インターンシップやオープンキャンパスなどで、自分たちの進むべき進路をたくさんの選択肢の中から考えていく。そんなわけで今回は、これから進むべき道を考え、今ある農業社会の実態を描き出す巻です。一口に働くと言っても単に農家に行くことやJAに就職すること、それに市役所であるとかいろいろ。進学にしても農大国立大と、可能性は様々。それらを目の当たりにしてどのように考えていくべきか。学生に読んでもらいたい作品でしたね。
読了日:3月22日 著者:白鳥士郎
食戟のソーマ 11 (ジャンプコミックス)食戟のソーマ 11 (ジャンプコミックス)感想
料理人人生のすべてを賭けた戦いに、いざ、創真が赴く……! タクミの弔い合戦となる、創真と美作の対戦、そして黒木場対葉山という甲乙付け難いガチンコ対決。非常にハイレベルな2戦を収録する、第11巻。まず相手のすべてをコピーする美作を相手取っての創真の対策は、プロの料理人としての技術を全て注ぎ込んだ凄まじすぎるものでした。お上品な葉山に、どこまでも攻撃的で野性的な黒木場という対照的な勝負も非常に盛り上がりました。これは……勝者達による頂上決戦には、とてつもなく期待してしまいますね。 8/10点
読了日:3月22日 著者:附田祐斗
ソレミテ それでも霊が見てみたい 3巻 (ヤングキングコミックス)ソレミテ それでも霊が見てみたい 3巻 (ヤングキングコミックス)感想
どうしても霊が見てみたい漫画家の石黒正数さんと、小野寺浩二さんは、ついにムー編集部の協力をあおぐことに。あの天下のムーが手を貸してくれて、霊が見れないわけが無い! さらにウニさん協力のもと、水上悟志さん、鈴木小波さんを携えて、こっくりさんにも挑戦。あの有名な八甲田山や恐山、青木ヶ原樹海……と採算度外視としか思えないレベルで取材費を注ぎ込んだのだから、さすがに霊が見えるに決まっているでしょう! というわけで豪華ゲストに豪華心霊スポットでお送りする、ソレミテ最終巻。巻末の石黒劇場完成度高杉。 8/10点
読了日:3月21日 著者:小野寺浩二
デート・ア・ライブ アンコール (富士見ファンタジア文庫)デート・ア・ライブ アンコール (富士見ファンタジア文庫)感想
ドラゴンマガジン掲載の短編をメインとした、短編集作品。本編では追えなかったヒロイン達の日常を描き出す。どの短編でもしっかりとお色気シーンを抑えてきているのは注目したいところです。十香と折紙は、良くも悪くも短編でも同じような感じでしたね。折紙……。 「琴里バースデー」では、普段は司令官モードの琴里も、この時ばかりは妹モード全開で可愛らしいことこの上ない。妹ながら、お色気面でもここでは大活躍。「八舞ランチタイム」は過激なベン・トー? カルマ時代のようなぶっ飛んだバカキャラクターたちも愉快で、おもしろいです。
読了日:3月21日 著者:橘公司
○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)感想
第50回メフィスト賞受賞作品。なんとこのミステリは前代未聞のタイトル当てミステリ。ストーリーを読んでいく中で、作中のミステリと、そのミステリの様子を表すにふさわしいことわざを当てるという異色の作品。 どこまでネタバレをしてもいいものか分からないが、まずメフィスト賞受賞作というだけあり、そしてタイトル当てだなんて仰々しいものを掲げているだけあり、まず間違いなく尖った作品であることは言い添えておきたい。そしてミステリの真相そのものに興味は持たぬこと。あくまでこれは、タイトル当て作品。驚きは必ず、訪れます。
読了日:3月21日 著者:早坂吝
女子かう生(3) (アクションコミックス)女子かう生(3) (アクションコミックス)感想
台詞が無くても騒がしい、女子高生の日常コメディ。お気に入りは寝相、ボウリング、本屋。本屋のお話は、特にしぶ美の可愛さが詰まっていたと思うのでとてもお気に入りです。漫画を読んでてあれだけ感情移入して、続きが早く読みたくなっちゃう子は、よいこ。別の駅の本屋に行こう、と決心する時のちょっとやばい表情、好き。 おまけのページだと普通に3人ともしゃべってるんだよなー。カバー裏見ると分かるけど、この作家さんが3人に普通にしゃべらせたら結構変なことになりそうな気はする……。 8/10点
読了日:3月21日 著者:若井ケン
クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえばーすでい (ログインテーブルトークRPGシリーズ)クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえばーすでい (ログインテーブルトークRPGシリーズ)感想
今回は「誕生日」にまつわる3つのエピソードを収録。一つはさやかちゃんの、もう一つはるるいえ堂の、そして最後の一つは……。今回は番外編として、エピソードの一つはソースブック「クトゥルフと帝国」を使用した、昭和初期を舞台にしたシナリオを収録。やることは今も昔も変わらないとはいえ、昔の有名な出来事や偉人の存在がうまくシナリオに盛り込まれていると、その感動はひとしおです。携帯電話どころか、電話すらもが満足には普及していない時代、というのもポイントですね。
読了日:3月17日 著者:内山靖二郎
でぃす×こみ 1 (ビッグコミックススペシャル)でぃす×こみ 1 (ビッグコミックススペシャル)感想
長年投稿を続けていた漫画家志望の女子高生が、遂に念願かなって大賞受賞! と思ったら実はそれは兄の描いた原稿で、しかもBLで!? という兄妹取り違え漫画家コメディ。主人公・かおるのコロコロと変わる表情や、それと遂になるかのようにぼんやりとした弦太郎のタッグが素晴らしい。放っておけば勝手に暴走する妹を、兄がしっかりと手綱を握って必要最小限の動きで操っている感じ。そんな二人のでこぼこしたやりとりが読んでいてとてもおもしろかったです。コメディらしいコメディといった感じでしたね。 8/10点
読了日:3月13日 著者:ゆうきまさみ
やたもも (バンブーコミックス Qpaコレクション)やたもも (バンブーコミックス Qpaコレクション)感想
男同士が絶倫で激しく交わる。という本を男友達からこれを貸されて読んでる男の俺って、この状況マジなんなんだろう? 身体を売ってその日暮しをする男を、なんの因果か共に暮らし養うことになった男の物語。常時の場面は力がこもっていて、情感たっぷりに描かれていました。あとから現れる、あるいは再びモモの前に須田も、誰が悪いわけでもなくただ全て間が悪かったのだろうと思う。主の情事の後を見ても淡々と清掃する冷徹仮面の家政婦さんってキャラクター、使い捨てるにはもったいないな……。 7/10点
読了日:3月12日 著者:はらだ
“夕顔” ヒカルが地球にいたころ……(2) (ファミ通文庫)“夕顔” ヒカルが地球にいたころ……(2) (ファミ通文庫)感想
今度のヒカルの心残りの相手は、儚げな引きこもり薄幸美人。いじめを苦に引きこもり続ける少女のために、彼女の心を縛り続ける怨霊退治に是光が挑む。自己保身に走る少女たちに、冷静気取った頭条先輩と胸くそ悪い登場人物たちばかりかと思ったが、読み終えた今では是光の無茶への爽快感と、夕雨への切ない感情が心を支配する。そして……頭条先輩ったら……! 失恋の物悲しさはいつだって辛いけど、今はそれ以上に帆夏が可愛すぎることの方がインパクトでかかったりもする。……がんばれ、負けるな! ベストイラストは、69頁の夕雨。8/10点
読了日:3月11日 著者:野村美月
とらドラ! (7) (電撃コミックス)とらドラ! (7) (電撃コミックス)感想
文化祭での大河の親父騒動から、生徒会選挙での北村騒動までを収録。印象的なシーンは情感たっぷりに描いてくれるので、原作スキーにも満足。北村くんが転がり込んできたところで、きっちり北村くんちに連絡入れてたり、髪の色戻させようとしているあたり、やっちゃんがちゃんとお母さんしてるのがとてもよく伝わってくるので、何気ないけど好きなシーンです。竜児の『お前はバカじゃないよ。傷ついただけだ』は、すげー良いセリフですね。竹宮さんの青春満点な台詞運びは素晴らしい。 8/10点
読了日:3月11日 著者:竹宮ゆゆこ
侵略!イカ娘 19 (少年チャンピオン・コミックス)侵略!イカ娘 19 (少年チャンピオン・コミックス)感想
ずっと真夏の侵略コメディ、19巻目。今回のお気に入りは、長雨、一体化、超高級スイカ、先生らしく、コーチ、あたりです。基本的にゆるゆるコメディな中に、謎の深海生物とか、庭先に埋まってる人形の話とかを突っ込んでくるあたりがツボです。栄子がイカ娘にビンタをしてる場面の、清美ちゃんの心境やいかに? 渚ちゃんは魔法少女アニメを見たり侵略者の理想をどんどん高めて行ったり、いい感じに迷走していってると思いました。 8/10点
読了日:3月10日 著者:安部真弘
甘々と稲妻(4) (アフタヌーンKC)甘々と稲妻(4) (アフタヌーンKC)感想
お父さんと子一人で、たくましくご飯を食べて日々を生きる、日常とご飯の漫画。生姜焼きに、クレープ、きんぴら、お好み焼き、ビーフシチュー。どれもこれも、読んでて心はほっこりしてくるし、美味しそうな料理を作っていてお腹も空くしで、最高の漫画だと思います。生姜焼きは特に個人的にも好物なので、作っているのを見て、食べたくなってしまったり……。指を切るのって確かに怖いけど、それを怖がっていたら、前に進めないもの、本当だからね……。本当に、表情が豊かで楽しい漫画です。 8/10点
読了日:3月9日 著者:雨隠ギド
ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫)ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫)感想
自分自身がいわゆるブラック企業と呼ばれる場所に身を置いているため、これを読んだらうっかり辞めてしまうのではないかと危惧をしながらも読み終えました。仕事をする上で大事なこと、究極的なこととしては絶対に自殺をしてはならないこと、というメッセージをとにかく端的に伝えてきてくれる良作。ちょっと終盤に爽やかすぎる流れになってしまったのは、働き手として読んでいると多少引っかかりを覚えるものの、メッセージ性が強く、読み手の涙腺を直撃するストーリーなのは確かです。自分の身の振り方を考えるべき時期なのかもしれない。8/10
読了日:3月8日 著者:北川恵海
聖☆おにいさん(11) (モーニング KC)聖☆おにいさん(11) (モーニング KC)感想
お彼岸MIDNIGHT、いいねLINE既読、インビジブル三角、がお気に入りです。ブッダが写真を撮ろうとするお話は、視覚的に強烈なインパクトを残すようなボケがてんこ盛りで、とても面白かったです。人が一番見たくない己の姿の絵とか、信者どう思うのよこれ? 個別のネタでは、金魚のお話の、口の中に銀貨入ってる魚が面白かったです。あとは、ライオンによる本人モノマネ。 7/10点
読了日:3月3日 著者:中村光
天久鷹央の推理カルテII: ファントムの病棟 (新潮文庫nex)天久鷹央の推理カルテII: ファントムの病棟 (新潮文庫nex)感想
病院を舞台にした不可思議な病や事件を鮮やかに解き明かす、医療ミステリ第二弾。一巻では明朗快活だった鷹央先生が、今回は苛ついていたり弱っていたりと“らしくない”場面が多かった印象。それでも『甘い毒』事件では患者の隠された疾患を見事に見抜くなど、その推理力と洞察力は健在。末期の白血病患者を相手取った際には、天才医師でも人である以上どうにもならない悲劇を目の当たりにさせられるなど、強く心を打たれた。世の中には、どうにもならないこともある。それでも、生きてるうちに、後悔の無いようにやりねばならぬのだ。 9/10点
読了日:3月1日 著者:知念実希人
マンガで分かる肉体改造 糖質制限編 (ヤングキングコミック)マンガで分かる肉体改造 糖質制限編 (ヤングキングコミック)感想
ちなみに私自身はむしろ痩せすぎ判定くらうくらいの体型なんで、現状ヤセる理由まったく無いんですけれども……。理論的に言いたいことは分かるし知識があるわけではないから具体的な反論もできないんだけど、やはりどこか『ほ、本当に……?』と読んでて二の足を踏んでしまう感はありますね。端的に糖質カットして代わりにタンパク質増やせばいーじゃーん!と言われても……。ただ、現状肥満体質である人が即効性を求めて肉体改造をするぶんには効果ありそうですね。 7/10点
読了日:3月1日 著者:ゆうきゆう
マンガで分かる心療内科 12巻 (ヤングキングコミックス)マンガで分かる心療内科 12巻 (ヤングキングコミックス)感想
笑って学べる心療内科漫画。今回は、アルコール依存症、人物描画テスト、伝説の中の精神病、絵画欲求不満テスト、ピンチはゲームと考えろ、あたりが面白かったりためになったりしたエピソードでした。人物描画テストはけっこう細かな部分まで解説があったため、自分の描いた人物画と見比べることで十二分に自己分析ができそうで、良いですね。緊張をほぐすとか、ピンチはゲームと考えるとかは日常生活の中で活かして行けそうな考え方があり、少し参考にしてみようかななんて思ったり。 7/10点
読了日:3月1日 著者:ゆうきゆう
フルメタル・パニック!  アナザー5 (富士見ファンタジア文庫)フルメタル・パニック! アナザー5 (富士見ファンタジア文庫)感想
マオ社長が何者かに襲撃され、D.O.M.S.の乗っ取りまで発生。そうして激動の時間を過ごした達哉は、遂に自らの生きるべき場所を自分の意志で選ぶべき分岐路に立つこととなる。本家フルメタの宗介にも似たようなことはあったと思うが、やはり自分の意志で死地へと赴く決断をする場面は、重い。 しかしあれだけ塞ぎ込んだ日常を送っているようなら、やはり最初から達哉の腹は決まっていたようなものだよなとも。お気楽AS物語かと思ったら、どんどんハードになっていきますね。 ベストイラストは、293頁の達哉とアデリーナ。 7/10点
読了日:3月1日 著者:大黒尚人
ベン・トー〈5〉北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円 (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー〈5〉北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円 (集英社スーパーダッシュ文庫)感想
勝利に固執し確実に弁当を狩る犬共・ダンドーと猟犬群。そして佐藤の幼なじみにして売り出し中の妹系アイドル、鬼灯ラン。勝利に固執する山原と、アイドルとしての成功に固執する蘭と、どこか性質の似た二人の人間を半額弁当を取り合う熱きバトルで変えてしまう佐藤の熱量に圧倒されました。戦いという場に身を投じておきながら、勝つことそれのみを目的とするのではない在り方、とても大事だと思いますね。そして蘭を想う佐藤の純真さ、嫌いじゃない。この恋物語は、切なかったです。 ベストイラストは、313頁の佐藤と槍水先輩。9/10点
読了日:2月28日 著者:アサウラ
プチプチたんたんプチたんたん(2) (講談社コミックス)プチプチたんたんプチたんたん(2) (講談社コミックス)感想
下ネタ多めの女子寮コメディ、第二巻。新入生が入寮し、カオルの妹がメインキャラクターの仲間入り。そして三年生が卒業していき……とけっこうな勢いでテンポよく進んでいく物語。氏家さんのいい感じに力の抜けた絵柄は、小さなコマの連続する四コマだからこそ映え、可愛く見えてたのでは……と多少思ったり。やはりストーリー漫画のためか、四コマとは切れ味が多少異なるかも。カプセルホテルのお話と、朝宮さんのお話しが好みでした。 6/10点
読了日:2月25日 著者:氏家ト全
月刊少女野崎くん(6) (ガンガンコミックスONLINE)月刊少女野崎くん(6) (ガンガンコミックスONLINE)感想
安定の少女漫画系男子の、とても刺激的なコメディを堪能させていただきました。個人的なお気に入りは、ホラーゲーム、都さんと遼介、みこりんのニセ彼女、堀先輩と距離を取る鹿島くん、あたりでしょうか。眼帯で変身する単純な若松くん、面白いなあ。今後もちょくちょく眼帯で大物ぶらないかな。現実で起きたことをバッチリ取材して作品に反映する野崎くんは、さすがのプロ根性です。湿布のシーン……そしてマジックで名前……。編集部のくせのある女性編集たちも、もっと前に出てきて欲しいですね。クール眼鏡好きの人とか…… 8/10点
読了日:2月23日 著者:椿いづみ
絶深海のソラリス (MF文庫J)絶深海のソラリス (MF文庫J)感想
水使いと呼ばれる能力者たちを育てる学院に教官として訪れたミナトと、学院の生徒たちの巻き込まれてしまった大いなる悲劇の物語。このライトノベルがすごいでも大きな反響があったように、とにかく圧倒的なパワーを物語から感じ取りました。読んでいて絶望感がすごかったです。前半に隠れMなクロエや彼氏募集中なアイシュワリンなどの、魅力的なキャラクターたちによる軽妙な学園ストーリーがあるからこそ、後半のスプラッターのインパクトが大きい。あそこまで魅力のある足場を、あんな一瞬でぶち壊せるものなのか。
読了日:2月22日 著者:らきるち
絶対ナル孤独者 (2) ―発火者 The Igniter― (電撃文庫)絶対ナル孤独者 (2) ―発火者 The Igniter― (電撃文庫)感想
ユミコら、≪ルビーアイ≫を殲滅するための組織に加入することとなったミノルだが、彼らの前に次に現れる強大な敵は、≪酸素≫を操る≪発火者(イグナイター)≫。今回は1冊を通して敵として定めた相手との探り合いや戦いなどが描かれており、1巻よりも能力者モノとしての色合いが強まってきた印象です。ユミコとの交流により、ミノルの閉鎖的な心理も、多少は揺れ動いているようで、今後彼が殻を破れる可能性も見えてきましたね。 スーパー理知的な小学四年生の新キャラ・理々がとても可愛いと思いました。 
読了日:2月22日 著者:川原礫
生徒会役員共(11) (講談社コミックス)生徒会役員共(11) (講談社コミックス)感想
今巻は表紙でうおみーのお隣に指だけ出ている、英稜副会長の森さんが初登場。安定した下ネタに、恋愛事情に、コトミの厨二病っぷりに、今回もいつも通り楽しませてもらいました。エピソード始めの、4コマ横の一枚イラストが、今回は気に入ったものが多かったです。本当に、女の子達が可愛く描けているなあ、洋服もおしゃれで、良いなあ……、と。 ラジオドラマのエピソードでは、遂にアリアともフラグを建築してしまったタカトシなわけですが……。 8/10点
読了日:2月20日 著者:氏家ト全
ひとつ海のパラスアテナ (電撃文庫)ひとつ海のパラスアテナ (電撃文庫)感想
世界の陸地の全てが沈没した世界を描く、第21回電撃小説大賞大賞受賞作品。広く遠大なひとつ海を旅する少女たちの、生きることに対して必死にしがみつく様子が非常に心を打ちます。これは大賞授賞も頷けます。序盤の、無風地帯に漂流した主人公アキのサバイバルっぷりは真に迫っており、まずこの段階で作品に大きく惹き込まれます。そこから別の船に乗って漂着する少女、タカとの交流はとても微笑ましいものがあります。そしてクライマックスでの大立ち回りには、興奮するばかり。冒険活劇としての基本をしっかり抑えた優良作品といえるでしょう。
読了日:2月15日 著者:鳩見すた
ラーメン大好き小泉さん 2 (バンブーコミックス)ラーメン大好き小泉さん 2 (バンブーコミックス)感想
ラーメン大好き女子高生による、ラーメン行脚漫画第2巻。今回も実在のラーメン屋さんを舞台に、美味しい表情を惜しげも無く見せてくれます。 個人的には、未知味の拉麺のお店に行ってみたいなあ……と、思ったりしました。そして豚野郎のお店は、この漫画を読むわずか数日前に、プライベートで食べていたりしました。もやしが度肝を抜くほど大盛りで、スープにもラードが浮きまくりで、見るだけでお腹いっぱいになるようなラーメンでした。……ああ、小泉さんを見ていたら、なんだかまた食べたく…… 7/10点
読了日:2月15日 著者:鳴見なる
独創短編シリーズ (2) 野崎まど劇場(笑) (電撃文庫)独創短編シリーズ (2) 野崎まど劇場(笑) (電撃文庫)感想
小説とは? と、根本的な問いかけをするかのような独創短編集第2弾。おもしろければ、なんだっていいのだ! 好きな作品は、「白い虚塔」「カフェ・ブリュエは元気です」「人妻悦料理」「シンデレラアローズ」「大相撲秋場所フィギュア中継」「建設バブルの闇」「まごのてコレクション」「東京ねこさんぽ」「クウ!」。「白い虚塔」「クウ!」のような、一見よく出来たストーリー系小説に見えなくもないような作品を、あっさりと台無しにしてしまったり根っこからひっくり返してしまったりするような作品は大好きです。 9/10点
読了日:2月15日 著者:野崎まど
ここから脱出たければ恋しあえっ1 (角川スニーカー文庫)ここから脱出たければ恋しあえっ1 (角川スニーカー文庫)感想
謎の存在によって学校内に閉じ込められてしまった6人の男女の物語。ここから脱出するには、恋をするしかない!? ……という設定自体は悪くないのですが、漫才まじりな文章の進め方が、個人的には読みにくさを感じてしまいました。テンポは良いのですが、本筋が見失われがちで、やや苦手です。 ストーリー自体は、集められた6人の徐々に明かされていく過去や、脱出のための鍵の在処などはなかなか楽しめました。ちょっと頭のネジのゆるめな登場人物達の、唐突なデレっぷりも堪能。紫苑の素直クールは最高ですよ!?
読了日:2月11日 著者:竹井10日
スピーシーズドメイン 2 (少年チャンピオン・コミックス)スピーシーズドメイン 2 (少年チャンピオン・コミックス)感想
読書メーターにて第1巻が話題となった、一般人とファンタジーのクロスストーリー(日常系仕立て)第2巻。同じ部活に入部したことにより、順調にみんなとの距離感が縮んできた弦子。美根のエピソードでは、この作品の登場人物達の『現代社会に紛れ込んだ、何の力も持たないけれどファンタジーな存在』という設定がよく活きていたと思います。美根が今まで溜め込んできた想いがぶわっと伝わってきて、本当に良かったです。蛍樹さんが、適度にうざかわいくて良かったです。引き際の無い不器用な女よ……。 7/10点
読了日:2月11日 著者:野呂俊介
CtG ─ゼロから育てる電脳少女─ (2) (角川スニーカー文庫)CtG ─ゼロから育てる電脳少女─ (2) (角川スニーカー文庫)感想
ゲームの中でだけ夫婦の少女と、現実世界での幼なじみの女の子が、正面衝突な第2巻。今回のテーマは「嘘」であり、嘘を許さない世界を目論む存在が今回の敵役。新キャラクターである桜の存在も、いい味を出しています。ハルハに初めて、友達ができました。年下の子と同レベルでゲームとか出来る女の子って、良いよねって思いますよね。そしてストーリーの核としては、遊の嘘を全て見破ってきた冬風の幼なじみとしての矜持が見所。彼女がストーリーに絡んでくる場面は、非常に読み応えがあります。 ベストイラストは、61頁の桜。 8/10点
読了日:2月7日 著者:玩具堂
俺の妹を世界一の魔砲神姫にする方法 (富士見ファンタジア文庫)俺の妹を世界一の魔砲神姫にする方法 (富士見ファンタジア文庫)感想
第27回ファンタジア大賞銀賞受賞作品。魔法ではなく魔砲が使える存在がいる世界で、世界一の魔砲使いが妹を溺愛する話。要所要所でワクワクする部分はあったのだが、1冊の作品としてどうだったかとなると、どこにフォーカスを当てたかったのかが分からなかった印象。友人と一緒に嘘の魔法にひたるのも、妹にこっそり手を貸して世界一の魔砲使いとして育てるのも、バトルものの展開も、どのくだりにもそれぞれ魅力があっただけに、どれかひと部分を掘り下げてほしかった。一度作品の方向性さえ決まってしまえば、どんどん良さが出てきそうです。
読了日:2月7日 著者:進藤尚典
ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス)ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス)感想
発売直後はどこに行っても売っていなくて、ようやく読めましたわ……。内容はタイトルそのまま、ダンジョンで飯を食うお話。飯と言っても単なる料理ではなく、ダンジョン内に棲息する魔物を調理して、美味しくいただく。まるでグルメ漫画のような魔物食や魔物の生態などのうんちくが描かれているが、当たり前だけれど何もかもが全て創作の世界のものであるというのが、すごい。スライムがどのような生態なのだとか、動く鎧の仕組みだとか、空想上の産物がどれもこれも現実味を帯びてくる。剣と魔法の冒険の世界がよりリアルに感じられる逸品です。
読了日:2月1日 著者:九井諒子
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場 (1) (電撃コミックスEX)アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場 (1) (電撃コミックスEX)感想
同名のソーシャルゲーム内で公開されている、ガチャやイベントなどの紹介的な企画連動五コマ漫画がついに書籍化です。カラーの部分はしっかりカラーのまま掲載されており、また、掲載当時の状況も補足情報として書かれているため、公開当時の興奮が蘇るようです。メアリーのプロフィール詐称事件とか、あったなあ……って。『まあまあ眼鏡どうぞ』『わかるわ』などような名台詞はここから生まれました。それにしても、書籍化しても作者名が公に公開されないとは……。 7/10点
読了日:1月31日 著者:熊ジェット
クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえばけーしょん (ログインテーブルトークRPGシリーズ)クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえばけーしょん (ログインテーブルトークRPGシリーズ)感想
いよいよ日本を飛び出した、るるいえ堂メンバーたちによる冒険活劇! 1冊まるごとを使ってのキャンペーン、それも舞台を海外に移しての大冒険とあって、劇場版作品を観たかのような興奮と満足感がありました。表紙からも見てわかるように、猫まっしぐらな内容でもありました。さやかちゃんの主人公っぷりは今巻でも健在というかむしろより顕著になってきて、ダイスの女神のキスを受けているみたいですね。 ベストイラストは、23頁の睦、唯花、景虎。なんだよこいつら。可愛すぎだろ。天使かよ。 8/10点
読了日:1月28日 著者:内山靖二郎
とある飛空士への誓約 7 (ガガガ文庫)とある飛空士への誓約 7 (ガガガ文庫)感想
刻々と変化していく世界情勢。ある場所は均衡が保たれ、またある場所は片方の情勢が悪化していく。しかしその流れすら明日にはどうなっているかもわからぬ、あまりに不安定な第7巻。ばらばらに散らばったエリアドールの七人のそれぞれの立ち位置の視点から、世界が変わっていく様をありありと見せつけられていく。特に悲劇のヒロイン、ミオは……本当に幸せになってほしい。清顕、ミオをアリーにするなよ……。空戦のシーンはあまりなく政治的な場面の多かった印象があるが、ピンと張り詰めた空気感が漂う中、一気に最後まで読んでしまいました。
読了日:1月24日 著者:犬村小六
神さまのいない日曜日 (富士見ファンタジア文庫)神さまのいない日曜日 (富士見ファンタジア文庫)感想
神さまによって作られ、神さまによって捨てられた世界の物語。荒廃した世界観の中で描かれる、墓守の少女と不死の男の奇妙な縁と絆には、読んでいて不思議と心惹かれるものがありました。クライマックスの、アイが村人以外の人間たちを美しいと感じていた理由に思い至る場面は特にお気に入りで、ミステリというほどではないけれど、隠されていた秘密が暴かれた際のほんの僅かな背徳的な喜びを感じられました。ラストの父と娘の交流には、ただただ泣くしかありませんでしたね……。ベストイラストは、245頁のアイ。8/10点
読了日:1月23日 著者:入江君人
"葵" ヒカルが地球にいたころ……(1) (ファミ通文庫)"葵" ヒカルが地球にいたころ……(1) (ファミ通文庫)感想
『源氏物語』を下敷きにした、“文学少女”コンビの送る切ない恋と別れの物語。死んでしまった少年であるヒカルの意思を、彼の許嫁に伝えるための物語のため、最初から切ないラストが確定しているのがポイントと言えるでしょう。ヤンキーと誤解されるような気性の荒い少年が主人公であるため、彼の全力で頑張る姿が読んでいて清々しい。これは生前愛した女性へ想いを届ける恋愛小説であるとともに、友達のいなかった二人の少年による友情小説でもある……渾身の青春を描いた作品だと、評価したい出来でした。面白かったです。
読了日:1月18日 著者:野村美月
忘却のサチコ 1 (ビッグコミックス)忘却のサチコ 1 (ビッグコミックス)感想
結婚相手に逃げられてしまったアラサー女性が、その哀しみから逃れられる唯一の時が「美味しいご飯を食べているとき」と気付いてしまったため、日本全国を股にかけて美味しいものを食べまくるお話。設定的にはグルメ寄りかもしれないがその中身はむしろコメディ要素の方が強い。思い込んだら一直線且つ生真面目な性格が災いし、様々な遠回りや不要な苦労を背負い込むも、それ故にたどり着いた先の美味しいご飯を実に良い表情で堪能している。そんなサチコを愛でるための漫画だと思います。「幸福の黄色いハンカチ」エピソードが好き。 8/10点
読了日:1月18日 著者:阿部潤
おいしいサンドイッチの作り方 スタンバイタイム (ファミ通文庫)おいしいサンドイッチの作り方 スタンバイタイム (ファミ通文庫)感想
久しぶりに作品にのめり込んで読んだ感じがしました。世界一美味しいコーヒーを出す喫茶店を舞台にして描かれる、地味でモブキャラ気質な主人公のサンドイッチラブコメ。地味で自分に自信のない少年の揺れ動く恋心が非常にうまく描かれていて、読んでいて心をガクガク揺さぶられた感じがしました。雄馬くんと共に恋をして、嫉妬して、不安になって、と、一緒になって片想いを味わえるくらい、心の描き方がうまいです。サンドイッチを美味しくするための発想もよく、うまく考えて作られた作品。登場人物の男女の誰も彼もが可愛いのも、魅力の一つ。
読了日:1月16日 著者:やのゆい
アオイハルノスベテ2 (ファミ通文庫)アオイハルノスベテ2 (ファミ通文庫)感想
2ヶ月後に学校を辞めることとなる少女を送り出すために、そして輪月症候群の秘密を暴き、自らの死の運命を変えるために。地味な主人公横須賀が、今回も柄にもなくめちゃくちゃ頑張ります。文化祭という身近なものを通して、人と人との繋がりや、希望をうまく表現しており、読んでいてとても心が動かされました。横須賀の大衆の盛り上げ方が非常にうまく、その他大勢の輪月校生になったような気分で、はしゃぎながら文化祭を巡ったような心持ちになりました。演劇の演出も思わず唸るような発想と展開で、楽しませてもらいました。
読了日:1月15日 著者:庵田定夏
いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)感想
捨てられた人たちが集う孤島、階段島。目には見えない不可思議な壁により閉ざされた空間の中で暮らす人たちは、皆一様にどこかが一般社会で生きていくのに適合していない。爪弾き者たちの暮らす、のんびりとした、けれど哀愁漂う雰囲気がよく描けていると思います。捨てられた人たちが外界に戻るためには、無くしたものを見つけなければならず、果たしてそれは何なのか? ずいぶんと漠然とした問いかけながら、真相が明かされるとなるほどここはそういう場所か、と島を見る目すら変わってきます。シリーズとして、これからどう続くのかしら?
読了日:1月12日 著者:河野裕
クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえはいすくーる (ログインテーブルトークRPGシリーズ)クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえはいすくーる (ログインテーブルトークRPGシリーズ)感想
るるいえ堂の関係者たちが、今回も様々な神話的事象に巻き込まれ、ガンガン正気度を減らしていく。今回はシナリオのテーマが、ジャパニーズホラー、B級ホラー、ジュブナイルSFという三篇のため、バラエティに富んだいろいろな味付けによるクトゥルフ神話TRPGが楽しめる。新規探索者のむったんもいい味を出しており、京の良い後継者となっていました。むったんは学生探索者として作成されており、ああいった経歴から作成していく探索者も面白そうだなと思いました。
読了日:1月11日 著者:内山靖二郎
徒然チルドレン(2) (講談社コミックス)徒然チルドレン(2) (講談社コミックス)感想
この辺はまだ、WEB版、あるいは同人誌版にて公開されていたエピソードが多いかな。恋する少年少女達の迷走っぷりがコミカルに描かれていて、本当に楽しく読める。好きの想いが交錯しまくり、キャラクター達が生き生きとして赤面、絶叫、そして百面相……と目で十全に楽しませてくれる。男の子達ですら可愛いな、と思えるくらいのうぶさが良いですね! でも香取先輩、山根くん本山くん、ミス・ワビサビあたりの『恋とは?』さ加減もあったりとかで、様々なアプローチがあるのがGJ。個人的に好きなのは、亮子ちゃんですよ。 8/10点
読了日:1月10日 著者:若林稔弥
恋は雨上がりのように 1 (ビッグコミックス)恋は雨上がりのように 1 (ビッグコミックス)感想
目つきの悪い女子高生が、バイト先の冴えない中高年のおっさんに惚れている。そんなちょっと変わった、枯れ専一歩手前な恋愛漫画。無愛想で目つきの悪い女子高生ってだけで十分話が作れるのに、それにさらにおっさん要素を足してくるとは……。『なぜこんなおっさんのことを?』という疑問に対しては、この巻のラストできっかけとなるエピソードが描かれる。そのため、変わった組み合わせながら、長いこともやもやせずにすっきりと読めるのが良い。組み合わせは変わっているが、しっかりと『恋する少女』が描かれているため、恋愛漫画として良し。
読了日:1月10日 著者:眉月じゅん
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (1) ―スクワッド・ジャム― (電撃文庫)ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (1) ―スクワッド・ジャム― (電撃文庫)感想
時雨沢さん、本当にこの世界観でドンパチやってるのを書きたかったんだなあというのがひしひしと伝わってきます。『ソードアート・オンライン』のファントム・バレット編の舞台となる、銃の支配する荒廃した世界ガンゲイル・オンラインをテーマにしたスピンオフ作品。スピンオフではあるもののSAO知識は必要なく、まったくの新作として読めるのが嬉しいところ。ゲームの世界だからこその張り詰めすぎない緊張感があり、展開もドキドキワクワクするものばかりで、読んでいてとても楽しかったです。娯楽小説とは斯くあるべきだ、と感じました。
読了日:1月7日 著者:時雨沢恵一
クトゥルフ神話TRPG リプレイ 御津門学園ゲーム部の冒涜的な活動 (ファミ通文庫)クトゥルフ神話TRPG リプレイ 御津門学園ゲーム部の冒涜的な活動 (ファミ通文庫)感想
るるいえ堂シリーズの内山さんが、ファミ通文庫の看板作家である井上堅二さん、田口仙年堂さん、築地俊彦さんらを迎えて行うクトゥルフ神話TRPGのリプレイ。さすがに人気ラノベ作家を集めただけあって、作成されたキャラクターには様々な個性があり、それに伴ってリプレイの内容もかなり特徴的なストーリーの転がらせ方になっていました。シリアスな場面も良い意味で砕けた雰囲気に。長編のため様々なアプローチで恐怖体験が描かれており、一つのシナリオでかなり満足できる出来となっておりました。ベストイラストは、143頁のパンチラあいり
読了日:1月4日 著者:内山靖二郎
ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)感想
今回はまるまる一冊、太宰治をめぐる物語。元々太宰治の『晩年』をめぐる因縁から始まったこの物語ですが、ここに来て更なる太宰治をめぐる因縁の物語が描かれます。かつて栞子さんに大怪我を負わせた田中による依頼で、もう一冊の『晩年』を探すことになった栞子さんと五浦くん。手がかりの少ない中で少しずつ少しずつ『晩年』に近づくにつれ、同時に明かされていく、古書の繋いだ人と人との、奇妙な縁。ここまであちこちが古書で綿密に繋がっていると、恐怖すら覚えるほどですね。そしてこの作品の古書好きの、異常者率ときたら……。 8/10点
読了日:1月4日 著者:三上延
メグとセロン VI 第四上級学校な日 (電撃文庫)メグとセロン VI 第四上級学校な日 (電撃文庫)感想
今回は第四上級学校にて巻き起こる小さな事件たちを描いた短編集。オリエンテーリングに参加する新聞部の様子を描いたエピソードでは、お嬢様だったジェニーがどうして今あのようなお転婆娘になったのか、その顛末が語られる。『我々は新聞部だ』では読者もメグセロの世界に入り込んだ気分になれる仕上がりになっている。ここでは第三者の目線から第四上級学校、そして新聞部の様子が描かれていて、改めて彼ら彼女らのお金持ちっぷりを再認識することになるなど。ベストイラストは、64頁のメグとセロン。 7/10点
読了日:1月3日 著者:時雨沢恵一
着ぐるみ最強魔術士の隠遁生活 (このライトノベルがすごい! 文庫)着ぐるみ最強魔術士の隠遁生活 (このライトノベルがすごい! 文庫)感想
生まれついての髪の色によって魔力の大小が決まるという世界での、魔法を使ったファンタジーストーリー。けどやってることの根本が親戚間での覇権争いという、なんともまあ魔法の世界でも世知辛いことやってますなあと。タイトルからでも分かる通りに『俺TUEEE』系作品。着ぐるみ姿の魔術師が破格の魔力を持っているのがなんとも滑稽で、『俺TUEEE』系でありながら微笑ましさすら感じます。ヒロインの二人は聡明な少女とお転婆な少女で、どちらも魅力があって、彼女達の感情がコロコロ変わっていく様は楽しく読むことができました。
読了日:1月2日 著者:はまだ語録
【急募】賢者一名(勤務時間は応相談) (このライトノベルがすごい!文庫)【急募】賢者一名(勤務時間は応相談) (このライトノベルがすごい!文庫)感想
世界には魔王軍が侵攻してきていて、それを人知れず勇者が倒しているという世界観で描かれる、まったくドキドキもワクワクもしない日常感満載ファンタジー。勇者は強すぎてほとんど棒立ちで敵を倒せたり、デジタル化によってRPGにありがちな様々なシステムも近代チックに表現されていたりと小さなボケが随所にまき散らされていて、読んでいて飽きることが無い。その分ストーリーにはたいした盛り上がりが無いのが玉に傷ではあるものの、作り込まれたツッコミどころの満載さ加減は、ぜひとも皆さんにも読んで堪能してもらいたいくらいです。
読了日:1月2日 著者:加藤雅利

読書メーター
スポンサーサイト




コメント
▼この記事へのコメント<(あれば表示)

■ コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

▼この記事へのトラックバック(あれば表示)